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老いること還すこと

おばあちゃんが
脳梗塞で入院した

物心着く前に祖父が亡くなって、
それ以来身近な方が
なくなることがあまりなかった

初めて接する老いに、
生きるということ
命を考えさせられている

話すこと、読み書きが怪しくなってきて
目も見えにくくなっている
右手の握力も衰えて
歩くのも少しずつ

だから、これから
リハビリをがんばらないといけないそう

家族からこの進捗を聞いていて、
おばあちゃんの直接の気持ちは
聞けてないのだけど

もう90歳近い祖母に
90年近く生きてきて
さらにがんばらせないといけないものなのか
と思ってしまった

わたしがまだ幼稚く
そしてなまけ者で
生きることが好きじゃないから
というのは大いにある

わたしが90歳だったら
あたたかい場所でゆっくり寝ていたい
がんばりたくない

少しずつできることを
こぼしながら
ひとつひとつ還しながら
何も分からなくなりながら
怖さも不安もなくしながら
死にたい

どうなんだろう
みんな生きようとする
わたしも生きようとするのかな

分かるのは
わたしにできることは
祖母に少しでも多く会いに行くこと
少しでも多く楽しませること

あたたかい生が
祖母を包みますように
わたしに家族みんなに
あたたかい毎日が来ますように

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