人工(化学物質)と天然 中編
前回の続きになります。
ソーカル事件のように学者でも騙されるものを一般人に適応したら…
もうおわかりですね?なんかそれっぽいこと言っておけば不安を煽ったり安心させたりいともたやすく出来てしまうんです。
ある意味D4Cよりも文字通りD4Cですよ。
一般人は基本的に安全よりも、安心のほうを重視します。
例を出してみましょう、「C1000」というハウスが出している飲料がありますが、名前を変えてみましょうか。「As Acid 1000」と書いてあったらどうでしょう?もちろん英語圏でもそんな書き方しませんが。
Acid?調べてみたら酸と出てきた、なんじゃこれは!ってなるんですよ。ものは同じなんですけどね?ビタミンCはアスコルビン酸ですから。
黄色でCって書いてあったらみんながビタミンCかって思うくらいに浸透してますが、アシッドと書いてあって黄色の液体だったらなんかケミカルな感じがしません?
これでわかることは、ビタミンは兎に角必要な栄養素であると安心だ、酸は毒であるというバイアスがかかってるんですよ。知識不足なだけなんですけど。
結局科学って感情にだいたい負けちゃうんですよね。
だから前回に挙げたバカヒ新聞のホルムアルデヒドやらはその横文字だけで「化学物質だ!危険だ!」なんて思わされてしまうんですよ。
実際ホルムアルデヒドは毒ですよ?密造酒が粗悪品故にメタノールが混じっていて、それが体の中でホルムアルデヒドに変わって、その後ギ酸に変わるので、そのギ酸を代謝出来ずに死ぬ人が毎年いますからね。
でも、そもギ酸も「蟻酸」って書いたらどうです?蟻ですよ?一気に化学物質感が減って天然感ありますよね?
日本で科学的なことで騙すためには基本的に横文字を使って化学感を出す。それが生理現象で生成されたものでなければ人工と言ってより化学感を高める。するとみんな騙されるというわけです。
天然だと安心、人工だと危険というバイアスがかかってるからですね。
でも考えてみてくださいよ、言い方でどうとでもなるような世界ですから同じ手法なんですよ。言い方を変えるか、バイアスを利用するかだけ。
後者の例は水でわかります。
理科の実験で試験管に水素を発生させて火をつけて水を作るのがありますよね?最近はフラスコでやらせたバカ教師がいて大爆発事故を起こして負傷者が出たので先生がやるようになりましたけども…
さておいて、それで作った水ってめちゃくちゃ人工ですよね?でもそれくらいなら普通は飲めます。
でも塩酸と苛性ソーダを中和させて作った塩化ナトリウムはちょっと抵抗出ませんか?
そんなイメージですよ。天然と人工(化学物質)って。
どうやっても科学的にはHCl + NaO →NaCl + H2Oで作った塩化ナトリウムも、海水を電離イオン交換膜で生成した99.9%の塩化ナトリウムでも平釜で煮詰めて作った93%くらいのにがり入りの塩も塩化ナトリウムに限って見れば全く同じものです。NaClには代わりありませんから。
ちょっと熱くなりすぎたので今回は中編です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?