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WeChatとLINEのちがい

 中国語版LINEがWeChatである。
 どちらも2011年にサービスを開始。中国が1月で日本が6月から。
    WeChatは全世界どこでも、日本でも中国でも使えるが、LINEは中国では使えない。だから私はどちらも利用しているが、日本人相手だとほとんどがLINE。

 今は日本人はインスタのDMが主流というか若者のLINE離れも多いけれど、中国ではWeChatは幅広い世代に活用されている。
 名刺のやりとりする代わりにWeChatの連絡先を交換したり、支払いで利用したり、ビジネスにも利用されるのがLINEとは大きくちがうところ。
 LINEのタイムラインにあたる朋友圈はインスタ代わりにもなっているし、商品の販売や求人も行われていて、わりとみんなみている。
 余談だが、私がこの朋友圈に投稿すれば必ず誰かの反応はあるけれどタイムラインはほぼ皆無。反応がないどころか見てさえいない。

ステッカー


 WeChatではLINEのスタンプにあたるステッカーがあるが、なんていうか日本人が使いそうにないものがよくつかわれる。

図3

図4

図5

 これらは本当によく見るし、上の二つは私もよく使う。
 これが日本のLINEになると私がもっぱら使用するのはちいかわなどの可愛い系である。さすが日本、可愛いは正義。別に中国女子がみてもちいかわは可愛いと思うけれど、逆に中国のこれを日本女子は可愛いと思うかは疑問。
 ただなんにしてもステッカーはほとんど無料で、LINEの友だち登録すれば無料なんてのもなく、ただただ無料。人の使ったステッカーもそのまま簡単にもらったりできる。

既読機能

 スタンプ無料より何よりWeChatが素晴らしいと思うのは既読機能がないことだ!

 日本のように「既読」がつかない。
 
 まあ、そもそも中国人に既読機能は必要ないのかもしれない。
 とにかく返信が早い! 
 仕事の時間とか関係ないし、私は中国でタクシー運転手が運転しながら話すのも何度も見てるし、歯医者では口の中照らすライトの代わりに携帯のライトで照らされたこともあるし、スーパーの店員も普通に携帯みてるし、とにかくいつでも返事がくる。

 まあもちろん例外もあって、私の一番の仲良し、通称「委員長」みたいな真面目な子は仕事時間は携帯をあまりみない。でもその真面目な委員長でさえ暇な時は仕事中でもすぐ返事をくれる。

 そもそも日本人は返事が遅い! 
 私はいつも鬼速いと言われるけれど、中国では全然普通。
 一部の中国人はWeChatの返事がすぐなければ電話してきたりもする。ボイスチャットも大好きで、ほとんど音声でくることもある。これも日本人にはない特徴だろう。

 とういか、チャットなのに返事が二日後とかなんなん? 

 私が日本人の若者に腹立ったのは、自分から用事があって連絡してきておいて、こっちがそれに対して答えても未読無視。一日経ってから「なるほど」と一言で返事がきたり。そんなもん秒で返せや!!!!

 私の中国の学生はこんな失礼なことはまずない。必ず「忙しいところありがとう」とか「失礼しました」などの一言がある。

 大体、LINEの場合、チャットしていたはずがいつのまにか終わってることがあって、急に会話が途絶える。これが中国人だと、必ず区切りの言葉がある。

「じゃ、ごはんに行くのでまたね」とか
「シャワーあびてくる」とか
「もう遅いから寝ましょう」とか
「そろそろ仕事に戻るね」とか

 もちろん日本人でもそういうふうに終わる場合もあるけれど、若者に関してはほぼ皆無といっていい。

 私はもともとせっかちなほうだし、忘れっぽいところもある。
 だから相手の返事が遅いともうほんと忘れるし、返事がこないうちに別に言いたいことができたりして送ったりもする。すると追いLINEするなと言われたりするけれど、中国人に追いLINEはまずありえない。返事が早いから。

 すぐに返事が返せない場合、たいてい「気づかなくてすみません」って一言がある。日本人はこれがない。メールならわかるけど、LINEでそれはないだろといつも思う。特に若者! おまえらがいつも携帯を手にして未読無視にしてるのは知っている。あと返事を後回しにしていることも。

 もちろん、人にはそれぞれ返事のペースもあるし、自分の時間の使い方は自由だし優先順位も人それぞれ。それはわかるけれど、未読無視、既読無視はほんと病む。特に男女問わず好きな人だったらなおさら!

 まあ、私はチャット好きだからとくにそう思うのかもしれない。あと、このように一回の文章量が多い。だから私こそLINEの短いメッセージには向かないし、だからこそここで炸裂しているわけだけど、やっぱりコミュニケーションとりたい。反応が欲しい。

 日本人で返事遅くてもOKな例外は一日一回返事するみたいに間隔のペースが決まってる子。この場合、こちらも既読後すぐに返事はしないで、その日のうちに返したり、翌朝返したりしている。でも大体何時に返事くるかわかるから、遅いとかも思わない。

 だけど前述の日本の若者のように、自分が聞きたいことだけ聞いて、返事したら未読無視とか反応が遅いのとかは許せん。

 そして私は今日、あることに気づいてしまった。

 私からLINEをしなければ、日本人はほとんど私にLINEすることなんてないということに!!!!

 まあ私も私だ。何しろ相手の返事が遅かったり、未読無視、既読無視になると、気になってしまうので、待つぐらいなら連絡を断とうとなってしまう。

 この点、私のともだちのオタクにいつも怒られる。
「みんながみんなそんなすぐに返事できないんですよ!」と。
 しかもそのオタクの返事の仕方が絶妙で、私が連発でLINEしても数日既読無視で、もういいやとトークルーム閉じたタイミングで怒涛の返事がくる。

「もうともだちやめようかと思ったよ笑」と言うと

「そんなことぐらいでやめないでくださいよ!」と言われる。

 まあ、やめるというのは冗談だけども、迷惑ならもうLINEやーめた!とは思う。

 ただ私は本当にいつも思うのだけれど、くだらないやりとりで、「うん」とか「えー」とかスタンプ一つぐらいの内容を送るのになんで一日も二日も空いたりするわけ?

 まあでもだからこそ日本人には既読が必要なのかもしれない。
 私もこれでオタクの生存確認をしている。
 とりあえず返事こなくても読んだってのと生きてるのがわかる。
 父の場合、LINEではなくメールを送っているけれど、返事はこないのはもちろん、読んでいるかすらわからない。そう考えるとLINEの既読無視は相手が返事をしない場合には必要なものかもしれない。

 ただ「会おうよ」とかこちらの呼びかけに対して既読無視はなんなん? これ中国男子なら「あー、その日は都合悪くて」ぐらい秒で返事くるわ。

 何にしてもマメな中国男子が日本女子と付き合うならうまくいくとは思うけれど、ろくに返事もしなかったり返しが遅い日本男子が中国女子と付き合うのは無理だと思う。韓国女子とも。

 ちなみに仕事でもダメだと思う。

 私は学生の質問にも返事が早いけれど、同僚の男の先生はそれこそなかなか返事がないので、私にばかり質問が集中し、結果、私の方が学生たちと仲がいい。まあ、この同僚の男は本当に連絡がつかなくて、日本人の私でもイラついたから、学生にしてみたら困惑でしかないだろう。

 なんかWeChatとLINEのちがいを書くはずが、LINEの返事がこなかったり遅いことへの不満が炸裂してしまった。

 そして私からLINEすることはあっても相手から来ることはほとんどないってのもわかり、LINEの意味って?なんて今さらながら思うのであった。

 たぶんチャットツールと考えないで、連絡事項があるときとか、緊急事態に使うものって考えた方がいいんだろう。

 だからといって前述の若者の無礼さは許さん。

 あと「忙しい」とか「今返事できない」とか伝えるのも大事と思う。察しろってのが日本なのかもしれないけれど、察しないこっちが悪いみたいになるところは腑に落ちない。

 でも私もここまで書いて反省しようと思うのは、すぐ返事くることが相手を尊重しているっていうことに直結するわけではないってこと。返事こなかったり遅いとそれだけ優先順位低いんだろうし、私からLINEきても迷惑なんだろうな、じゃ、しねーよと逆切れ的に卑屈こじらせるのは私の悪い思考癖。改心改心。

結論

 ・すぐに返事がほしいなら、日本人じゃなく中国人にするべし

 ・日本人のやりとりのペースは遅すぎて中国では通じない

 ・逆に言えば、返事が遅い人にとっては、日本のスローペースは追い込まれなくていいかもしれない

 ・でもやっぱり既読機能は煩わしい。
  ※中国人も既読機能に驚愕していた。

どっちがいいとかどっちがすばらしいはなくて、結局自分のタイプとしてはどっちが合うの?ってところだと思う。

私のように返信鬼速チャット好きならば、中国の若者の友だちをみつけよう!

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