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21-22シーズンのナポリを振り返る(アンケート企画:前編)

ナポリサポの皆様、並びに全世界のサッカーファンの皆様、今シーズンもお疲れ様でした。こんにちは、Lunaです。
シーズンも終わったことですし、今回はタイトルの通り、「21-22季の振り返り」をしていきたいと思います。
このnoteを制作するにあたって、twitter上で「Googleフォーム」を用いたアンケートを行い、69名の方にご回答いただきました。答えてくださった皆様、本当にありがとうございます!
そのアンケートを基にした、前後編での振り返りを予定しています。前編となる今回は、”各選手の評価”と”シーズン総評”を見ていこうと思います。それでは早速いってみよう!

選手を採点してみよう!

まずは皆様の”各選手の数字での評価”を見ていきます。
採点の基準として、【1:良くなかった】【2:あまり良くなかった】【3:可もなく不可もなく】【4:良かった】【5:とても良かった】という点数を設定しました。
同時に下表では、得られた点数の”合計”、またその合計を票数で割った”平均”を算出しています。その結果がこちらです!

最大値に色付け。また、”平均”は小数点第3位を四捨五入して算出。

以上のような結果となりました。本当は1人1人を見ていきたいのですが、長くなりすぎてもダレてしまうので、ここでは平均点を基に、”上位5名”と”下位5名”を見ていきたいと思います。まずは上位から!


第5位:ヴィクター・オシメン (平均:4.36点)

シーズン当初にスパレッティが「戦術の核はオシメン」と明言した通り、ロングボールを収めさせる、裏に抜けさせるといった、まさに”ターゲット”として活躍しました。様々な形で得点を奪え、苦手とされていたヘディングでの得点も多く(セリエではヘディングで7ゴールで、これはリーグ最多!)、今シーズンはチームトップとなる公式戦18得点をマークしました。
しかし今年もケガによる長期離脱期間があり、フル稼働とはなりませんでした。本人はもしかしたら不完全燃焼気味だったかもしれませんが、「来季もナポリに残る」ということを明言。来季こそはランキング1位になるような活躍を期待です。(目指せシーズン30得点!)

第4位:スタニスラフ・ロボツカ (平均:4.41点)

出場時間がほとんど得られなかった昨季の不遇を乗り越え、今季見事な復活を果たしたナポリが誇る最強のレジスタ。見るものすべてを魅了する彼のドリブル、滑らかなボールタッチやゲームメイク力にイニエスタの姿を重ねるナポリサポも多く見られました。
途中に離脱していた期間もあり、公式戦総出場時間は”1,883分”と中盤の選手の中では少し劣りますが、それを補って余りある印象的な活躍で、今季のナポリを代表するような選手になっていたと思います。

第3位:ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ (平均:4.42点)

不動の右サイドバック、我らが鉄人が3位にランクイン。今シーズンも抜群の安定感とスタミナで、出場時間はチームトップとなる”3,713分”を記録しました。守備対応の強さはもちろん、その走力を活かした攻撃参加、オーバーラップとインナーラップを使い分けるクレバーさを見せてくれました。
リーグ戦終盤では、怪我により5試合ほどの離脱を強いられてしまったのが少し残念です。それが無かったら公式戦全試合スタメン出場もあったかも?

第2位:カリドゥ・クリバリ (平均:4.58点)

今シーズンも最高な活躍で、「世界最高峰CBの名は伊達じゃない」と”理解(わか)”らせてくれました。守備対応も文句無し、”シーズン3得点”という得点力も文句無し、おでかけでナポリサポを楽しませてくれる、強いて言うなら(仕方ない部分ではありますが)イエローカード7枚が少し多かったかな?ぐらいですかね。
ナポリでの活躍もさることながら、今年の2月にはセネガル代表のキャプテンとしてアフリカ・ネイションズカップを制覇しました。非常にめでたい。

第1位:ダビド・オスピナ (平均:4.65点)

ということで、第1位は我らが守護神・オスピナ神さんです。33歳となった今シーズンも、超人的な反射神経は衰え知らず。スパレッティがシーズン当初に「GKのファーストチョイスはメレト」と明言しましたが、メレトの離脱と同時に試合に出場すると、抜群のセービングと足元の安定感で、すぐに正守護神の座に返り咲きました。
セリエでは31試合出場・25失点・13クリーンシートを記録し、そのクリーンシート率は”41.9%”。30試合以上出場したGKの中では、ミランのメニャン(53.1%)に次ぐ数字を記録しています。

以上が評価上位5名の結果となります。各ポジションの”キープレイヤー”と呼べるような選手が揃っており、非常にバランスがいい結果だと思います。そしてこの5名は評価【3】以下がとにかく少ないですね。まさに今季のナポリの「顔」だったと言える選手が揃っている気がします。
続いて、残念ながら評価が低くなってしまったワースト5名の紹介に移ります。


ワースト5位:アンドレア・ぺターニャ (平均:2.87点)

「強靭なフィジカルでタメを作れる」という、今のナポリの前線の選手では珍しいタイプのプレイヤーで、自分たちの時間を多くしたい試合終盤での起用が主でした。その起用方法のおかげで、彼のゴールは勝ち越しや同点弾が多く、それなりに仕事はこなしていました。
が、やはり少し出場試合が少なかったか、それとも前線の選手にしては結果が物足りなかったか、ワースト5位という結果になってしまいました。愛嬌は1位だよ。

ワースト4位:アダム・ウナス (平均:2.68点)

シーズン始めはジョーカーとして、試合中盤~後半に投入されては試合の流れを大きく変える貴重な役割をこなし、スパレッティの「後半マジック」を演出する立役者として活躍しました。しかしシーズンが進むと謎の離脱が増え、出場時間も試合数も大きく減らしていきました。
シーズン前半の期待と裏腹に、後半戦が非常に残念だったという点でワースト4位に入ってしまったものだと思います。

ワースト3位:ファウジ・グラム (平均:2.63点)

これまでのナポリの左サイドバックを担い続けてきた功労者。大きな怪我を繰り返してしまったために起用も慎重になりがちだった気がします。ただ今シーズンはそれ以上にマリオルイの調子が良く、シンプルに出場時間が得られなかった形になりました。
そんな彼も今年がナポリでの最終年でした。出場した試合では守備も攻撃もそつなくこなし、”まだまだやれるぞ”という気持ちが見えるようでした。今後の活躍を私も楽しみにしています。

ワースト2位:アレックス・メレト (平均:2.39点)

メレトに関しては、セリエA第34節・エンポリ戦でのミスが象徴的になってしまったためにこのような評価になったのだと思います。タラレバ言っても仕方ないですが、それがなかった世界線の評価も気になるところです。
ただそれがなかったとしても、失点癖がある限りなかなか高い評価にはいかないかもしれません。個人的には手放さずにナポリで成長して欲しいと願っています。頑張れメレト、オスピナの牙城を崩すその日まで…!

ワースト1位:ケヴィン・マルクィ (平均:2.17点)

シーズン当初は、彼のムキムキに仕上がった体を見て非常に期待が持てました。ただいざシーズンが始まると、ディロレンツォの壁がデカすぎて出番はなかなか与えられず。3バック時の右WGではスタメンで出場していましたが、そもそもナポリが3バックで挑む試合は大体お粗末な結果となってしまうので、そのイメージも合わさって評価が最下位になってしまったのかもしれません。守備も攻撃も、クオリティがもう一つでした。
そんな彼も、契約満了に伴う退団が近づいており、このまま契約は更新されない見込みです。新天地での活躍を期待しています。

以上、評価ワースト5位の選手でした。出場時間が短く評価が難しかったためか、評価【3】が多いという共通点が見られました。


MVPを選んでみよう!

続いて、皆さんに今シーズンのMVPの選定をお願いしました。可能な場合、その理由も添えてもらったので、それも一緒に見ていきます。まずはランキング形式で一覧を紹介します。

1位:ダビド・オスピナ (14票)
2位:スタニスラフ・ロボツカ (13票)
3位:カリドゥ・クリバリ (10票)
以下:票数のみ
ジョヴァンニ・ディ・ロレンツォ (6)
ヴィクター・オシメン (6)
ドリース・メルテンス (6)
マリオ・ルイ (4)
アミル・ラフマニ (3)
ロレンツォ・インシーニェ (3)
フアン・ジェズス (1)
ザンボ・アンギサ (1)
ファビアン・ルイス (1)
エリフ・エルマス (1)

このような結果となりました。候補選手23人のうち、13人に票が集中するような結果でした。ここでは、上位3人の選定理由を見ていこうと思います。
(理由は、要約したものを載せています。また、それ以外の選手の選定理由は、このnoteの最後のほうにあります。)

3位:カリドゥ・クリバリ (10票)

・守備の安定感
・セリエA最少失点の守備の要
・安定したパフォーマンス
・圧巻のスライディング
・お出かけやロングフィード、コーナーでのターゲットで、攻撃でも重要
 な役割を担っていた

試合に出ずっぱりの期間も長かったですが、それを感じさせないような安定したパフォーマンス、守備もさることながら彼の「攻撃」への貢献に着目するようなコメントが多かったです。

2位:スタニスラフ・ロボツカ (13票)

・昨季からの覚醒、パフォーマンスの向上
・圧倒的に中盤を支配
・攻守にわたって違いを生んだ
・チームの心臓だった
・アンカー起用の際の頼もしさ
・来季への期待感

昨季の不遇の扱いから今シーズンのこの活躍は、私の目にも、そしてサポの皆様の目にも鮮烈に写ったものだと思います。「心臓」という言葉がある通り、今年のナポリを攻守に動かし続けた一人でした。

1位:ダビド・オスピナ (14票)

・優勝争い出来たのは彼のおかげ
・彼がいなければいくつ勝ち点を落としていたか分からない
・ビルドアップの安定感
・彼のおかげでCL権が取れた
・リーグ最少失点に貢献

ナポリがこの順位でシーズンを終えられたのはオスピナのおかげだ、といった旨のコメントが非常に多かったです。私もそう思います。”76%”を誇るセーブ率で、まさに言葉通りの「守護神」でした。オスピナ神最強!

一覧を見てもらっても分かるように、MVP選手は”平均点による評価”での上位5名にランクインした選手と重なっています。オスピナに至っては2冠です。今シーズンのリーグ順位や最終的な結果は、この5人の選手を中心にして生まれたものと言っても過言ではないのかなと思います。

でも(決めといて言うのもあれだけど)MVPはみんなの心の中にいます、あなたが「この選手がMVPだ!」と思ったら、MVPは間違いなくその選手です。
投票してくれて、なおかつ理由までつけてくれて、本当にありがとう。


今シーズンのポジティブな要素を見てみよう

続いて、今シーズンを通して皆様が発見したナポリの良かった点・ポジティブな要素を教えて頂きました。かなりの数のコメントがあるので、同じような意見は一つにまとめ、簡単に要約したものを抜粋して紹介します。それがこちらです!

・状態がいいときの攻撃力
・バイタルエリアからのシュートが入っていた
・サイド攻撃がかなり通用した
・いろんな選手が得点を決めた
・セットプレーのアイデアが豊富だった

・失点の少なさ
・安定した守備
・完敗と言える試合が少なかった
・クリーンシートの多さ

・満足に補強できない中でCL権獲得
・ビルドアップの安定
・控え組の活躍
・スパレッティ1年目として、ベースを上手く作れた
・リーグトップのポゼッション

・エルマスの成長
・ザノーリの台頭
・ロボツカの覚醒
・オシメン主軸のサッカーの深まり

「攻撃」「守備」「その他」「選手個人」にフィーチャーしたものに大別しています。

特に多かったのは、やはり「失点が少ない」という意見でした。リーグ最少失点を記録した今季だったので、守備面が特に印象的だったのではないでしょうか。

また、「セットプレーのアイデアが豊富だった」という意見もありました。確かに今季はデザインされたコーナーキック・フリーキックからの得点というのも印象的でした。クリバリ3得点・ラフマニ4得点を中心に、セットプレーも大きな得点源として活用できていました。この調子で来季もセットプレーには力を入れてほしいです。

今シーズンのネガティブな点は何だっただろう

・攻撃がオシメン頼りになって停滞することがあった
・昨季と比べ、得点力が落ちた
・ウイングの選手の得点不足
・直接フリーキックでのゴールがなかった

・守備の軽さから生まれる残念な失点
・セットプレーの弱さ
・失点するとどんどんやられる
・守備面で、試合に気持ちが入っていない場面があった
・カウンターに弱い

・格下相手の取りこぼし
・大事な試合での勝負弱さ(ex. 32~34節)
・ホームでの敗戦の多さ

・シーズン中盤からの怪我人の続出
・試合後半の失速
・相手から見て、少し倒れすぎ感があった
・得点後に気が緩みがち

こちらは、「攻撃」「守備」「メンタル」「その他」で大別しています。

ナポリの永遠の課題のように思われる「メンタル面」についての意見が今年もとても多かったです。エンポリ相手にシーズンダブルを食らったり、スペツィア相手に1敗していたりと、そういった試合をもし勝てていれば、よりスクデットに近づいていたかもしれない、という残念な気持ちが今年は強かった方が多いと思います。(またタラレバ言って申し訳ないですが。)

また、攻撃面では「オシメン頼りで攻撃が停滞していた」という意見もありました。これはカウンター時に顕著にみられた問題だったと思います。オシメンが相手ボックス付近までボールを運んでも、味方選手の押し上げが足りずにフィニッシュまで行くのに時間がかかる、というシーンが何度か見受けられました。オシメンの足の速さについていける選手が主にロサーノしかいない、という問題もありました。スパレッティ2年目でこの問題をどのように解決していくかにも注目です。

そして他サポの方からの「倒れすぎるイメージがあった」という言葉もあります。ナポリを贔屓目に見てしまう私はそれでファウルが貰えればアドになる、くらいにしか思っていませんでした。この視点に気付かせてもらったのは非常に嬉しいです。倒れるところを少し粘るところで生まれるゴールもあると思います。その使い分けが、今よりもっと上に行くための1つの要素なのかもしれません。

ということで、ここまで今シーズンの良かった点・悪かった点の紹介でした。初めにも言った通り、かなり膨大な量の意見を頂きました。書いてくださった皆様、本当にありがとうございます!
紹介できなかった意見も多くあります。このnoteの最後に一覧にして載せますので、そちらもぜひご覧ください。

今シーズンの出来はどうだった?

前編最後の話題となります。今シーズンの出来について、「はい」と「いいえ」の2択での選択をお願いしました。またその理由についても教えていただいたので、簡単にはなりますが、同時に紹介していきます。

「はい」…62件
「いいえ」…7件

「はい」の人の意見を簡単にまとめると、
・満足に補強が出来ない中、目標であったCL権を獲得
・最後までスクデットを期待させてくれた
という意見が多くなりました。シーズン開始前にスパレッティが公言していた「CL権の獲得」という目標を大きな移籍金を使わずに達成したことで、クラブ的にもサポーター的にも非常に満足感の高いシーズンを送れたと思います。

しかし「いいえ」と答えてくれた方々は
・最高のスタートダッシュを切れただけに、惜しい試合で自らスクデットを遠ざけてしまったのが残念だ
という思いを持つ方が多く、これは「はい」と答えた皆様も心のどこかに抱えている気持ちなのではないでしょうか。
もちろん私もその一人です。こんなにいいシーズンだったけど、やっぱり心のどこかには「もしあの時、勝ち点を落とさなかったら…」という思いがあります。

良かったことも悪かったこと、その全てを来シーズンを楽しむための肥やしにしていきたいですね。
来年への期待を込めて「はい」と答えてくれた人、「いいえ」と答えてくれた人、両方いました。来年は2シーズンぶりのCL出場も叶います。その期待を胸に秘め、今年よりも良いシーズンに出来るよう、また皆さんで見守っていきましょう。

こんなところで前編を終わりにしたいと思います。ここでは主に、今シーズンの振り返りをさせてもらいました。後編では来シーズンに向けた皆様の希望を紹介していきます。そちらもぜひご覧ください。では、また。



結果一覧

こちらは、ここで使ったアンケートの結果、また使えなかったものの置き場になっています。繰り返しになりますが、アンケートに答えてくださった皆様、本当にありがとうございました!!!!
(画像は小さくしているので、場合に合わせて拡大してご覧ください。)

選手採点 / 平均 / MVP投票

MVP理由

良かった点 / 悪かった点

良かった点
悪かった点

シーズンの出来に満足か

Luna's MUSICA

雨のパレード 「Tokyo」

少し前にAbemaTVでやっていた「メトロック」の配信を見ていたときでした、雨のパレードがステージで演奏したこの曲が印象的で、、、
このバンドは名前しか知らなかったのですが、もっと早く出会いたかったなぁ、聴いておけばよかったなぁと思います。この曲の雰囲気が好きすぎるのです。

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