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取立CASE.9

今回のお客様は、60代後半の女性、申し込み経緯は、紹介でした。使い道は生活費。融資枠はそこまで取らないで良いですと言っていた。

正直、私が会社に入った以前から付き合いのあるお客様で、相当な履歴の長さでした。支払いに関しては文句無し。俗にいう良客です。

契約年数が上がるにつれて、もちろん枠を伸ばしていくのが常なんですが、この方に関しては、自己管理がしっかりしている方でしたので、どんなに案内をしても枠を伸ばすことはしなかった。ただ、ここ数年ちょっと枠が伸びたなと言った感じでしたが、それでも過去の実績が素晴らしいので全く問題なかった。

そんな時、最後の借入をされた後から、少し支払いが遅れ気味になった。とはいえ、1-2日程度の遅れだったので、そこまで気になるレベルじゃなかった。ただ、突然10日も遅れが出た。
携帯や自宅へ連絡してもまるで繋がらない。これは、もしや何かあると思い、上司に相談をし、現地調査へ。

俗言う団地、その四階。
駅からもそこまで遠くなく、立地的には良い方。一階に集合ポストがあり、名前もあり、中身もあった。
玄関の上を見ると電気メーターもあり回転していた。

呼び鈴を鳴らすと、中から娘が出てきて、話をした。
以下端的に

1.今、弁護士を入れて、母親は破産にしようとしている。娘は借金無し。
2.生活がままならなく、弁護士が親子で生活保護申請しろと言われたので、申請した。


そもそも、生活が厳しい状態の話はまるで出てなかったがどうしてなのか聞いた。
娘は、母親が借金をしていた事を何となく気づいていたが、それはあくまで父親の治療費だった。で、その父親が亡くなり、一人暮らしになったと。ただ、母親の事が心配で同居し始めた。
自分も仕事をしていたが、体調不良になり、仕事が出来なくなり、医療費が一気に嵩み、母親の収入源に影響を及ぼすことになった。生活保護を弁護士経由で申請した。前回の支払いをした直後の事だった。

つまり、母親は、完全に身内のせいで生活保護になったと。娘が一緒委暮らさなければ、破産せずに済んだ事になる。。。。

まさかの現実に、クラクラしました。
実はこういう事、たまにあるんです。身内が、ズボラだったり、酷かったりするせいで、まともな支払いしている債務者の被害が出てしまう事が。
本当に、当人関係無い所で、当人の履歴に傷がつく。避けられる事なら、避けたい事です。


申請書と弁護士の名刺もあり、また介入手続き所的なものを見せて見せて貰ったので、そのまま退散。

とりあえず、その弁護士からの連絡待ちとなりました。

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