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歌詞-音と言葉-

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光と闇が混在するように、音と言葉の織り成す世界。それが歌。歌のために紡いだ言葉たち、どうぞご覧くださいませ。
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2015年2月の記事一覧

散華の恋

枝垂れ桜の腕
真白なる雪の肌の
伸ばす指先惑い
翼も手折るばかりで

白い皮膚に隠す
赤い赤い熱情
あなたが触れる
手首を伝う
熱が 脈が 恋うるを伝う

この身巡る
血潮へとこころ溶かして
体の奥 奥底へと
魂の汀に寄せ 潜ませて

もっととかして この熱情
せめて身体 駆け巡らせ
ああ鎮めて 溢れないで
狂い咲く桜花
この幻はもう幻のまま
触れずに 綴じ籠めて

薔薇の花に覆い
棘の痛み 冷た

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ノスタルジックへの旅立ち

過去色の光 目にしみて
今の朝に滲んでゆく
ああ どこだろう 此処はあの日ですか

海が連れてきた香りは
いつも同じ 騒ぎだす
涙がこぼれたって
そっと隠して

遙か 海の果てを越えゆけば
きっと光溢れ 夢の夢のような
世界が待っていると

海と空が溶けあうような
この世界はひとつだと
巡りゆく軌跡 この身で感じられる
幼いあの日の奇跡に似た
朝は来たり 旅立とう

この胸を打つ鼓動よ
いざ鳴り止

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夢からのはじまり

朝焼け 漣のように夜消して
今日を灯すよ
夜に見た夢も思い出せない場所へ
置き去りにされて

シャボン玉のように弾けて
蝶の翅のようにつかめない
夢に見るだけねと嗤う
冷たい僕に告げよう

眠りの外でも僕は夢を見る
願いとなって叶う

今は夢に見るだけでもいい
続けること 続ければ
願いを想いを向けて進む
手放さなければ 手繰れる

空色変わっても 同じであるように
輝き続けたい
夜見た夢も忘れて

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奇跡の花

暁明け 世界が覚める
星月眠り 新たな廻りへ

星と共に 地平に墜ち
遙かなる地に暮れて
幼い子の紡ぐ語りを刻もう

天も遙か 旅路の夢を
歌うように綴る
遠く近く 見えた はじまり
大地に咲く ひとつの軌跡を

風の奥に 懐かしさが
花の香と はじまりて

誇り高く 咲ける薔薇の
焔のよう もえる炎よ

露と 雨と降って
潤した 花の色

地が育む
薔薇の廻りを愛しむ

幾重もの 命等を 見送っ

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