たまに悩むアイデンティティ
ウチの母親は義実家が大嫌い。
結婚49年にして、まだ義実家の愚痴を言う。
それこそ結婚式の話、私が生まれてからの話、父の悪口、祖母の悪口、叔母達の悪口の歴史を毎回語る。
そりゃもう、私が空で言える程聞かされてる。
祖母は他界し、遺産相続で揉めまくって、我が家には親戚がゼロになった今でさえその不満の矛先は娘に向かう。
反論はしない。
したら最後「アンタには分からない」とキレられるから。
毎回その話って訳でもないけど、そのスイッチが入ると長いのだ。
そして何故か言う。
「アンタは義実家の血が濃いからね〜」と。
弟は自分の実家の血が濃いそうだ。
義実家の悪口にしても、父の悪口にしてもそうだけど、散々悪口を言った先の「血」が「私だけ」濃いと簡単に言うけど。
結構傷つくよ?それ。
これもキレられるから言わない。
70歳超えた母を傷付ける事もしたくない。
でもさ、DNAは仕方ないでしょ?
本当は聞きたいさ。
私の事本当は嫌いでしょ?って。
我が子だから好きでいなければって思ってない?って。
そんな事はないと信じたいけど。
傷付けてないって思い込んでるのがね、謎なの。
存在否定みたいで嫌なんだよな〜。
血とか言われたらどうしようもない。
全身の血を入れ替えたら他人になれるならそうしたいって、何度も思ってきた。
これが自分好きの原点かも。
自分が自分を好きでいないと、やってらんなかった。
親に感謝出来る様になったのは、心理学を学んだから。
両親を選んだのは私。
家庭環境を選んだのも私。
母からDNAを否定されたいのも私。
多分、どこまでも「何にも属さない私」でいたいんだろうな〜。
ただ、いつも思うよ。それ言われた時。
「私は存在していていいですか?」
って。
私は他人に生かされてる。
周りがいるから、いたから今がある。
この世に送り出してくれた両親に感謝。
そこからの全ての出逢いに感謝。
まあ、こんな私にも少しはダークな部分があるって事で、安心して貰えたら嬉しいな。
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