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たぶん だいじょうぶ


本日は、引田かおりさんの新刊、「たぶん だいじょうぶ」を紹介させてください。

よく電車移動の時に読んでいたのだけど、いつのまにかカーリン(引田さんの愛称)さんが隣に座り、背中をトントンと優しくたたきながら、

わぁ、がんばったねぇ。
もう大丈夫よー。

と言ってくれているような、陽だまりみないなエッセイと、心地良いライフスタイルのヒントが詰まった一冊です。

これまでのカーリンさんの本の中でも、心に残る言葉やメッセージ、写真やデザインも素敵で、宝物のような本になりました。

渦中にいるときはわからないけど、
時が過ぎて、すごく大変だったけど、
「なんとかなったなぁ」って思う時が来るとこを信じてみてほしい。
(「はじめに」より)

引田かおり 
たぶん だいじょうぶ


情報が溢れる世界で、素敵だなぁと思う人と出会い、その人の言葉を受け取れることは、幸運なことです。

読んでいるうちに頭を覆っていた霧が晴れ、体の細胞までタプタプと潤うような、幸せな読後感にひたりました。

いつかカーリンさんに感想お伝えしたいなと、ふんわり思っていた頃、この本の写真を担当した写真家の砂原文さんと、私がディレクションしているニットブランドの撮影のお打ち合わせがあったのですが、あれよあれよとカーリンさんが主宰するギャラリーフェブでの撮影と、カーリンさん登場が決まりました。

撮影当日まで、本気で夢かなと。

しかも私が体調が万全ではなく、撮影にも遅れて参加したのですが、ギャラリーに入る春の光と、文章以上に温かなカーリンさんの眼差しに、不思議なくらい、どんどん元気になっていったのです。

昨日砂原文ちゃんから届いた写真には、「MAYUHADA INNER / マユハダインナー 」のサマーシルクニットを着たカーリンさんと私。

夢じゃなかった。

現実はあなたが作ってるのよ

本の表紙を眺めていたら、
そんな言葉が浮かびました。

むむ、
これは
本当のことろ
魔法の書なのかもしれません。




そうそう、撮影の後、写真チェックをしていた私のこんもり盛り上がった肩を、カーリンさんがずーっと揉んでくれていたんです。

つい頑張りすぎちゃうのも、カーリンさんにはお見通し。なぜなら、彼女自身がずぅっと頑張ってきた人だから。

さ、このあたりで、
肩の荷物
少しおろしましょう。
だって、私が大丈夫だったから
あなたもきっと、大丈夫。

カーリンさんの手は
そう言ってくれてるみたい。

撮影現場を包んでいたカーリンさんの優しい眼差し、心までほぐしてくれた手の温もりは、この本でも感じられます。

ぜひ読んでほしい一冊です。 



引田かおり(ひきた・かおり)さん
東京・吉祥寺で「ギャラリーフェブ」とパン屋「ダンディゾン」を営む。
さまざまなジャンルの作家たちと交流し、美味しいと素敵を世に提案している。 著書に『「どっちでもいい」をやめてみる』(ポプラ社)、『SCRAPBOOK私を作る愛しい日常』(清流出版)、『青空 そよかぜ 深呼吸 気持ちのいい人生の歩き方』(大和書房)などがある。

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