排他、そこにカメラを向けるとき/『すばらしき世界』を見て
今日から公開の『すばらしき世界』を先日試写で見た。その晩ずっとこの映画の事を考えていた。
私が悲しかったのはこの映画の結末ではない。むしろあれだけ自分の事で涙を流してくれる人がいたらどれだけ幸せなんだろうとすら思った。超ハッピーエンドである。まだ20代で、悦ばしいことに健康体だが、自分がこの世を去る時あんなに人に惜しまれる気が今から1ミリもしない。
それより逸脱した人を除け者扱いすることで成り立ってしまうコミュニティと、それをエンタメとして切り取って成立してしまう仕事がこの