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立春と初午。伏見稲荷に。

今年は2/3が立春でした。そして、初午も重なりました。とてもおめでたくて嬉しい日に。


初午とは、稲荷神社の総本社・伏見稲荷大社の主祭神の宇迦之御魂神うかのみたまがみ様が、今の稲荷山に降りられたのが711年の初午の日であった事に因む神事。全国の稲荷社でも、神事が執り行われる日です。


伏見稲荷大社では、熱心なお参りの方でいっぱいの日。御祈祷を受ける列も毎年朝から凄いです。

今年はコロナ禍の為、郵送による初午の御祈祷・お守り送付のご案内も届きました(講員に加入しておりまして、季刊誌と共に)


少し寒いけど、晴れの立春。
朝はやはり人が多いかなと思い、お昼にお参りに。境内は、混んでいませんでした。御祈祷の列は続いていましたが、それでもこの時間にしては例年より少ない。そして、みんな静かに初午詣で😌


外国人観光客の波も無くなり、平日は特に静かに歩ける伏見稲荷です。

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千本稲荷。



伏見稲荷の御祭神・宇迦之御魂神様は、女神様。

室町時代に神祇次官・吉田兼倶が著した『神名帳頭註』の伏見稲荷の条では、「本社。ウカノミタマ神なり。この神はスサノオの娘なり。母はオオイチヒメなり。ウカノミタマ神は百穀を播きし神なり。故に稲荷と名づくか。イザナギの御娘にこの名これ有り。」と記される。Wikipediaより抜粋


とても優しくて可愛くて、子供が大好きな女神様。でも力は大きく雄々しい。非常にお強い神様。

御神名の「うか」は、うけ(食)の音変化。穀物・食物の意で、特に稲を表します。故に「稲に宿る神霊」の意味。

瑞々しい稲穂が豊かに実る姿は、この国の美しさと共に繁栄の象徴でもあります。五穀豊穣に加えて、繁栄=商売繁盛の神様として長く信仰を集め、ずっと大切にされている神様。

そして、霊格の高い白い狐さんはお使い。とても可愛くて、とてもお利口。

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立春と同じ日に迎える初午でしたが、今の時期が山羊座生まれの月の巡りであったもの、勝手ながら感慨深くお参りしました。

山羊座は伝統と歴史を司ります。日本人は、長く伝統的に米を主食としてきました。

私達に稲の恵である『米』を与えて下さり、ずっと命を繋いで下さった事に感謝しかありません。

「糖質制限」云々も今はありますが、変わらず主食は米の方も多いと思います。稲は、命(い)の根(ね)とも。日本人の命の源。栄養素の面からも、米は食べた方が良いと思っています。



ところで。稲荷神社が怖い、シンドイという人もいます。合わない神様というのは、確かに存在すると思います。人の縁でも同じ。それは、致し方ない事です。

ですが、人間の念がシンドイ人もいるのかもしれないとも思います。お行儀悪くお参りする人もいますし、努力はしないけど祈願だけは熱心な人達の念もなかなかのものです。商売繁盛の御利益となれば、色んな人が集まるのも察するところ。

ただそれは、宇迦之御魂神うかのみたまがみ様の所為では無く、お使いの白狐さんの所為でもなく、全て人間の所業です。


宇迦之御魂神うかのみたまがみ様ほど優しい神様はいないと思います。たくさんの誤解もあって、悲しくなる事もありますが。

でもきっと分かっている人の方が多いから、1300年を超えて信仰が続いてきたのだと思います。たくさん奉納された鳥居も、見える形で証明してくれています。

初午も、毎年たくさんのお供えが。

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↑今年の一部。お酒もオヤツもたくさん。見るもの楽しい。


宇迦之御魂神うかのみたまがみ様を大切にされる全ての方に、たくさんの御加護がありますように!

楽しくて幸せな立春と初午でした。今度も深く感謝して、お米を食べようと思います。



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