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大阪1番の大楠さま

1)御神木からの御呼ばれ

どこかで目にしたり耳にしたりして
「会ってみたい」
と感じる御神木があったら
きっと御呼ばれしていると思います。

数ある御神木の中で心が惹かれる
それだけで会う理由はあります。
御神木と対面した時
会う理由が分かる・・・
そういう木がいらっしゃいます。

今回、新幹線に乗って
会いに行った御神木があります。

住宅街を歩いているとその先に感じる大きな影。
まるでラピュタの木!
大きな大きな存在が現れます。

その木を目で捉えた時
ただただ圧倒され
立ち尽くしてすぐには近づけませんでした。

大阪府門真市の
【三島神社】の大楠さまです。

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2)三島と書いてミツシマ読む三島神社

門真駅から徒歩10分以内で
三島神社へは行けます。
平らな道なので苦なく歩けます。
周りは静かな住宅街で
鳥居の上まで御神木の枝が伸びてきています。
御社殿よりはるかに大きい御神木、
すごい存在感です。

【主祭神】
天照大御神
素戔嗚尊
大巳貴命
三島神社の鎮座するこの地域は大昔、「湖のなかにある島」でした。
かつては厄除け神社にみられる「地下水」も流れていましたが、埋め立て・宅地造成などの影響で枯渇し、一時ご神木が枯れかかった経緯もあります。

【ご由緒】
当社は古来山王権現と称したが、明治三年四月今の社名に改めた。
近江国の山王総本宮日吉大社より御分霊を勧請し、当社の氏神として奉祀したことは、江戸時代の安政三年の神社改築時の棟札によって明白であるが、創建の時期は不詳である。
しかし、当社と隣接の大阪市鶴見区に鎮座する鶴見神社には、史料として残されており、それには「当社は御白河院の御宇・近江国辻村の農民17人が多数の労働者を随えこの地に下向開村の時、日吉大社より分霊を勧請したのに始まる」と記されている。


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3)ご神木~薫蓋樟(くんがいしょう)

ご神木は「楠の木」です。
楠は独特の香りがします。防虫剤に入っている樟脳の香りです。
幹のそばで香りを嗅ぐとかすかに香ってきます。
楠は龍や霊を宿らせる木として
虫よけ以外にも神社の境内によく植えられています。

この大楠さまは御社殿の前にあり
樹齢は1000年を超えるそうです。
幹の周りも根回りが13メートル
高さも30メートルあります。
境内の中からでは全体が見えないので
鳥居の外からまずは眺めてほしいです。

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薫蓋樟(くんがいしょう)のいわれは

薫→香り高い
蓋→かぶさる
樟→くす

ご神木に名前があるのも素敵ですよね。
江戸時代後期の公卿・千種有文(ちぐさありふみ)という人が詠んだ和歌「村雨の雨やどりせし唐土の 松におとらぬ樟ぞ͡此のくす」が
由来になっていて、根元にはその碑と案内文が据えられています。
国の天然記念物として指定されており
その大きさは大阪で1番と言われています。

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4)大楠さまとのおしゃべり

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御社殿に参拝したあとご神木様の前で一礼。
じっくりと深呼吸をして
手をかざします。
*直接触るのは禁止されている場合もあるので
確認してくださいね。
大きな大きな幹の中を
流れていくような氣を感じました。

「役目には終わりが来る」
年老いた龍に寄り添う少女の
イメージが浮かんできました。
「死は命あるものすべてに平等、我とて同じこと」
さらさらと龍の鱗が灰になっていくビジョン。
「行かないで!」
と叫び涙する少女は死を初めて知る。


時間を止めることができないのは
理解していても
やはり忘れているものです。

私たちはそれそれのスピードで
死に向かって生きている。
「いつか」は分からないから
時間を無駄遣いできるのだろう。

無駄に生きるなと
ご神木が教えてくれた気がしました。

無駄な命が無いように
無駄な時間もない。


長く長く生きた大楠さまの
幹の中は空洞が広がって
「終」の次期に入ったように感じました。
「我とて同じこと」
大楠様のお言葉が胸に響きました。

私たち人間は大楠様の十分の一くらいしか
生きられないのにボンヤリしててはいけないなと思いました。

大楠さまの大きな氣を浴びて
私の元気もお還しして
大楠さまとのおしゃべりは終わりました。
大楠さまの愛に触れて自分の命の大切さを感じられます。
ぜひ会って頂きたいご神木さまです。

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5)三島神社御朱印とお守り&アクセス

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住所:大阪府門真市三ツ島1-15-20
電話:072(883)0788
参拝時間:自由(社務所は午後5時まで)
☆社務所で御朱印もいただけます。閉まっていることが多いかもしれませんがインターフォンで対応して下さる時もあります。
☆令和記念の大楠のお守りもオススメです!


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