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ゴールドベルク変奏曲

今日は、久しぶりの雨だ。
出かけなくてよくて、雨が降っていて、本を読む時間があれば、なんだか幸せな気分になる。

以前、#おうち時間を楽しく #雨の日を楽しく  を考えていて、いつも無意識に雨の日に何を聴いているか、思い出してみた。
メロディ・ガルドー、グレッチェン・パーラトやダイアナ・クラール、ホリー・コールやモニカ・ゼッタールンドだったり、さまざま。
クラシックのことは少ないけれど、noteを書き始めた頃に書いたことのあるグレン・グールドをかけることもある。
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲。


ゴールドベルク変奏曲をバッハが作曲した目的は、なんと「眠り」なのだという。

バッハは弟子のゴールドベルクを、音楽家としてカイザーリンク伯のもとに勤めさせていたらしい。
そして、カイザーリンク伯はバッハに、

「眠れない夜の気分をいくらかでも引き立てるような、穏やかでしかもどこか陽気な感じの曲」

を依頼した。

つまり、バッハはカイザーリンク伯の不眠症を癒すために、作曲したことになる。
この曲は高く評価され、最初の演奏者である、弟子のゴールドベルクにちなんだ曲名がつけられたのだ、という説があるらしい。
(ただし、オリジナルの楽譜の表紙には「種々の変奏を伴うアリアからなる二段鍵盤のクラヴィチェンバロ用クラヴィア練習曲-愛好家の心の慰めのために-」と記されているようだ。)

グレン・グールドは、
「この曲が子守歌として成功したのだったなら、ゴールドベルク名人はこの刺激的で辛口の楽譜を本当に忠実に弾いたかどうか、かなり疑わしい。」
と指摘して、「眠りのための音楽」説を単なる逸話として片付けたそうだ。

ちょっと面白い。

グレン・グールドは、演奏する姿が変わっていることで有名だ。
脚を短くした椅子に床すれすれに座ってピアノを弾くし、片手があいているときには指揮者のように自分の演奏に対して指揮をしたり。
また、演奏中にハミングしたり歌ったりするのはいつものことで、グールドの唸り声はCDで聴くことができる。
(最初は、心霊現象かと驚いてしまった。)
カナダ大使館に行くと、地下二階のE・H・ノーマン図書館に、グレン・グールドのコーナーがあった。


 

書くこと、描くことを続けていきたいと思います。