個展がはじまります
11月8日から、代官山のシソンギャラリーで絵の個展がスタートします。ギャラリーを営む友人から思いがけないオファーがあったのは、ちょうど1年前。本の出版が本決まりする少し前のことでした。
絵を描いて、更にそれを発表する人生になるとは。こんな未来が待っていたとは。なんだか、絵に現れた不思議な存在たちによる采配のような気もしています。
個展に寄せて、久しぶりにインタビューを受けました。実はここ数ヶ月、あらゆる取材をお断りしていました。移住や人生の変化について、まだ言葉にする、されることに違和感があったからなのですが、今回は絵についてということで取材をお受けしました。9月末のある夜のこと、ギャラリーオーナー夫婦の家で美味しい手料理とワインを頂きながら、インタビュアーの今井栄一さんと楽しくおしゃべりをしたら、カズテラモリの絵から宮沢賢治からオキーフまで、素晴らしい記事に仕上がっていて!”わたしの今をはじめて言葉にしてもらえた!”という嬉しい気持ちが湧き上がりました。今井さんのどこまでもフラットで気持ちの良い文章、リンクからぜひ読んでみてください。
little forest
and
gathered elements
kazuko hayasaka
1st exhibition
8th-20th November 2024 13:00~18:00
*closed on 11th~13th *last day closes at 17:00
この度、シソンギャラリーでは、11月8日から20日まで(11日〜13日休廊)、早坂香須子の初の作品展を開催いたします。
メイクアップの世界で活躍してきた早坂が数年前から描き溜めた100枚以上にわたる水彩画作品の中から、同時期に出版された初の画集の原画からも厳選して、数十枚を額装し展示販売いたします。額装の木材のほとんどは、早坂の住む長野の森から出た貴重な間伐材を使用しています。
この機会にぜひご高覧くださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
はじまりは 小さな森との出会い
みえないものたちに 誘われ
KAZTERRAMORIとして
わたし あたらしい旅に出た
花たちが おしゃべりしていた
ちいさな森は 惑星のすべてと
ニューロンで つながってると
これは あなたの 物語
Kazuko Hayasaka
【個展に寄せて】
「エルダーツリーの下で語り合う青い服の父娘、大輪のエキナセアのマゼンタ色、指に残ったセージやマジョラムの香り…2022年の夏、小さなキャンバスに記憶を残したことから、私の絵日記はスタートしました。
植物や動物たちが誘うままに綴ってきた風景には、君たちはどこからきたの?と、描いた本人も聴きたくなるほど、さまざまな存在が登場します。
私は現在、長野県にある3000坪の森の中で暮らしています。木漏れる光の中に、湖面にたつ波の上に、おおきな朴の葉の裏に、季節を告げる風の中に、姿のみえない者たちを日々感じています。
森は地中の菌根のネットワークにより、インターネットのように世界中の木々と繋がっているといいます。自然界と相似形である私たちも、目には見えなくともみんなつながっている。彼らはそれを伝えたくて、わたしの筆を動かしたのかもしれません。
今回、この不思議な作品たちを、SISON GALLERyでみなさまに御披露目できることは、わたしにとって(そしてきっと彼らにとっても)この上ない幸せです。
すぐそばにある奇跡を共に祝福する、素晴らしい時間となりますように。
愛と感謝を込めて」
早坂香須子
3年半暮らした代官山。
その地ではじめての個展が開かれること、あの日々のわたしが知ったら、きっとびっくりしますね。
今住む森で採れた間伐材で額装をしました。
森の香りや集まったエレメントたちと、代官山でみなさまをお待ちしています。
ぜひお立ち寄り頂けたら、幸いです。
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