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#59 大人に必要な成長はダークサイドに落ちない人間力をつけること ーちきりんさんの話からー

「ダークサイド」と聞くとSTAR WARSを思い浮かべるかもしれない。
映画で描かれたように、人は尋常でないストレスに曝されると強くならなくてはと思うあまり誤った行動をし「向こう側」へ容易く落ちてしまう危うさがあると思います。

前回(#58)のまつひろさんの放送に続き、ちきりんさんがVoicyでお話しされていたことがまるでわたしに何か大事なことを伝えようとしてくれているかのように思えて(ちがうんだけど)ワナワナしたので
今日は放送を聴いた後に考えたことを書きます。

この「向こう側」というのは
普通に生活している分には見えないけれど、実はすぐ隣にいつもあって
境界に近づけばちらちらと魅力的な表面が見えてしまう
そんな世界だと思っています。
不意に見てしまって息を飲んだことがある人もいるのではないでしょうか。

自分の夢が壊れたとき、事故や裏切り、人生が詰んだと感じたとき
ひどく落ち込んで無力感や虚無感に苛まれると
自分の弱さが嫌になったり自暴自棄になったりするかもしれない。
そんな時、こちらとあちらの境界線は音もなく近寄ってきて怪しく誘惑します
ーこっちへおいでよ、もういいじゃんか、と。


わたし自身去年は大殺界でした。それでも「向こう側」へ落っこちずに済んだのは、ダークサイドの表面的な魅力の下に隠れた恐ろしいものまで冷静に見通せたこと、それから傷ついた自分を自分で治し、ニュートラルであり続けようと自分を客観視していたからなのかなと思います。

ちきりんさんは放送の中で 『成長するっていうことは、生産性をあげること。生産性を上げて、自分の本来やりたかった事をやる時間を作る。そしてもう一つの成長の目的は、何か理不尽な不幸が身に降りかかって来た時にダークサイドに落ちない人間力を身につけることなんじゃないかと思う』 とお話されていました。  (ぜひ聴いてみて)

ちきりんさんのお話されることはいつも、 彼女はきっとわたしのいる世界よりも頭100万個分くらい飛び抜けたところから眺めているのだなぁ….  と思わずにはいられないのですが この話に限っては「そー!そうだよね!」と膝を打つ感覚でした。


【強くなってこの状況をなんとかしなくては】
と思うことは悪くないし間違ってもない。だけど普段の自分が 0±10 くらいだとして、仮にそのパワーが突然 50 になったとて起きてしまった悲劇が消えることはもうない。だからといってヤケになってネグレクトに陥るのは −50 になるみたいなもので、その状態でこの世界に生き続けるのはしんどい。妙に強くなっても、諦めて見捨てても、結局ダークサイドに転落するということ。

つまりダークサイドに落ちないためには、どんな不幸が降ってこようと普段の自分で居続けることが大切になるんだと思うんです。

今の自分より強い人に無理になろうとしない。
かといって見ないフリしても状況は変わらない。
だったら「何かあった?」ってくらいいつも通りの自分でいて、常にニュートラルを保とうとすること。
そのためにはまず問題に向き合って自分の傷をよく観察し、どうやって治すか真剣に取り組むこと。魔法はないから地道に修理するしかないけど、壊れた箇所や傷はきっと以前よりも補強されて頑丈になるんじゃないかと思います。

辛い時は一番自分が弱っている時です。
弱い自分を鼓舞するのじゃなく「痛かったよね、これから治そうね」と自分で言ってあげれるように日頃から心も体も健やかであることほど強いことはない。そして自分のニュートラルを知って常に意識することができれば尚良い。
大殺界を経てまだ傷は癒えませんが、心の底からこう思ったので忘れないように書き留めます。

るる


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