Lulu's Cabinet

2010年〜2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的…

Lulu's Cabinet

2010年〜2021まで11年間、VOGUE JAPAN でブログを執筆。馬と博物学的世界、ムー的世界を愛し、不思議を視たい!と旅に出て、「好き」と「感動」を掻き集める。高校時代に障害飛越にのめり込み、現在はたまーに外乗を楽しむ50代。

マガジン

  • Lulu's Souvenir

    旅先で出会ったもの、連れて帰ってきたもの。

  • Lulu's Travel

    旅は感動の源。どこに行くかワクワクしながら計画し、旅先で大いに感動し、帰国後その余韻を楽しみ、また次の旅へ突入する。旅で得た感動エネルギーを「循環」させながら日々生きています。 旅先で出会った美しいものたちを独自の視点で眺め、新たな楽しさを発信していきます。

  • 買ったものいろいろ。

    大好きドイツパンも、必死になるガチャガチャも、アジアのマーケットで見つけたカゴバックも、クチュールメゾンの服も。 うわー欲しい!と連れて帰ったものいろいろ。

  • Lulu's Fashion

    感動させてくれたものを纏いたい! 博物館で見た鉱物も、トレイルで出会った玉虫の色も緑も、ネイティブアメリカンの織物も、刺繍も、みーんな着たい。 クチュールからアジアのマーケットで掘り出したものまで。身に付けたいもの色々。

  • Lulu's Travel 47 🇯🇵

    旅は感動の源。旅先で出会った美しいものたちを独自の視点で眺め、新たな楽しさをお届け出来たら。 17年をかけて日本全国を測量した伊能忠敬に触発され、47都道府県を訪れ、美しいものたちを掘り起こしてみたい!と密かに思っています。

記事一覧

エルメス主催の国際馬術大会 Saut Hemès 2024(ソー・エルメス 2024)

こんにちは。 久しぶりにソー・エルメスに行ってきました! 2010年から始まった障害飛越競技の国際馬術大会ソー・エルメス。今年は3月15、16、17日にパリのグラン・パレ・…

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11時間前
4

エルメス主催の馬術競技 Saut Hermès/ ソー・エルメス 2018〜パリ旅行記⑴

(2018.03.25の記事を英語併記にしました。) こんにちは Lulu.です。 念願かなって観てきました!Saut Hermès 2018。 2010年から始まり、今年9回目となるエルメス主催…

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4週間前
6

クジラがくれた水晶の香り / FUEGUIA 1833 "Cuarzo de los Andes"

その日私はクジラがくれた水晶を連れて帰りました。 久しぶりに立ち去れない香りに出会いました。フエギアの「Cuarzo de los Andes(クアルソ デ ロス アンデス)」。 こ…

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1か月前
6

龍に会いに春節の横浜中華街へ

こんにちは。 翡翠の世界に浸った後に会いたくなったのは龍。で、中華街へ。 (記事「貔貅(ヒキュウ)に会いにみなとみらいへ / 天然翡翠専門店『Joytec (ジョイテック)…

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1か月前
8

自由でしなやか。樹々の精霊のようなニットドレス / KAKAN Fall 2024

こんにちは。 コレクション画像で流れてきた赤いニットのロングカーディガン。 言葉になる前にザーッと「豊かなもの」が流れ込んできて、展示会に行かねば!と走った、KAKA…

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1か月前
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貔貅(ヒキュウ)に会いにみなとみらいへ / 天然翡翠専門店「Joytec (ジョイテック)」

こんにちは。 茅野市尖石縄文考古館で翡翠の勾玉に出会って以来、頭の片隅にこびり付いていた翡翠。シャスタでも共鳴したのが糸魚川翡翠だったし、 フレグランスも"JADE 8…

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1か月前
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固有のオーラを視覚化したマリア・グラツィア・キウリのクチュール / Christian Dior Spring 2024…

こんにちは。 日本時間 1月22日 午後11時に発表されたディオール2024年春夏オートクチュールコレクション。 アーティスト イザベラ・デュクロ(Isabella Ducrot)が制作し…

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2か月前
4

新世界へ!嬉しい可能性が詰まった東村山市の小さなカフェ / 隈研吾デザイン x ウチノ板金の技術=「和國商店」  Kengo Kuma-de…

こんにちは。 2024年1月19日(金)東村山市の青葉商店街にオープンする「和國商店」の内覧会に行ってまいりました。 Hi. On Friday, January 19, 2024, I had a pleasure …

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2か月前
16

ツリーハウスな「フエギア 1833 麻布台(FUEGUIA 1833 Azabudai )」で想う。

こんにちは。 2023年11月に麻布台ヒルズにオープンした「フエギア 1833 麻布台」。 六本木、銀座に続き国内3店舗目となるここ麻布台は、香りを楽しむパフュームバー、そし…

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2か月前
8

ピエール・エルメ・パリのバレンタイン & ホワイトデーコレクション2024

こんにちは。 ピエール・エルメ・パリのバレンタイン & ホワイトデーコレクション2024の発表会に行ってまいりました。 ピエール・エルメ・パリ 青山 の2階にある「Heaven…

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2か月前
10

東信さん手掛けるエルメスのフラワーショップ〜1月のランタンエルメスは「ボタニカル」

こんにちは。 1月11日から1月31日まで期間限定でオープンしているエルメスのフラワーショップへお邪魔してきました。 普段はメンズフロアとして展開している一階に足を踏…

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2か月前
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「この地球で、唯一踏むことをゆるされた芸術品」 〜 ペルシアジャパンのショールームへ

こんにちは。 織りに惹かれ、日本橋にある株式会社 ペルシアジャパンのペルシャ絨毯専科ショールームへお邪魔しました。 1981年に日本初のペルシャ絨毯専門商社として設立…

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3か月前
15

虫たちが戯れる東 信さんの植物図鑑 / 銀座メゾンエルメス ウィンドウ「植物の謎」 The Botanic Enigma

こんにちは。 冬の銀座メゾンエルメスのウィンドウが、生命力あふれる植物図鑑になりました。 久しぶりの東 信さんのウィンドウ。 植物たちで彩ってくださった2012年のホ…

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3か月前
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地球の断片を愛し、ロストテクノロジーを保存する人ー製硯師 青栁貴史 氏

こんにちは。 石が頭にこびり付いて硯に辿り着き、「野筆セット」を購入しました。 書道未経験者なので知らないことばかりなのは当たり前なのですが…このギアを使うにあた…

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3か月前
8

幽玄なる硯になった石 / 伝統画材ラボ「PIGMENT」

こんにちは。 石と文字に惹かれて「硯」に辿り着いた時、真っ先に浮かんだのがこの亀。 この「麻子坑 彫花硯 亀 有眼」に魅了されたのは昨年の5月。今思うと、この亀が毛筆…

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3か月前
9

「野筆」を携えて飛び出そう! / モンベル x 製硯師(せいけんし)青栁貴史氏の毛筆セット

こんにちは。 アメリカで巨岩たちと過ごして以来、ずっと頭にこびりついてるのが石と、 岩に刻まれた文字、ペトログリフ。私の中に小さな点として存在していた古代文字の…

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3か月前
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エルメス主催の国際馬術大会 Saut Hemès 2024(ソー・エルメス 2024)

エルメス主催の国際馬術大会 Saut Hemès 2024(ソー・エルメス 2024)

こんにちは。
久しぶりにソー・エルメスに行ってきました!
2010年から始まった障害飛越競技の国際馬術大会ソー・エルメス。今年は3月15、16、17日にパリのグラン・パレ・エフェメールで開催されました。

Hello.
It’s been a while since I’ve last been to Sault Hermès!
Sault Hermès is an international e

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エルメス主催の馬術競技 Saut Hermès/ ソー・エルメス 2018〜パリ旅行記⑴

エルメス主催の馬術競技 Saut Hermès/ ソー・エルメス 2018〜パリ旅行記⑴

(2018.03.25の記事を英語併記にしました。)

こんにちは Lulu.です。
念願かなって観てきました!Saut Hermès 2018。
2010年から始まり、今年9回目となるエルメス主催の馬術競技ソー・エルメス。毎年グラン・パレで繰り広げられる世界最高峰のライダーと馬の華麗なる競技、今年は3月16、17、18日に開催されました。

Hello this is Lulu.
I’ve fi

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クジラがくれた水晶の香り / FUEGUIA 1833 "Cuarzo de los Andes"

クジラがくれた水晶の香り / FUEGUIA 1833 "Cuarzo de los Andes"

その日私はクジラがくれた水晶を連れて帰りました。

久しぶりに立ち去れない香りに出会いました。フエギアの「Cuarzo de los Andes(クアルソ デ ロス アンデス)」。
これはFUEGUIA 1833 にとって初めての動物性原料を含む作品。ローズ x アンバーグリスのコンビネーションの香りです。

アンバー(琥珀)とあるのですが、樹脂が化石化した琥珀とは全く別物。
アンバーグリスは、マ

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龍に会いに春節の横浜中華街へ

龍に会いに春節の横浜中華街へ

こんにちは。
翡翠の世界に浸った後に会いたくなったのは龍。で、中華街へ。
(記事「貔貅(ヒキュウ)に会いにみなとみらいへ / 天然翡翠専門店『Joytec (ジョイテック)』」)

あっそうか、春節か!

今年で38回目を迎えるという横濵中華街「2024春節」 ~飛龍乗雲~。

「またネパール行きたいなー」とチャイハネの仏塔を見ながら横浜媽祖廟へ。

横浜媽祖廟は道教の神様を祀る廟で正式名称は「横

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自由でしなやか。樹々の精霊のようなニットドレス / KAKAN Fall 2024

自由でしなやか。樹々の精霊のようなニットドレス / KAKAN Fall 2024

こんにちは。
コレクション画像で流れてきた赤いニットのロングカーディガン。
言葉になる前にザーッと「豊かなもの」が流れ込んできて、展示会に行かねば!と走った、KAKAN 2024年秋冬コレクション。
こんなことは久しぶり。

2024年秋冬コレクションが本格デビューとなるKAKANは、工藤花観とパタンナーが二人三脚で手掛けるブランド。

工藤花観:1998年、東京都生まれ。2018年、ロンドン芸術

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貔貅(ヒキュウ)に会いにみなとみらいへ / 天然翡翠専門店「Joytec (ジョイテック)」

貔貅(ヒキュウ)に会いにみなとみらいへ / 天然翡翠専門店「Joytec (ジョイテック)」

こんにちは。
茅野市尖石縄文考古館で翡翠の勾玉に出会って以来、頭の片隅にこびり付いていた翡翠。シャスタでも共鳴したのが糸魚川翡翠だったし、

フレグランスも"JADE 888"を手にとってしまう感じ。(記事「石と戯れる〜シャスタ山へ / カリフォルニア⑨」)

心動かされたものを纏いたい、だから翡翠も置物じゃなくて身に付けたい!と思い辿り着いたのが、日本初の天然翡翠専門店であるJoytec(ジョイ

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固有のオーラを視覚化したマリア・グラツィア・キウリのクチュール / Christian Dior Spring 2024 Couture

固有のオーラを視覚化したマリア・グラツィア・キウリのクチュール / Christian Dior Spring 2024 Couture

こんにちは。
日本時間 1月22日 午後11時に発表されたディオール2024年春夏オートクチュールコレクション。

アーティスト イザベラ・デュクロ(Isabella Ducrot)が制作したインスタレーションがロダン美術館の庭園にある会場を飾りました。
《Big Aura》と名付けられたこの装飾、高さ約 5 メートルの 23 着のドレスが経糸と緯糸をイメージした黒い不規則な線上に配置されています

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ツリーハウスな「フエギア 1833 麻布台(FUEGUIA 1833 Azabudai )」で想う。

ツリーハウスな「フエギア 1833 麻布台(FUEGUIA 1833 Azabudai )」で想う。

こんにちは。
2023年11月に麻布台ヒルズにオープンした「フエギア 1833 麻布台」。
六本木、銀座に続き国内3店舗目となるここ麻布台は、香りを楽しむパフュームバー、そしてインフュージョンバーのふたつで構成されています。

ここツリーハウス!なんです。
ツリーハウスって自分だけの濃密な空間、秘密基地よね。大好きー

六本木、銀座同様、麻布台も創業者ジュリアン・ベデル(Julian Bedel)

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ピエール・エルメ・パリのバレンタイン & ホワイトデーコレクション2024

ピエール・エルメ・パリのバレンタイン & ホワイトデーコレクション2024

こんにちは。
ピエール・エルメ・パリのバレンタイン & ホワイトデーコレクション2024の発表会に行ってまいりました。

ピエール・エルメ・パリ 青山 の2階にある「Heaven」。

ピエール・エルメ・パリの2024年バレンタインのテーマは「甘い記憶(Douceurs & Souvenirs)」

あの時の甘〜い記憶を呼び覚ましてくれるショコラは、パリを拠点に活動するクリエーター フローランス・

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東信さん手掛けるエルメスのフラワーショップ〜1月のランタンエルメスは「ボタニカル」

東信さん手掛けるエルメスのフラワーショップ〜1月のランタンエルメスは「ボタニカル」

こんにちは。
1月11日から1月31日まで期間限定でオープンしているエルメスのフラワーショップへお邪魔してきました。

普段はメンズフロアとして展開している一階に足を踏み入れると、溢れんばかりのオレンジが迎えてくれました。

どこに視線を固定していいのか分からないくらいのボリュームの美しさ。

2024年のエルメス年間テーマは「フォーブルの魂」。
フォーブル=サントノーレ24番地に位置するエルメス

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「この地球で、唯一踏むことをゆるされた芸術品」 〜 ペルシアジャパンのショールームへ

「この地球で、唯一踏むことをゆるされた芸術品」 〜 ペルシアジャパンのショールームへ

こんにちは。
織りに惹かれ、日本橋にある株式会社 ペルシアジャパンのペルシャ絨毯専科ショールームへお邪魔しました。

1981年に日本初のペルシャ絨毯専門商社として設立された株式会社アオトスを前身とするペルシアジャパン。

常時約6,000枚の商品を有するこのショールームは魅惑の空間。

ペルシャ絨毯に興味はあるけど…難しいとずっと思ってて。店によって値段がバラバラだし、自分にはその価値を判断でき

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虫たちが戯れる東 信さんの植物図鑑 / 銀座メゾンエルメス ウィンドウ「植物の謎」 The Botanic Enigma

虫たちが戯れる東 信さんの植物図鑑 / 銀座メゾンエルメス ウィンドウ「植物の謎」 The Botanic Enigma

こんにちは。
冬の銀座メゾンエルメスのウィンドウが、生命力あふれる植物図鑑になりました。

久しぶりの東 信さんのウィンドウ。
植物たちで彩ってくださった2012年のホリデーシーズン以来。

2023年のエルメスのテーマは「驚きの発見」。
植物が巨大化したのか、自分が小さくなったのか〜植物たちの細部を覗き込める世界が広がります。

球根の向こうに芋虫ちゃん。

蝶に

蜘蛛

カタツムリ。
私たち

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地球の断片を愛し、ロストテクノロジーを保存する人ー製硯師 青栁貴史 氏

地球の断片を愛し、ロストテクノロジーを保存する人ー製硯師 青栁貴史 氏

こんにちは。
石が頭にこびり付いて硯に辿り着き、「野筆セット」を購入しました。
書道未経験者なので知らないことばかりなのは当たり前なのですが…このギアを使うにあたって、知識とは違う「何か」が足りなくて靄がかかってるような感覚がありました。

そんな時、青栁さんから届いた言葉。
「サーフボードの上で波に揺られながら海で書くのも気持ちいいものでした。(野筆の)使用推奨環境は地球全域かと思います!」

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幽玄なる硯になった石 / 伝統画材ラボ「PIGMENT」

幽玄なる硯になった石 / 伝統画材ラボ「PIGMENT」

こんにちは。
石と文字に惹かれて「硯」に辿り着いた時、真っ先に浮かんだのがこの亀。
この「麻子坑 彫花硯 亀 有眼」に魅了されたのは昨年の5月。今思うと、この亀が毛筆の世界へと導いてくれたような気がする。
(記事「『野筆』を携えて飛び出そう! / モンベル x 製硯師(せいけんし)青栁貴史氏の毛筆セット」)

石の特性と意匠の境界線がないというのか…自然と人の作意が溶け合ったというのか…とにかく私

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「野筆」を携えて飛び出そう! / モンベル x 製硯師(せいけんし)青栁貴史氏の毛筆セット

「野筆」を携えて飛び出そう! / モンベル x 製硯師(せいけんし)青栁貴史氏の毛筆セット

こんにちは。
アメリカで巨岩たちと過ごして以来、ずっと頭にこびりついてるのが石と、

岩に刻まれた文字、ペトログリフ。私の中に小さな点として存在していた古代文字の存在が大きくなり、ある日夢の中で「硯(すずり)」という文字が浮かび、ガバッと起きた。
(記事「化石の森国立公園(Petrified Forest National Park) / アリゾナ vol.4」)

ああそうか、「石を見る」と書い

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