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会社で1年間新卒OJTをやって感じたこと。

この1年間。
言いたい、けど言えない。言わなくてもいいか。
そんなことが数えきれないくらいあった。

大学では体育会の部活に入っていたこともあり、
先輩から教わり、そして後輩に教えるという一連の経験があったし、常に周りの目も厳しかったし、面倒見もいい方だと思っていた。

その一方、1年目からすればOJTが一番身近な先輩だが、
自分は全く出来る人間ではないし、人ひとりを育てられるほどの器もないとも感じていた。

そんな気持ちを天秤にかけていることも知らず、
上長は例年通り、当たり前のようにわたしにOJTを任せてきたのだが、、(悪気は全くない)

今年1年で一番感じたことは、

わたしにとって当たり前だと思っていたことが、
他人にとって当たり前ではなかったということ。

個人的に当たり前と思っていたことのひとつとして、
「計画を立てる」ことだ。

これに対して得手不得手があるとは知らなかった。

たしかにわたしは計画を立てることが大好きで、
例えば旅行だったら、行く時より計画を立てる時の方が好きだったり、
どこかご飯を食べに行く時も、ささっと食べログを駆使して美味しいところを探せたりする。
人生計画も小学生の時には綿密に立てていた。(既に計画通りではないけれど、、)

旅行は旅行前の方が楽しい、というのはわたしくらいかもしれないけれど、
期日から逆算してスケジューリングして、それを書き留めておくことが、新人には難しかったようだ。
“自分には無理です。”と言われてしまった。

余談だが、わたしは2年目になったばかりの時、
その年の配属前の1年目約80人の前で、
先輩講和として、今どんな業務をしているのか、普段の業務でなにを意識しているかなどを話したことがある。

講和が終わり、質疑応答の時間で進行役から、
”あなたは今の部署で自分のどんなところが向いていると思いますか?”と質問された。

その時わたしは本当になにも答えられず、
”分かりません。周りの方に助けられながら毎日がんばっています。”と答えてしまったのだが、
今となっては”計画を立てることが好きなところです。”と答えられるな、と少し後悔している。

個人的に当たり前と思っていたことのふたつめとして、
「周りに配慮する」こと。
もっというと、先輩の手を煩わせないこと、だ。

これは賛否両論あると思う。
先輩の手を煩わせないことだけが仕事じゃないし、
うまく分担した方が仕事は早く終わるだろう。

自分でも少し時代遅れなのかな、と思う時もあるが、
それでも今の経験から、効率よりもまず自分が動くことが自分の思考にこびりついてしまって、それ前提で仕事を進めてきた。
新人は前者のような考え方の持ち主のようだ。

仕事の進め方は人それぞれで、自分が正解だとは思わないけれど、自分は自分のやり方が一番良いと思ってやってきた。

大袈裟だが、仕事に対する考え方を新人に伝えるかどうか。

この答えのない問いに、1年間ずーっと葛藤し続けたように思う。

結局深い話はできずに1年間が終わってしまった。

自分は自分、新人は新人なりに良いと思ってやっているんだろうという割り切りの気持ちと、自分の考えを言って嫌われたくない、笑われたくないという気持ち。

こうやって書いていると、自分の弱い部分に負けた気がする。

うずうずしてるくらいなら、言っちゃえば良かったのにな。

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