おすすめ画像診断教科書〜臨床画像(メジカルビュー社)おすすめ特集号TOP10編〜

こんにちは、画像診断医/放射線科医のるなです。私は放射線診断専門医であり、核医学専門医、マンモグラフィ読影認定医も持っております。

よく"画像診断のおすすめの教科書"を質問されますので、少しずつ、noteにおすすめ記事をUpしています。以前(下記URL参照)、学研メディカル秀潤社の雑誌、『画像診断』のおすすめの特集号Top10(実際は10+2)を紹介させていただきましたが、今回は『画像診断』と双璧をなす、名雑誌『臨床画像』の特集号Top10を紹介させていただきます!

私程度の人間が、甲乙つけるのはおこがましいですし、内容自体はどの号も素晴らしいので、「希少性(教科書などではなかなか得られない、雑誌ならではの独自性)」「参照頻度(診断専門医になった今でも参照しているか)」「バックナンバー入手が比較的容易な2016年以降のもの」という観点で選ばせていただきました。

よろしくお願いいたします!

①2020年6月号:領域別 経過観察画像の要点

私が大好きな経過観察シリーズですね!^^ 画像診断からはここ2年で「中枢神経」「呼吸器」シリーズが出ていますが、こちらは全領域が横断的にまとまっています^^ 病気の自然歴ってCase reportとかはあってもあんまり論文調べても出てこないこともあるので、とても重宝しています!

画像診断の「中枢神経」「呼吸器」編もリンク置いておきます!



②2020年3月号 :画像診断における脂肪の意味:存在からその意義まで

私が好きな「画像所見から逆引き」シリーズですね。ときに、脂肪の含有は診断の決定打になりますから、とても鑑別診断を挙げるときに重宝する一冊になっています!ちなみに、2011

この辺の画像所見から逆引きシリーズは2010~11年頃に結構、特集されていて重宝しているんですが、まとめて再出版とか、またリバイバルシリーズを期待したいですね。メジカルビュー社のHPには在庫なしとなっていますが、一応アマゾンに中古での出品があったので掲載しておきます。





是非、このへんの内容をまとめて教科書として出版すれば結構売れると思うのですが、メジカルビューさんいかがでしょうか・・・(笑)。

③2018年11月号 特集:顎口腔・歯科領域の画像診断と放射線治療

私の好きなテーマのひとつ「マニアックな領域特集」です。特に、我々医師は”歯科医師”領域である歯については苦手意識がありますから、この臨床画像や画像診断の歯科口腔外科系の特集は非常に勉強になります。特に頭頸部領域の放射線治療は欠かせないですから、我々画像診断医が最低限知るべき放射線治療の知識や治療医の先生にもおすすめできる内容かな!と思います。

④臨床画像 2018年6月号 特集:所見から進める膵腫瘤の鑑別

これも私の好きな逆引きシリーズですね^^ やはり、我々画像診断医にとっては圧倒的に画像を見る→診断のプロセスが多いわけで、鑑別診断に難渋する場合、これらの逆引き系の本はとても役に立ちます!

肝胆膵の逆引き教科書といえばこの2冊は超名著ですよね。こちらもメジカルビューさんの教科書。これの他領域の本、出ないかぁとずっと待っています(笑)。


⑤2018年2月号 特集:間質性肺炎の診断 Up to Date

この号は間質性肺炎を学ぶには本当に名著です!病理像・解剖像・画像所見の関連のさせ方が本当に素晴らしい!私はこの本を読んで、UIPpatternの理解がかなり進みました。その他、改訂された間質性肺炎のガイドラインの詳細な説明もあり、とても勉強になった号です!

⑥2017年 10 月号 特集:薬物治療に起因する諸画像の画像所見

これは「マニアックな特集号」シリーズですね。薬剤の画像診断の本は教科書がないので、薬剤関連の画像はこの本か、画像診断の薬剤の特集の2つを主にまず参照にしています。そこから、論文を孫引きしたり、英語の検索ワードをつかんで、調べる感じですね。これはリファレンス用に読影室にほしい一冊だと思います!


⑦2017年5月号 特集:骨格筋の画像診断

マニアックな特集号シリーズ。「骨格筋」に焦点を当てた像です。どうしても、骨軟部というと「関節」「骨」に注目が行ってしまい、「筋肉」が忘れられがちになるのですが、それを見事に隙間を埋めてくれる名特集号です!これも筋肉系の異常がある場合に、まず参照する一冊となっています。

⑧2020年5月号 特集:結核の画像診断

これもマニアック特集号シリーズですね。全身疾患を各領域ごとに横断的にまとめてくれている本ですね^^ 特に、結核は未だに日本ではcommon diseaseですし、managementが問題となる疾患です。この特集号が出るまで、実は肺外結核について横断的にまとめている本ってなかったんですよね。待望の一冊といえると思います!

IgG4関連疾患、サルコイドーシスの特集号も重宝していますね!


⑨2016年12月号:代謝性骨疾患の画像診断-2017に向けて

こちらもマニアック骨軟部系「代謝性骨疾患」ですね。代謝性本疾患って放射線科医にとってなじみの薄い内分泌の知識がいるし、とっても苦手意識がある領域なんですよね・・^^;  しかも結構、専門医試験によく出るという・・。そんな中の待望の特集号でした。今でもリファレンスします。

⑩2016年 10月号:造血器疾患の画像診断2016

最後に、「造血器疾患の画像診断」。これ教科書化すべきですよ!造血器系をまとめた教科書ないですからね~!その割には臨床で出会うことは比較的多い疾患ですから、この特集号は本当に今でもバイブルにしてますよ!

私は普段、画像診断や医療について



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それでは、また^^

るな。
























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