二日月

『love&peace&health』 どこかで出版してもらえるような…

二日月

『love&peace&health』 どこかで出版してもらえるような詩集を創作したい。☆プロフィール画 Chelo-na☆

最近の記事

方舟

情報の暴風警報 敵意の雨あられ ぶつかり合いの波しぶき 新天地に渡るため 毎日少しずつ建ててた 小っちゃな舟に 載せる人は誰だろう 載せるものは何だろう このリストは完成急務         二日月

    • ろぢもの(露地物)

      お日様は容赦なく かんかんと照りつける 雨水は盛大に ざんざんと降り注ぐ 暴風だって てかげん無くて 汗を流した ずぶぬれになった 踏ん張って わたしの中に 滋養が詰まった のになぁ         二日月

      • 昔ばなし

        むかーしむかし 白いお米を食べられるのは ほんの一握りの 身分の高い人達だけだったとさ 何かが身分を決めて 誰かが身分を決めて またまた今は 白いお米を食べたくても 誰もが当たり前に 食べられない世の中になったとさ むかーしむかし…ん?           二日月

        • Question

          足元は重みでフラフラ 両手は買い物荷物で塞がって 明日の分まで要るかな? 今日に必要な分があれば それでいいんじゃない? 空から見守るあの半月は 悲しんでるんじゃないかな? 汗だくで家路を急ぐ 丸い背中のわたしを見て          二日月

          ほんの時折溢れ出る 普段は眠ってる記憶 頬を伝う涙みたいに 温かくて塩辛い 今渾々と溢れ出る 過去から続く水脈 わたしの生を潤してる 意外な泉の正体 陽光と華々に目を奪われ 気付かなかった正体         二日月

          マリオネット

          幕が降りた時に 気が付いちゃったんだ 目の前の舞台で 夢中になっていたけれど 血が滲むような努力で 自分以外の思惑を踊ってた ほらここにも ここにも、ここにも操り糸が ハサミを見つけて 切っちゃお、一本また一本 次の舞台では わたし、ヒトに戻って踊るよ           二日月

          マリオネット

          焔(ほのお)

          辺りの闇が深くなると 姿がはっきり見えて来る 生まれ落ちた瞬間から 自然が呼吸してるおかげで 燃え続けるこの身体 この焔がキミの目には 綺麗に映っていますように いつかは尽きる灯火でも ほっこりキミを温めていますように            二日月

          焔(ほのお)

          対岸のあの人

          今は写真立ての フレームの中で笑ってる 小さい頃から 休みの日にはドライブに 見つけると家族も 揃って美味しいお店に お正月には毎年 欠かさず母を映画館に 連れて行ってたあの人 もう此処にはいないけど 大変な事があっても 訳もなく楽観的で 切り開かれてない そんな場所に惹かれちゃう 家族がやりたい事を 尊重して応援する 向こうで手を振る あの人譲りのこの性分          二日月

          対岸のあの人

          余白

          キッチンには 洗われるのを待つ食器たち iPhoneには 返されるのを待つメッセージたち 頭の中には 決められるのを待つ今晩のメニューたち 今わたしの手には 愛する人が焼いた珈琲 口の中には 愛する人がくれたショコラ 目に映るのは 青い空を渡る美味しそうな雲 このひと時が また暮らしを動かしていく           二日月

          内包

          あの時伝えられなかった あの人に伝えられなかった ちゃんと見えてなかった ちゃんと受け取れなかった 想い 優しさ 哀しみ 愛情 わたしの中で眠っている 今も時のゆりかごに揺られて もう伝えられなくても 全部溶けあってわたしになってく           二日月

          郷愁

          去年は秋になるまで 誇らしげに咲いてたあの薔薇 ようやく会いに行ったら 切り摘まれた痕 色彩が集ってたはずの 駅まで並ぶおうちの庭先 花達は取り去られて 真っ赤に艶々と垂れるトマト 子らの遊ぶ姿が見えるのは 太陽が高くなるまでのひと時 ショッピングセンター建設中 さわさわ揺れてた並木は消えた 頭上から聴こえる無邪気な唄 小さな雀の、小さな小さな            二日月

          たくさんの人が お祭りを楽しんでる 思い思いに動くとき 人波は荒れたりするけれど ちょっとだけ他人を 見て考える たとえぶつかっても この肩をまるくしてれば お互い少しは 痛くないかな         二日月

          Player

          人々が奏でる 好きなように奏でる 色とりどりの音楽が流れる 耳を傾ける それでいいんだ 楽しんでいいんだ 音楽も 優しさも 思いやりも 夢も 同じ色してなくていい 色彩に溢れる眩しい世界 ふいにわたしを 立ち止まらせる その美しさを とことん味わえさえできれば           二日月

          Filter

          大切に抱くこの蕾 美しく花開かせたいから なんでも吸収する訳には いかないよ 泥に濁って見えなくて いっしょくた 要るもの要らないもの 濾していく 水面にゆらゆらするけれど この蕾はわたし色          二日月

          Lock on

          100本の薔薇を くれた訳ではない 甘い言葉を 囁かれた事もない 手を繋いで 外を歩いた事もないし 毎日言葉を 掛け合う事も出来ないし なのに 見えないもの たくさんくれる 悲しくない 涙を流させてくれる 上手くいかなくても 心を離さないし わたしにぴったり 嵌っちゃったし キミの愛の形が        二日月

          物言わぬもの達

          窓辺に佇むハーブや 池に咲き乱れる蓮の花 マグに薫る珈琲や 風にそよぐ植物の芳香 鍋から立ち昇る湯気や 大空から見下ろす入道雲 微か過ぎるこの胸の声や 周りを取り巻くざわめきの波 何て言ってるかは聴こえない 今日も言葉に置き換えてみる           二日月

          物言わぬもの達