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ダイエットに終わりはない

◆ダイエットを始めるけれど続かない◆

うまくダイエットできたのに、気付くとリバウンドしている。
一度や二度、人によっては三度四度は経験があるでしょう。
ここでは勘違いの多いダイエットと減量の違いからダイエットを挫折する理由、ダイエットを習慣化するためのポイントをまとめました。

1.減量とダイエットの違い

減量とは短期間で体重を減少させることを指します。その方法は高強度の運動と水分の摂取制限そして極端な食事制限です。
階級制の競技、例えばボクシングやレスリングの選手は試合前の計量までと期間が決められているので、計量前の最後の仕上げとして短期間で減量をします。
では、それ以外はどうしているのかといえば、ハードな練習に耐える体力を維持するために充分な水分摂取と食事をしています。
よほど几帳面な選手ともなると、普段から飲み過ぎや食べすぎに気を配り節制をしているようです。  

2.ダイエットとは続けること

ダイエットとは適度な運動、適度な栄養、充分な休養というサイクルを習慣化し管理することであり、ダイエットを始めたら続けなければ意味がありません。
短期間に高強度のトレーニングをし極端な食事制限(主に糖質制限)や食生活に切り替えれば、誰でも当たり前に痩せるだけは痩せます。
無理なダイエットには必ず大きなストレスが生じます。
いくら目的があるとはいえ、ストレスを抱えながらというのは少々考えものです。

極端なダイエットをしていると、そうしないと体型を維持できないという思い込みが強くなりダイエット期間が終了しても、同じ密度のトレーニングや食事のコントロールができないことに気付き挫折してしまう。
あるいは、短期間でダイエットしたことに満足、またはもう何もしなくても大丈夫だと勘違いして運動量も食生活も元に戻ってしまい、最悪リバウンドをしてしまう。
人によってはより厳しいルールを自分に課してオーバートレーニングや摂食障害に陥ってしまう人も少なくありません。

ダイエットは成功した、ではなく成功し続けていなければなりません。言い換えれば、ダイエットは始めたら辞めるまで続けねばならないということです。
では、なぜダイエットが続けられなくなってしまうのでしょうか?

3.ダイエットを挫折してしまう理由

現実的ではない計画や方法
ダイエットを挫折してしまう理由は、無理をするからに他なりません。
痩せたい気持ちが強いあまり、現実的ではない計画を立て、方法を選択してしまうからです。

1ヶ月で10㎏ダイエットしたいというのは、果たして現実的でしょうか?
1ヶ月で10㎏ということは1週間で2.5㎏、1日で約360g落とし続けなければならない計算です。
数字だけを見ると簡単に思えますが、この計算には食事が含まれていないことに注目しなければなりません。
やはり食事は必ず摂るべきものなので、食事をする前提として毎日360g落とすということは現実的ではないようです。
このように、現実的ではない計画立てや方法は非常に大きなストレスを抱えてしまい、続けることが苦痛になり挫折という結果を招きます。

■新しい生活様式を習慣化できない■
ダイエットをするために、たとえばジョギングを始めるとします。
ジョギングという方法は現実的で無理ではなさそうですが、これを定期的に実施するとなるとどうでしょう?

ダイエットに失敗している人の多くは『毎日ジョギングを長距離・長時間しようとした』のでないでしょうか。
ジョギングという運動を1日もしたことのない人が一念発起したからとはいえ、長時間・長距離のジョギングを毎日できようはずはありません。
これまでなかった何かを生活に取り入れ習慣化することは実は簡単なことではないのです。

■無意識に義務化してしまう■
ダイエットを始めた頃は“ジョギングをしよう”という自発的な気持ちなのですが、いつの間にか“ジョギングをしなければならない”という感覚にとらわれがちになります。
これは無意識に自分に義務を課してしまうもので誰にでも起こりうる現象です。

“今日も走ろう”から“今日も走らなければならない”という思いが湧いてきたら、走ることを義務化しているサインですので要注意です。
走らなければならない時に走れない・走らないでいると、義務を果たせないことに罪悪感が湧きはじめます。
当然、罪悪を感じることはしたくないので、ジョギングをすることから気持ちが離れて挫折してしまうことになるでしょう。

4.新しい生活様式を習慣化する

新しい生活様式を習慣化するコツはズバリ、できることをできる分だけやり始め、クリアできる小さな目標を確実にクリアし続けることです。
ジョギングを習慣化しようとするならば、ジョギングという運動になれるために週2日程度を2週間ほど続けてみるとよいでしょう。
この期間は速歩きよりも少し速いペースで、短時間または短距離を走ることを目標とします。
次の2週間は時間を伸ばすまたは距離を延ばして、走る楽しみや走れる自信をつけることを目標とします。

ジョギングが楽しみになったり走れる自信がつけば、走れないことがストレスになります。
走れないストレスを感じたら、ジョギングが習慣化しはじめていると考えてよいでしょう。

5.まとめ

まず、ダイエットと減量の違いを理解しておく必要があります。
ダイエットに失敗している人は継続・習慣化できないような無理をしているという点にダイエットを成功し続けるヒントが隠されているといえるでしょう。

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