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【滋賀】ご挨拶とお礼参りに・前編
今年の桜の開花は早かった。3月の最終週には、京都のあちこちでソメイヨシノが満開を迎える。桜を見逃すのはツライ。合間を縫って、毎年の楽しみの桜は無事に見に行けた。
星の動きもあってか、去年の後半から今年に入って、どうにもバタついている。そして、あっという間の4月。
個人的な気掛かりがありまして。去年の秋から、思い掛けず滋賀の某土地にご縁を頂きまして、度々伺う事暫く。美しい土地で人も素晴らしく、感謝する事しきりだったのだけれども、あろう事か土地の神様にご挨拶のお参りが出来ていなかった。
新年を迎え、春分も過ぎた。忙しさにかまけてとは、お恥ずかしい。何の言い訳にもならない。
礼節を欠いてこのまま日々を過ごしてはならない。京都で桜を見て満足している場合ではない(いや、これはこれで私のライフワークなのだけれども)
恥を偲んで、大至急ご挨拶と御礼に伺おうと決める。もう一刻の猶予も許されない。iPadにて地図を開く。
私がお世話になった滋賀の土地の近くに“竜王町“が在る。東を向けば、三重県との境に鈴鹿山脈が走っていて、“竜ヶ岳“と“雨乞岳“の名が見える。地名には意味がある。龍は水辺だけにいるのでななく、エネルギーの高い山の連なりも好む。
鈴鹿山脈と言えば、“鈴鹿権化“の名も浮かぶ。祇園祭における『鈴鹿山』のご神体でもあるけれど、滋賀の東もなんと熱い土地か…。地図を見て、ひとり身悶える。
お参りにあたって、何処に行くかは迷わなかった。滋賀に住まうお参りを大切にされている方々が、「素晴らしい…」と口々に仰る社があった。いつかは行きたいと思いつつ、コロナ禍も経て数年。
私がお世話になった土地からもそう遠くない。機会が巡ってきたのだ…(と、勝手に思った)
大変に遅くなったが、多賀大社にご挨拶に伺いたい!
急ぎご挨拶のみの為、日帰りで。日を決めるのにMyバイブル(=暦)を開くと、近い日に「卯の日」があった。卯は始まりを示す。今年の干支は「癸卯」。4月は、卯月。始まりの年の、始まりの月の、始まりの日で『4/3』に決めた。
当日の朝。京都を出て、先ずは彦根を目指す。彦根城の桜も見頃を迎えており、下車する人はとても多かった。
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(桜咲く、彦根城かぁ…)と心惹かれ、駅の構内では竹生島のポスターを見つけてしまい(そうだ!彦根からも行けるのだ…)と、非常に心が騒めいたのですが、
今回の目的を違えてはならない。同じくJR彦根駅の構内で、うっかり発見したナジャさんのポスターを目にし、気を引き締める。
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竹生島には、また改めてお参りしたい。※下記は前回(2019年)のnote↓
次の電車まで、頭を冷やす為に彦根駅周辺をうろつく。カフェオレ色のポストが可愛いかった。
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ここから、近江鉄道に乗り換え。
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旅情を誘う、可愛い電車。
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近江鉄道の彦根駅→高宮で乗り換え→多賀大社前に到着。
改札を出て直ぐ、大きな鳥居。お天気にも恵まれ、更に上がるテンション。
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綺麗に整備された道を歩く。とても静か。
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“絵馬通り“の名の通り、「笑門」と書かれた絵馬がどの軒にも下げられていて、
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風情のある素敵な町並み。
歩いて10分程で、多賀大社に到着。
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大鳥居をくぐると目の前には、『太閤橋』。太閤=豊臣秀吉が、母・大政所の病の平癒を叶えて頂いたお礼に、この橋を奉納されたとの事。
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登る事も可能ですが、なかなかに急な反り橋。
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伏見稲荷大社の楼門も同じ理由で奉納されていますが、太閤は信心深かったのだなぁと思う。
橋は登らず、脇より御神門へ。
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境内に入って右手で咲く、枝垂れ桜に目を奪われつつ、
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正面の拝殿にてお参り。大変に立派で格式の高いお社の姿に感激。
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御祭神は、伊弉冉尊と伊邪那岐尊。創建は不詳。古事記にも延喜式にも記されると云われる程に古く、『お多賀さん』の名で親しまれ、延命長寿と縁結びの加護で有名な滋賀県第一の大社。
平日ですが、熱心にお参りする人が絶えない。広い境内には、たくさんの摂社。来て良かったとしみじみ。
先ほどの枝垂桜の先に、朱色の鳥居が見えました。
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(あの鳥居の連なりは、間違いない…)と、ドキドキしながら近づくと
やはり、宇迦之御魂神様。
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金咲稲荷神社の直ぐ側から、本殿のお屋根が見える。
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無事にご挨拶が出来て、ホッと安堵。社務所にて『延寿おこし』なるものを見つけて、神饌(神様からのお下がり)の文字に迷わず購入。有難し。
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因みに、製造は他府県。だが、そんな事はどうでも良い。縁起物は、何処でどのタイミングで買うのかが大事。
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初めての多賀大社、とても有難く楽しかった。
もう少しゆっくりしたかったのですが、「電車の本数が少ないのです」と駅の観光案内で心配されました。
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素晴らしいお社は、大体不便な所に在る事が多い。故に車で伺う人も多いし、電車大好き・お参りガチ勢なら、それはもう慣れている。
お気遣いに感謝して、散策はまた次回の楽しみに取っておきます。
さて、京都に戻る前にもう1箇所。ここも外せないと感じていた所がありまして…
続く
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