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2020年に読んだ本ベスト10
映画をやったのだから本も。こちらも順不同です!出版年がちょっと古いものもあります。できれば、それぞれ出版社のリンクを貼りたいな、と思ったのですが、上手くいかない場合は大手書店のリンクを貼っています。
1.カロリン・エムケ『イエスの意味はイエス、それから・・・』
順不同と書いたけれど、これだけは1位をあげたい。
2.キム・ジェンドリ・グムスク『草 日本軍「慰安婦」のリビング・ヒストリー』
ニューヨークタイムズで「ベスト・コミック2019」に、ガーディアン紙で「ベスト・グラフィックノベル2019」に選ばれるなど高く評価された一冊。自分よりもずっと若い世代の人たちが、自分よりもずっと年配の人たちの抱えてきた痛みの声に耳を傾けている姿を、最近いくつか目にします。その姿が希望に映ります。
3.ソル・ケー・モオ『女であるだけで』
読んだあと、上野千鶴子さんの帯の文章に強烈な違和感があった。その理由を今も考えている。わたしには、オノリーナの人生に触れて、「女の人生はどこでも似たようなものだ」なんてとても言えない。
4.メアリー・ビアード『舌を抜かれる女たち』
MeToo運動を受けて書かれたという「あとがき」に、わたしはずいぶん勇気をもらったように思います。
5.松田青子『ワイルドフラワーの見えない一年』
少し前の本(2016年)なのですが、これまで松田さんの本は翻訳本しか知らず(ごめんなさい!)、そのことを後悔しました。
6.源淳子編著『いつまで続く「女人禁制」』
面白いです。女性を排除してきた「伝統」や「文化」(という、もっともらしい言い訳)は、誰が、誰の、なんの利益のために、誰と結託して守ってきたのか。
7.シオリーヌ『CHOICE』
クラファンで出版された1冊。わたしもサポートしました!誰もが、これらの知識や情報をもったうえで他者と向き合えるようになるといいな。
8.フラワーデモ編『フラワーデモを記録する』
フラワーデモが注目されるほど、行けなくなってしまった自分がいた。これを読んで「それではだめだ」という声と、「それでもいいよ、あなたができることをすれば」という声(自分の声です)のどちらも聞いたように思う。これを読むと分かるけど、フラワーデモは当初から「女性限定」をうたってはいなかった。
9.李琴峰『星月夜』
岩城けいの『さようなら、オレンジ』を読んだときと似たような、嬉しくて切ない、驚きに満ちた本。
10.シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー『99%のためのフェミニズム宣言』
去年、これを読めたのは良かったなぁ。改めて、自分の立ち位置を確認できた。この本に1位をあげようか迷ったくらいです。自分の知識ではじゅうぶん理解できていない部分もあるので、プチ読書会とかやってみたい。
次点は・・・、たかせうみ『カノジョになりたい君と僕』、ジョアン・C・トロント『ケアするのは誰か?-新しい民主主義のかたちへ』、フォーラム労働・社会政策・ジェンダー編『働くこととフェミニズム 竹中恵美子に学ぶ』など。
今年は、もうちょっと読む時間を取りたいな(・・・ってか取れると思います環境が変わるので)。すでに、書店は週一くらいで通ってるので、今年は図書館にも行けるようにしよう。本屋、図書館(ついでに映画館も便乗で)はいいよ!みんな声を出さないで過ごせるから。
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