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Between East and West

日本にいながらグローバルの職務に就いていた頃から、欧州はもとより米国東海岸の同僚とも協業していた。

グローバル企業であれば「あるある」だと思うが、3地点でオンライン会議を行う際は、アジアサイドまたは米国サイドのメンバーはそれぞれ「夜遅く」「朝早く」の時間を確保して参加せざるを得ない。たいてい日本チームは遅い時間帯(と言っても東海岸に合わせるので夜9時開始くらい)を犠牲にすることが多く、眠い目をこすりつつ、ヨレた化粧を直してデスクライトの光量を存分に浴びながら参加していた。

いざ英国に来てみると、なんとアジア、欧州と米国の間に位置する地理的優位性の高さよ、と驚くばかりである。

私生活では、日本とはリアルタイムなやりとりに追いつけないもどかしさはあるし、メッセージを送る時間帯には気を遣う。一方、業務においては朝一番でアジアと勤務時間が重複する間にさっと用事を済ませ、午前中に手元のタスクを処理しつつ欧州諸国とのコレポンを複数回こなし、米国サイドが起きてくる午後に彼らとキャッチアップできるという、効率的な時間の使い方ができるのだ。

各地域の同僚たちが、オンライン・オフラインになっていく様子をリアルタイムで追える場所に実際に身を置いてみて、なるほどこの会社においては英国中心に物事が動き決められていくわけだ、と心底痛感した。


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