鉱物に会いに。 プラニー商会と東京サイエンス
2022.08.08
こんにちは。
ナンヨウスギの珪化木を毎日撫でてたら、石たちに会いたくなって。「これは呼ばれているなー」と、プラニー商会(Planey Company,Ltd)に行ってきました。
(記事「4千年前の地底の森へ。 三瓶小豆原埋没林 / 島根②」)
プラニー商会
大塚にあるプラニー商会は、化石・鉱物・隕石・地学標本の専門商社。
石好きにはたまらない空間。キラキラしく飾らず、「標本」な陳列が好き。早速、座り込んで魅入る。
マンモスの体毛。シベリアにいたのね。
モロッコ産デボン紀の化石でよく見る産地、Issoumour 山の三葉虫の一種。
ハリネズミがコロンと転がってるみたい。
カンブリア紀のエルラシア・キンギ(三葉虫)
エイリアンなディディモセラスは、白亜紀のアンモナイトの亜綱。サウスダコタから来たのね。
ネバダから来た珪化木に
リトアニアからの琥珀
イランやアメリカからのターコイズ。
鉄やアルミニウムを含む十字型の結晶が特徴の十字石。
トルマリン。色よね、色に感嘆。なんて美しい。
自然金はカリフォルニア、マリポーサから。おーヨセミテ行くとき通るところ。あの辺にゴールドがあるのか〜
今回、呼ばれたのは水晶。
うわーん美しい!素晴らしいフォルム!透明な部分は研磨していないそう。まさに crystal clear.
化石たちにバイバイして向かったのは、
東京サイエンス
紀伊國屋書店 新宿本店1Fにある 東京サイエンス。
生物起源の宝石。
本当に。
美しすぎてどうしようもなかったモロッコの藍銅鉱。こんな色のコート着たい!
鉱物と言えば、忘れられないシャネル2012秋冬のミネラルコレクション。
そして、氷山イエティな2010秋冬 。
半導体や通信機器などの周波数信号源などに使用されてきた水晶は、SiO2(二酸化ケイ素)が結晶化したもの。太古からの膨大な記憶を留めている鉱物たちは、私たちが忘れてしまった何かを教えようと地中から出てきてくれるんだろうな。
何でもそうだけど…石たちも手に取って「一緒に帰る?」と聞きます。しっくりくるものは相性良し。見て「わー!」と思っても実際に触ると「違うなぁ」と思うコもあって面白い。
色々触らせてもらって「このコ!」と思ったのが、インド ウッタラーカンド州にある標高6660mの Meru Peak(メルー峰)から来てくれたヒマラヤ水晶。
雪と氷の世界で、気の遠くなるような長い年月をかけてゆっくりと成長してきた美しい鉱物。断崖絶壁の難関ルートを通って私のもとへ来てくれたと思うと…とても感慨深い。携わってくれた方々に感謝。
さ、鉱物を纏おう。(記事「鉱物を纏おう③〜スティーブン・デュエックStephen Dweck」)
ああ久しぶりに、ソ連邦科学アカデミー学術視察団から寄贈された「亡命鉱物」にも会いに行こう。
(記事「東京駅前の「驚異の部屋」を見に行こう!インターメディアテク(東京大学総合研究博物館+日本郵便)② / 前編」)
最近の空はドラマチックですねー。コーティングが剥がれて色々と入り混じってる感じ。
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