続・回顧録 vol.12 パーティーで出されたウォッカとブリニ
1990年に訪れたソビエト連邦モスクワでの話。
当時中学生の自分はあるパーティーに参加した。参加者の年齢層は、子供から大人までと幅広い。
参加者は100人以上はいたと思う。
立食パーティーだったので、適当にテーブルに着いた。
バラライカ演奏やウクライナの民族舞踊団の踊りなどをみんな観ていた。
そして乾杯のとき、隣にいたロシア人の中年くらいであろう女性に、グラス一杯に注がれたウォッカを渡された。
明らかに子供なんですが…。
ロシアの子達は、ウォッカ飲むの?
子供だって気づいていないの?
色々な思考が頭を駆け巡った。
仕方なくウォッカて乾杯をし、口をつけずにグラスをテーブルに置いた。
「要らないの?」
とおばちゃんに聞かれ、飲まないことを告げると、喜んで自分の分のウォッカを飲んでいた。
テーブルには、パーティーならではの一口サイズの料理が並んでいた。日本で見るような一口サイズよりは大きかったが。
そのなかに、モスクワに行く前から食べたかった、ブリニ(ブリヌィ)が並べられていた。
ブリニは、そば粉と薄力粉で作られたパンケーキというところ。サワークリームやイクラなどを乗せて食べるスタイルがポピュラーだと、日本のガイド本には書いてあった。
パーティーで出されたブリニは、ジャムを乗せて食べるスタイルだった。味はというと、期待しすぎたのかたまたまだったのか、油がギトギトで美味しくなかった。
この後、ブリニを食べる機会がなく、ブリニの美味しさが分からず帰ることになる。
今は、ネットで検索すればレシピが出てくる時代。今度試しに作ってみよう。
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