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しじゅうから#推し短歌

ボリュームや
外見肝心縛られた
解き放つ我
啼く四十雀

      二日月

双眼鏡を持ってバードウォッチングに出掛けるような、そういう愛鳥家ではありません。
が、近所や大きな公園を散歩している時に出会う、小鳥が好きです。

その唄声を聴き、姿を見つけられた時にはたぶん、わたしの中にオキシトシンが流れ出していると思われます笑

特に四十雀は、極小のわたしの師匠でもあります。木の葉が舞っているのかとも思わせる、音も無く軽い身のこなし。街中の騒音に紛れる事なくわたしの脳に刺さって来る、その鮮やかな声。
その姿と声を幸運にも間近に認める事が出来た時と、自分が大切にしてるものを取り戻した時とは大抵一致しています。
「ようやく思い出したみたいだね。」
と、それまでは物陰から見守っているのかも。

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