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『地球のことは、”石”に聞くといい』

この一か月ほど、小豆島、岡山の探究に夢中になっていました。

というのも今月のさそり座新月リトリート。
7月ころ、すでに沖縄に宿も手配済みだったものの何かしっくりこない。

そんな時、「熊野と出雲をつなぐ」というメッセージが。

そこに突然「岡山は?」と昇さん。
 
岡山と言えば・・・
8月8日ライオンズゲートの日。

岡山在住Naokoさんのメッセンジャーが
なぜかわたしのメッセンジャーにコール。

その時、Naokoさんが居た場所は
「吉備津彦神社」


その時、
吉備津彦神社の神様に呼ばれた感覚があったものの
すぐに行く計画を立てていなかったことを思い出す。


熊野本宮大社と出雲大社を結んだレイライン上、
ちょうど真ん中あたりに岡山があり、

ああ、そういうことか。
熊野と出雲を岡山で「繋ぐ」のだと確信し、リトリートは
急遽、沖縄から岡山へ。



岡山行きが決まり、あれこれ見ているうちに
またまた昇さんが「小豆島も行けないかな?」と。
 
「小豆島??」

小豆島と言えば、オリーブのイメージだったけど、
なんと日本有数の霊場の島だった。

昇さんは、そのことをよく知っていて、
いつか行ってみたい場所だったそう。


小豆島は、あの小さな島に94の霊場が。
そのすべてに空海が祀られているそう。

小豆島八十八ヶ所について | 小豆島八十八ヶ所めぐり (reijokai.com)


空海が生まれ故郷から京都へ通う際に
立ち寄っていたのが小豆島と言われていますが、
いや~~立ち寄っただけじゃ、こんなに霊場ないでしょう。
謎は深まるばかり。


重ね岩



そこで、まず、注目したのは、地質・断層。
パワースポットと呼ばれる場所、
大きな神社仏閣の下は、特殊な地質だったり、
断層が走っています。昔の人は、それを調べなくても知っていた、
感じていたのだと思います。


小豆島は、約1400万年前の火山活動からできた島。
写真で見てもとてもワイルドな地形。
切り立った岸壁は、修験修行の霊場、
神々が降りる聖なる信仰の山とされてきたそう。

小豆島はマグマ研究者の聖地とも呼ばれ、
世界初のマントル直結安山岩が見られる場所。
島内にいくつもの巨石があり
小豆島全体が岩石のパワースポットと言えます。

そして、古事記において、
小豆島の別名は大野手比売(おおぬてひめ)という
鐸(ぬで)、銅鐸の神様。

島には、銅鐸が出土しています。
銅鐸は、祈り、儀式の合図に使われていたとも。
古代の人々は、音が魔を祓うとしていたそう。

空海が霊場を開いたのは、
そんな土地、岩石、鉱石のパワーを感じていたのではないかと思います。

また、この銅鐸が、当時の勢力をしめしているともされていて、
視野を拡げると吉備(岡山)、出雲、ヤマトといった古代の勢力が見えてきます。
特に吉備は、ヤマトに匹敵する勢力だった、ヤマト建国に貢献したとも言われています。


吉備は、「真金(まかね)吹く吉備」とも言われ、
鉄の産地でもありました。

桃太郎伝説の鬼のモデルとも言われる
「温羅(うら)」は、高度な製鉄技術を持つ一族だったとも言われ、
出雲から空を飛んで吉備に来たとも言われます。

その桃太郎のモデルが「吉備津彦」なのです。

吉備津彦の姉は、卑弥呼
なのではないかという説もあります。

卑弥呼は、丹生を扱う巫女だったのではないかと
わたしは感じています。

また、古代吉備は、巫女文化であったとも。

これ、この春、探究してきた「丹生」の神様の総仕上げというか、
丹生だけでなく、鉄、銅・・・

あまりにも壮大な物語が岡山にあることに
クラクラしてきました。


そんな時、
お世話になっているお料理人美恵さんが
出雲に行って、わかったことをお話くださいました。

縄文から口伝で受け継がれているタタラ製鉄が奥出雲にあるそうで。

「宇宙のエネルギーはストレートに降りてくるのだけど、
人間というのは、エネルギーが螺旋になっているので、
それを直接取り込むのが難しく、
まず、宇宙エネルギーは鉱物に降りて、
その上に植物がなって、
人間はその植物を取り込むことで
宇宙のエネルギーを取り入れることができる。」と。

鉱物、鉱山は、宇宙エネルギーを吸収し
植物、人間を育む。

空海は、宇宙エネルギーを
小豆島で取り入れてたのでは??

岡山はフルーツ王国。
鉄は、植物が育つ必須鉱物。
現代も感じる、岡山の豊かさは、すでに古代にあったのではないか。

当時の最新の技術、豊かな大地に暮す人々。

そんなことに想いを寄せると宇宙と鉱物と植物、人間。
それらのつながりが見えてきました。

まるで夜空いっぱいの星を眺めているような
そんな感覚に。

壮大な古代史と地球史の時間をつなぐ信仰。
鉱物や植物の声を聴いてきた風土。

王子が岳


『地球のことは、”石”に聞くといい』


もう、ずいぶん前のことです。

とある岩石の博物館に立ち寄ったとき
館長さんがしてくださったお話を思い出しました。

なぜ、石の研究をするようになったのか。

通りすがりのわたしにお話くださいました。

館長さんは、大学を出たものの
自分が本当に何をしたいのか?
まだ何もつかむことができず
アメリカへ渡り、放浪の旅へ。


何もつかんではいない心にも
この地球、そして宇宙への興味
そんなものはずっとあったそうです。


放浪の旅の途中、
ひょんなご縁でアメリカの先住民の地を訪れ
先住民の長老に地球のことについてたずねると


『地球のことなら、石に聞くといい

なぜなら、彼らは、この地球で最も古い住人だからだ』


と教えてくれたそうで
そのことばを胸に帰国し
岩石の研究の道へ進んだと
あれから20年経ってしまいましたと
石のことを嬉しそうに話してくださった笑顔と
そのお話は、今も忘れられません。

地球のことは石が知っている・・・

そのことばは、
わたしのこころの奥深い場所に残りました。
わたしと石との出会いだったように思います。

地球やわたしたちの体を流れる血液を構成する鉄は
宇宙の超新星爆発によって
生まれたものといわれています。


となると
石や身体は、地球の記憶だけでなく
宇宙の記憶を持っているといえます。

なんとなく手にしたパワーストーン。

おそらく、そのとき
わたしたちは石たちに呼びかけられている。

石だけではなく、この世のすべてがわたしたちに語りかけている。

宇宙を記憶するわたしたちのからだと
同じように生まれた石たちと引き合うこと
反応しあうことは、なんの不思議もなく。


石と植物と人と信仰。
わたしたちは、石と植物に育てられている。


海と風と夕陽と大地、木々、足元の植物、石たち・・・

そこに身を置いて、心を合わせ、大地や風を感じる時、
古代の物語(信仰)とスピリット、地球の声が
わたしたちの中の枠を越えて聞こえてくるような
そんな感覚を覚えます。


新しいフィーリングの始まり。
牡羊座満月に向かって。


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