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ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所 → 磊々峡(らいらいきょう ) / 宮城① 19/47

こんにちは。
霧で御釜トレイルを断念した後、雨で行けるところ〜と探してヒットしたのが「ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所」。当日の見学は予約で一杯だったけど、とりあえず行ってみよー

ニッカウヰスキー 宮城峡蒸溜所


宮城峡蒸溜所は、創業者・竹鶴政孝が、ウイスキーづくりの集大成として1969年に建設したニッカ第二の蒸溜所。
見学ツアーには参加出来なかったので、ビジターセンターでの展示を見る。

ここでは、余市蒸溜所とは異なる軽やかな個性を持つモルトウイスキーのほか、世界でも希少なカフェ式連続式蒸留機によるグレンウイスキー、ジンやウオッカなどがつくられているそうです。

モルトウイスキーの製法の展示がカワイかった。製麦→糖化→醗酵→単式蒸留→貯蔵熟成

竹鶴が目指したのは、複数の蒸溜所で生まれた多彩な原酒をブレンドし、より芳醇なウイスキーをつくること。

広瀬川と新川というふたつの清流が合流する霧深い緑豊かな宮城峡渓谷。

深い森林から生まれる湿潤で澄んだ空気が貯蔵庫の樽を乾燥から守り、豊かな香りを封じ込めます。また、仕込み水として使われているのは、蔵王連峰を経て流れてくる清らかな新川の伏流水。日本各地の蒸溜所が使っている水の中でも硬度(公表値)が低く、ウイスキーづくりに邪魔な成分がほとんど含まれていません。

NIKKA WHISKY

歴代のボトルが美しかった。

貯蔵庫も自由見学できました。

ウイスキーのゆりかごと言われる「樽」。
樽づくりは、機械を使うのは鏡板の加工とタガの仮締めの時だけで、ほとんどは一人での手作業になるといいます。

5年、10年、20年と時の流れとともに樽の木材成分がウイスキーに溶け込み、無色透明のウイスキーが琥珀色に輝き始める。樽職人たちはその時初めて自分のやってきたことに喜びを感じるという。彼らが目指すものは、立派な樽ではなく、それから生まれるおいしいウイスキーなのだ。

NIKKA WHISKY

酵母、乳酸菌など各種微生物との共存で生まれる琥珀色の飲み物。
私たち人にとっても「菌」って大切よね。

昭和44年(1969年)仙台工場竣工時の樽

宮城峡蒸溜所は、昭和の高度成長期に建設された機能的なウイスキー工場ですが、その設計思想は極めて先進的。自然の地形や森林を最大限に守り、景観にも細かな配慮が成されています。これは、「自然を大切にしなければおいしいウイスキーはつくれない」という竹鶴政孝の自然への敬意の表れです。
竹鶴は、工場建設のための伐採は最低限に留めてなるべく樹木を残すように指示。電線はすべて地下に埋設しました。また、本来の土地の起伏を活かした設計を採用したため、製造工程ごとに建物が分かれているだけでなく、それぞれの建物の高さも異なります。敷地を平らにならして全工程をひとつの建物に入れるのが生産効率上は合理的ですが、それよりも自然を守ることを優先した結果です。

NIKKA WHISKY

磊々峡(らいらいきょう)


さて、この後どうしようか。
ん?近くに磊々峡(らいらいきょう)ってところがあるのね。行ってみよー

ハートの窪みがカワイイ

あーアラバマヒルズのハートちゃんを思い出すわー
(記事「奇岩のアラバマヒルズ / デスバレー へ①」)

名取川に浸食された巨岩が覆いかぶさるように迫る峡谷、磊々峡。

こじんまりとした渓谷なのですが、岩の表情がダイナミックで格好良かった。

仙台へ続く。

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