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猫の心拍数。

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胸に溢れる色を吐き出す場所。
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#cakesコンテスト

口答えが優しさになる夜に。

ある夜の話。 僕は口がきけなくなる。 真っ暗闇の部屋に 目が慣れて逝くのを感じて 「寂し…

H I N A
6年前
4

遺体から観ないで。

僕の心が特別だったら、僕はきっと普通になりたいです。 僕の耳が聴こえすぎたなら、僕はきっ…

H I N A
6年前
2

堕ちた透明。

如何して、 水に触れることはできないの。 洗面台に張った水が僕の指の間を通り抜ける。 触…

H I N A
6年前
3

朽ちたい花に午後の病室

耳奥が騒がしい。 遠くで鳴る救急車のサイレン。 五月蝿いな。 僕の指から指輪が落ちて僕も堕…

H I N A
6年前
1

夜の空は貴方の星。

販売機に向かう僕。 夜空を見つけた。 立ち止まって見上げた夜空に 僕は貴方の幻覚を見る。…

H I N A
6年前
3

期待の味は裏切りで。

涙が しょっぱくて少し 少し 驚いた。 涙が甘いはずなんてないのに。 だけれど、…

H I N A
6年前
2

貴女を好きな人形のお話

目が覚めたら、あたしは貴女のお人形さんだったの。 貴女の笑っている顔が大好きだった。 貴女と過ごす大切な時間。 貴女がくれた、大切なもの。 貴女の愛が、嬉しいわ。 あたしがお人形さんになった日。 貴女がいつも寂しくないように。いつも笑ってますように。 キラキラ瞬くお星様にお願いするの。 解けることのない秘密の魔法。 あたしは貴女のお人形さん。 貴女が寂しさに傷ついてしまったら、あたしを壊していいのよ。 痛くなんて、ないわ。 貴女のため

寂しいが剥がれる音がする時間

ぽ ぽ 瞳から零れる雫。 嗚呼、 「優しい」は、 落ちていってしまった。 …

H I N A
6年前
1

矛盾だらけは羨ましいを嘆く

「親を恨むとバケモノになってしまう」 僕は、 僕はある日バケモノになった。 ここは…

H I N A
6年前
4

失くしたものと無くした心

人は唐突にいなくなるんだ。 泣いて喚いて叫んだってさ。 そうだ、帰ってこないよ。 仕方な…

H I N A
6年前
2

桜が散る日、さよならをした

透き通った青空に散る 薄紅。 なんて美しいのだろう。 花びらを掴むことは 出来なかった…

H I N A
6年前
1

よかったんだよね、?

飲み込まれる。 黒が僕を飲み込む。 嗚呼、 よかったんだろうな、これで。 僕は傷つ…

H I N A
6年前
6

優しい嘘を吐くとき

「死ぬときは一緒よ」 君はある日突然そう言った。 嘘だと知っていたけれど、そうであっ…

H I N A
6年前
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幸せはお休みの日で、

涙の粒が瞳から ぽろぽろと、音を、立て 声を、出してそしてそして、それは僕の耳の中へと、入ってゆく。 耳の奥からさーっとゆう音がする。 外した筈のイヤフォンから流れている虚無の音楽。 空っぽの無は音になり 僕の鼓膜を触ってくるんだ。 不快感は恐怖に代わり 恐怖に驚愕した心臓が 心臓が、無が破裂してしまいそうになったから 僕は苦しくなって瞼を閉じる。 明日はお休みかな。 明日はお休みかな。 明日はお休み、かな。 虚無の音楽が強くなり、それから