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⭐︎心揺さぶるストーリー⭐︎

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読書好きな私が個人的に好きなポエムやストーリー。
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2021年10月の記事一覧

この時代に生きる私達の矛盾

この時代に生きる私たちの矛盾      ビルは空高くなったが 人の気は短くなり      高速道路は広くなったが 視野は狭くなり     お金を使ってはいるが 得るものは少なく      たくさん物を買ってはいるが 楽しみは少なくなっている。   家は大きくなったが 家庭は小さくなり   より便利になったが 時間は前よりもない。   たくさんの学位を持っても センスはなく    知識は増えたが 決断することは少ない   専門家は大勢いるが 問題は増えている     

最後だとわかっていたなら

最後だとわかっていたなら 作・ノーマ コーネット マレック 訳・佐川 睦 あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは もっとちゃんとカバーをかけて 神様にその魂を守ってくださるように 祈っただろう あなたがドアを出て行くのを見るのが 最後だとわかっていたら わたしは あなたを抱きしめて キスをして そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが 最後だとわかっていたら わたしは その一部始終をビデオにと

人間にもおける象の話。

飼われた赤ちゃん象は小さい頃から鎖に繋がれて餌を与えられ、それを当たり前に暮らしていた。 大きく育った象には、そんな鎖なんて直ぐに簡単に壊せる程の力があり、自由になれるという選択肢があるのに、それを決してしない。 それは、数年、何十年もかけて、そうなるように育てられて来たから。 その象は本当の自分の力量を知らない。 これは餌を与えてくれる人間への依存でもある。 この象の話を人間に置き換えると、 誰かに与えられることが当たり前に なってしまい自らが考えることを やめてし

価値観

『よく考えてほしい。 きみが何かを買うとき、 お金で買っているんじゃないってことを。 そのお金を得るために費やした時間で、買っているんだよ。 過ぎた時間とは、 きみの人生だ。 過ぎ去ったら取り返しがつかない。 だから、大切にしないといけないんだよ、 人生という時間を。 なかでも子ども時代はもっとも幸福な時期だ。 大人は子どもをせかさないてほしい。 子どもは遊んで、遊んで、遊んで、 幸せにならないといけない。 知識、知識、知識、情報、情報、情報、 と急いで与えないでほしい。

死ぬ時に持っていける唯一のもの

食べものもお金も貴金属も、いかなる所有物であっても、君が死ぬときには、持って行けない。 君の召し使いも、従業員も、君のとりまきで君の影響下にある人々も、君が死ぬときは、誰ひとり連れていけない。 死ぬときは、すべてを失う。 死ぬときに唯一この手に残るのは、君がこの人生で行動してきた身体の業(カルマ)と話してきた言葉の業と心の中で考えてきた思考の業、たったそれだけ。 君はその報いだけを受け取り、旅立ってゆく。あたかも影が人につきまとうがごとく、業は君を追いかけてゆく。 ゆえに