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【LUMIX Ability】手ブレ補正機能について解説
LUMIXの機能やカメラの基礎知識をお届けする連載「LUMIX Ability」。
今回は、以前から高い評価をいただいているLUMIXの「手ブレ補正機能」について解説します!
手ブレ補正機能とは?
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手ブレ補正機能とは、露光中に発生するブレを検出して補正する機能です。撮影時にレンズやイメージセンサーを動かして制御する光学的な補正方法と、ブレの箇所を画像処理で補正する電子的な方法があります。
手ブレが発生しやすいシチュエーションとして挙げられるのは、室内や夜などの暗所においてシャッタースピードを下げて明るさを維持する場合や、ブレが目立ちやすい望遠レンズを使って撮影する場合でしょう。
手ブレが発生しやすい場面でも、手ブレ補正機能を搭載したカメラやレンズを使うことで、手持ち撮影でも快適に撮影できます。
手ブレ補正機能には、カメラに搭載されている「ボディ内手ブレ補正」と、レンズに搭載されている「レンズ内手ブレ補正」があります。
ボディ内手ブレ補正「B.I.S.」
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カメラ本体に搭載されたセンサーシフト式の手ブレ補正機構を「B.I.S.」と呼びます。検出センサーと補正ユニットがカメラに内蔵されており、上下・左右・回転のブレに応じてイメージセンサーを動かし、補正します。
LUMIXでは・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1680523123121-o02JOkoDdZ.jpg?width=800)
ボディ内手ブレ補正ON
撮影:Keng Chi Yang
LUMIXでは、GH6が5軸7.5段、S5IIが5軸5.0段のボディ内手ブレ補正を搭載しています。
手ブレしない最適なシャッタースピードは「1/焦点距離」とされていますが、5.0段の手ブレ補正機能が搭載されているということは、5段分遅いシャッタースピードで撮影しても手ブレが起こりにくくなる、ということです。
例えば、焦点距離50mmの場合は「1/60」が手ブレを起こしにくい目安のシャッタースピードとなります。しかし、5.0段の手ブレ補正機能があれば、SS1/2までシャッタースピードを遅くしても手ブレを起こしにくくなります。
レンズ内手ブレ補正「O.I.S.」
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交換レンズ自体に内蔵された手ブレ補正機構を「O.I.S.」と呼びます。光学式手ブレ補正機構によってブレを補正します。
LUMIXでは・・・
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右:レンズ内手ブレ補正 OFF
※作例はイメージです
LUMIXの一部のレンズには、鏡筒内部のジャイロセンサーがブレを検知して補正する「O.I.S.」が搭載されています。
毎秒4000回のブレ検知を行うことで、高周波域(早く小刻みな手ブレ)だけでなく、低周波域(大きくゆっくりとした手ブレ)も検知して補正。
これにより、B.I.S.非搭載のカメラや他社製カメラに装着した場合でも、ズーム撮影や手持ちでの夜景撮影などブレやすい環境で手ブレをしっかり補正することが可能です。
ボディとレンズを連動させた手ブレ補正システム「Dual I.S.2」
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LUMIX Sシリーズの全ての機種、Gシリーズの一部の機種に搭載されている「Dual I.S. 2」は、高精度ジャイロセンサーで検出した手ブレ情報をもとに、ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)とレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)を連動して制御することで、これまで以上の手ブレ補正効果を獲得しています。
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手ブレ補正の設定・使用方法
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LUMIXは、メニューの中から手ブレ補正ON/OFFの切り替えが可能。
LUMIXは手ブレ補正の中でも2種類の動作設定が搭載されています。1つ目は上下・左右・回転の動きに対する「通常」、2つ目は流し撮り時に方向を自動で検知して上下・左右の動きに対する「流し撮りオート」です。
普段の撮影時には、手ブレ補正「通常」をONにして撮影しましょう。
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![](https://assets.st-note.com/img/1680747750781-XhdsTqoFu6.jpg?width=800)
また、手ブレ補正機能のついたレンズの場合は、レンズの側面の「O.I.S」を操作することでON/OFFの切り替えが可能です。手ブレ補正機能がついていないレンズの場合は、カメラメニューからON/OFFの切り替えができます。
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手ブレ補正が活かされる環境下での撮影
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レンズ内手ブレ補正・ボディ内手ブレ補正ON
夜間や山奥、室内など暗所での撮影時に「ノイズが気になるからISO感度は極力上げたくない」と感じられたことはありませんか?
強力な手ブレ補正機能を搭載したカメラやレンズであれば、シャッタースピードを低くしても手ブレが起こりにくいため、ISO感度を抑えることができます。
ここでは実際の作例と設定をご紹介しましょう。
夜の公園
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レンズ内手ブレ補正ボディ内手ブレ補正ON
シャッタースピードを1/10まで下げても手ブレせず撮影することができます。
三脚やジンバルの使用が禁止されているライトアップされた公園や庭園などでも、高画質の写真を撮影することが可能です。
スローシャッターでの表現
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レンズ内手ブレ補正ボディ内手ブレ補正ON
夜の車や人など動く被写体をスローシャッターで撮影する際も、手持ち撮影が可能です。
動画撮影にはS5IIの新機能「アクティブI.S.」
LUMIX S5IIに搭載された新機能「アクティブI.S.」は、動画における手持ち撮影や歩き撮りの手ブレを補正します。
これまでは、手持ちでの動画撮影では映像が上下に揺れるため、ブレが少ない映像を得るためにはジンバルを使用する必要がありました。
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今回搭載された「アクティブ I.S.」は、カメラのブレを適切に判断し、ブレ補正ユニットの能力を最大限発揮させることで補正幅は従来制御の約2倍となり、手持ちでもブレが少ない自然な映像を撮影することができます。
固定アングルには「手ブレ補正ブースト」
![](https://assets.st-note.com/img/1680748606809-UNBcGtcpei.jpg?width=800)
手ブレ補正ブーストは、手持ちでの固定アングルにおける動画撮影に特化した機能です。
被写体の動きに関わらず画角を固定するフィックス撮影でも、手ブレ補正ブーストをONにすることで、三脚やジンバルを使用せずともブレを軽減して撮影できます。
機材を減らし気軽に撮影したいけど、手持ち固定アングルは手ブレが気になる…という方はぜひ一度お試しください。
![](https://assets.st-note.com/img/1680748623613-9QyEhO7u8r.jpg?width=800)
今回は、LUMIXの「手ブレ補正機能」について解説しました!
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