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TV JACK TOUR、LAST INDIES TOUR 〜DEAR SLAVES〜

メジャーデビュー直前、1992年3月に行われたツアー「TV JACK TOUR」「LAST INDIES TOUR 〜DEAR SLAVES〜」の頃には各メンバーESP製のオリジナルモデルが製作されている。
TV JACK TOURの石川テレビでは視聴者プレゼントが行われており、各メンバーからピックやスティックが紹介されていた。
DEAR SLAVESの渋谷公会堂公演の映像は後に「IMAGE or REAL」としてリリースされ、マイクスタンドに貼り付けられたピックが確認できる。

SUGIZOはこの時期既に後述する”す♨︎”透明ピックを使用している。このページでは便宜的ではあるがその透明ピックのプロトタイプ(謎)を紹介する。これは某所で数枚入手したピックだが、一般に流通しているSUGIZO透明ピックよりクオリティが低いこと、わずか100円で売っている商品の偽物を作るメリットがあまり考えられないので超初期に製作されたプロトタイプと想像した。(所謂パチモンの可能性も捨てきれないが・・・)

DEAR SLAVESの機材紹介においてINORANのギターにはインディーズ期同様ジムダンロップのモデルが挟まっているようだがこの時期には既にESP製”LUNACY OR LUNA SEA?”モデルを使用している。ただし、多く流通してるシルバー印刷ではなく本人は黒文字印刷のモデルを主に使用していた。

更にJは本名(⁉︎)”J”un モデルと黒のFOR THE DREAMモデルの2種類がこの時点で存在している。
J”unは厚さ違い、FOR THE DREAMはメーカーロゴ違いなどバリエーションがかなり多い。厚みのバリエーションなどから時系列的には”J”unモデルの方が古いと考えられるが印刷クオリティの高さやESPロゴが新しいタイプのものが採用されていたりと疑問点も多い。TRAJECTORY BOXの復刻からも漏れている。
TV JACK TOURのプレゼントはJIM DUNLOPの黄色0.73mm??

この時期はよく分からない事が多いです泣


SUGIZO使用

透明ピックのプロトタイプ(推測)
印刷が荒く謎の多いピック
後に販売されたモデル(右)との比較
印刷は裏面から行われておりクオリティは低め
マイクスタンドに透明ピックが貼り付けてあるのがわかる。
出典:IMAGE orREAL

INORAN使用

INORANのメインギター ESP ILP-Iに挟まったピックはTORTEX 0.6mm
出典:ロッキンf 1992年6月号(DEAR SLAVES機材紹介)
INORAN最初のモデル “LUNACY OR LUNA SEA?”
多く流通した市販モデルとはデザインは同一だが文字色が異なる。
裏面はESPロゴだが種類違いが存在する
1992年INORAN本人使用は黒文字印刷。
トトロのイラストが描かれたピック入れがかわいい。
出典:GIGS 10th ANNIVERSARY SUGIZO&INORAN Complete Guitar Book

J使用

Jのメインベース ESP TVB-Iには黒の”J”FOR THE DREAM
サブベースには赤の”J”unが挟まっているように見える
出典:ロッキンf 1992年6月号(DEAR SLAVES機材紹介)
“J”un 表記の最初期モデル
赤というより朱色に近い色合い
厚みはHEAVYとMEDIUMの2種類が存在する。
これ以降のESP Jモデルは全て0.8mmのMEDIUM厚。
厚さ違いはオリジナルモデルを作るにあたっての試行錯誤の過程だったのだろうか。
Jモデル最初期の1枚と思われるが、後年に歴代ピックが復刻された際にはラインナップされなかった。
INORANのマイクスタンドには3色のピックが確認できる。
黒=J用 FOR THE DREAM
白=INORAN用 LUNACY OR LUNA SEA?
赤=J用 “J”un、もしくはINORAN用 TORTEX0.6mm
の3種と思われる。
出典:IMAGE orREAL

SHINYA使用

1989~1990年のインディーズ初期(LUNACY期くらい)はPearlのセットを組んでいたはずだが1991年には既に要塞のようなYAMAHAのセットを使用している。おそらくスティックもYAMAHA製を使用していたかと想像される。色はナチュラルのシンプルなモデルだった。


TV JACK TOUR(石川テレビ)プレゼントについて

石川テレビでの視聴者プレゼント。
左上→右下:SUGIZO、INORAN、J、真矢
Jのピックが黄色い・・・

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