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lumikka original|フィンランドコラム

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lumikkaがお届けするコラムシリーズ。雪の結晶のような小さな視点から日常を見つめ、そこで発見した美しき風景や思考をお届けします。
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#北欧デザイン

ヘルシンキの壁と窓

中と外、家と街。 それらに境界線を引く「壁」と、繋ぐ「窓」。 相反するような「壁と窓」ですが、街側から見ればそれらはひとつの平面で、街の生活の背景として日常に溶け込みます。 街の風景は壁と窓がつくる。と言っても過言ではないかもしれません。 今回は、ヘルシンキで壁と窓を探す旅に出かけます。 西の港の方の壁と窓。この地区は、ヘルシンキの中心部と違って新しい建物が多く、どれも似たような雰囲気をしています。 軒がなく、全体的にすっきりとしているところも特徴的。 続いて、

アラビアで輝く宝物

TRANSIT58号 フィンランド特集。私たちlumikkaは、取材記事「北の地に生るデザイン」を担当しています。本記事には美術館や工房への訪問、建築家やデザイナーへのインタビューなど、デザインをめぐる旅の様子が綴られています。 前回のコラムから引き続き、記事に掲載しきれなかった取材の溢れ話や旅の記録をじっくりとご紹介していこうと思います。ぜひ、TRANSITの記事と合わせてご覧ください。 今回は、イッタラ&アラビア デザインセンターへの旅を。 イッタラ&アラビア 19

Nomen Nescioを訪ねて

TRANSIT58号 フィンランド特集。私たちlumikkaは、取材記事「北の地に生るデザイン」を担当しています。本記事には美術館や工房への訪問、建築家やデザイナーへのインタビューなど、デザインをめぐる旅の様子が綴られています。 前回のコラムから引き続き、記事に掲載しきれなかった取材の溢れ話や旅の記録をじっくりとご紹介していこうと思います。ぜひ、TRANSITの記事と合わせてご覧ください。 今回は、記事にも登場しているヘルシンキの現代的なファッションブランド Nomen N

イッタラ村に輝く宝石

TRANSIT58号 フィンランド特集。私たちlumikkaは、取材記事「北の地に生るデザイン」を担当しています。本記事には美術館や工房への訪問、建築家やデザイナーへのインタビューなど、デザインをめぐる旅の様子が綴られています。 今回のコラムからは、記事に掲載しきれなかった取材の溢れ話や旅の記録をじっくりとご紹介していこうと思います。ぜひ、TRANSITの記事と合わせてご覧ください。 今回は、フィンランドを代表するデザインブランドIittala / イッタラのはじまりの場

アアルトを訪ねて

アルヴァ・アアルト。 「北欧の賢人」とも評されたフィンランドを代表する建築家/デザイナーのアアルトは日本での人気もとりわけ高く、多くの人が一度は耳にしたことがある名前ではないかと思います。また同時に、アアルトついての記事はもう書き尽くされていて、新たな視点を探すことはそう簡単ではないかもしれません。 しかし、現地に滞在をしていると思わぬところでアアルトの昔話やこぼれ話に出会うもので、それがなかなかおもしろかったりもします。今回は、アアルト大学への留学中に拾い集めた、アアル

北欧ヴィンテージを携えて

温故知新 故きを温ねて新しきを知る ——。 この言葉が生まれたのは遥か昔のことですが、人から人へと受け継がれながら今もこうやって残り続けています。価値あるものは、時代に淘汰されることなく歴史に残り続ける。それは言葉だけでなく絵画や彫刻、音楽などあらゆる物事に共通することだと思います。 「歴史/過去から学び、現代に生かす」という姿勢は、私たちlumikkaの活動の根源にもあり、北欧(フィンランド)のヴィンテージ品をショップで取り扱うのもそのためです。時代を超えて残り続け