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月刊とろろ 1月号

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年が明け、新しい会社へ入社して一週間が経った。研修を受けただけだけれど、以前会社員だったころより、肩の力がいい具合に抜けている気がする。

新卒入社した会社や、前職では「会社に貢献して、認められよう」ということばかり考えていて、自分のそもそもの力量や裁量、精神的な疲労など全く考えられていなかった。貢献しないと会社にいられない、とまで思っていたので、まあそんな前のめりな感じだと、そのまま倒れるよなあ、と今ならわかる。

こういう考えもあまりよくないのだろうが、入ってしまえばこちらのもので、今やっていることがだめだったら使ってもらえるところにアサインしなおしてもらえばいい。上手く使うのはあなた方です、くらいの感じでいいと思う。

在宅勤務だと通勤疲れがないので、いまのところご飯を毎日作っている。レシピ本を買ったので、なんとなくあるもので作ろう、という高度なことに挑戦してしまって、結局失敗する、ということがないので良い。なにより、おいしい。お味噌汁を自分で作るようにしたのだが、インスタントとなんだかちょっと違うような気がする。具が大きいからだろうか。今週は玉ねぎと豆腐の味噌汁を作った。お昼ご飯にも食べたので3日でなくなった。健康にもおよそいいと思うので、続けたい。

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新しい会社に入って1か月経とうとしている。そのうち1回出社しただけであとはテレワークで働いている。椅子の座り心地が少し悪いくらいで、あとは概ね順調にいっている。


いま入っている案件では、管理者の元でテスト設計をしたり、実行したりしている。まあ、その管理者がイケてない。いわゆる「報連相」ができない。顧客と握った話や実行で出てきた注意点などの共有がない。その上、資料作りも下手で、そもそもどういった資料になにがまとめられているのか、今なにが必要なのか、把握できていない。

管理者が管理できていない状態なので、適切な情報が手に入らなかったり、時間をロスしたりなどがあった。一度、うまくできなくて、定時を過ぎて残業しても解決せず、いらいらしたことがあった。ちょっと涙も出てしまった。前職でよく起こっていた感情だった。胸がキューっと狭くなって、頭には血が上る。手足はちょっと冷える。ううーっと唸りたくなる。身体の中が、よくないもので煮えたぎる感覚だった。

まずいまずい、たかだか仕事でまじになることない。しかも、他人が原因のことで。他人、また自分でさえも思い通りだったり、計画通りにはいかない。それにいちいち振り回されて、感情を爆発していては健康によくない。前より、さほど時間はかからず、落ち着くことができた。お笑い番組を見ながら、宅配のカレーを食べて、その日は早めに寝た。大丈夫、大丈夫。だいぶ自分の甘やかし方を学んできていて、いい傾向だと思った。

『ヘレディタリー/継承』を見た。怖かった。びっくりするとか、そういう怖さではなく、嫌な感じというか、そういう怖さだった。全編通して、どうしてそうなったのか、理由や原因などが詳しく描かれない。そこが怖い。得体の知れなさというか、自分の常識とか規範が通じないという「言っていることが通じない」怖さがあった。

物語の中心にいる「家族」というものも、「言っていることが通じない」、いや、言っていることが通じると信じている集団であるはずなのに、ふとした瞬間、言葉が通じなくなる、最たるものだと思う。ただ血が繋がっている、たまたま同じ空間で、家族という単位で生きているだけなのに、どうしてもその幻想にすがりつきたくなる。それは家族の「絆」とか言われるそれである。絆なんてもともとない、腹ではどう思っているかなんて、わからない。そういった冷めた視線がホラーとして描かれていて、よかった。

1/31

一月が終わる。やはり平日文章を書く気にならない。PCを出してきたりするのが億劫でダラダラしてしまう。スマホで書かれば良いのだけれど、フリック入力だとなんだか筆が乗らない。なんとか平日もちょこちょこやりたい。

週末を使って、実家へ帰った。妹が車を借りてくれて、千葉から神奈川へ帰った。仕事の話を主にして、車中とても楽しかった。妹は妹なりに考え、楽しみ、いろいろなものを勝ち取っていっているのだなあ、と改めて思った。できる限り応援したい。

実家の母はあまり変わっておらず、元気そうだった。歯医者へ通っている話やスーパーへは週に一度、買いだめに行っていると言っていた。わたしのリュックを使っているそうだ。
土曜日は母親のリクエストでお寿司を食べた。ぶりやかんぱちがおいしかったけれど、今まで邪道だと毛嫌いしていたマヨコーン軍艦がことさらおいしくて、新しい発見だった。

こういうのが最近本当に多い。ポテサラやゆで卵、目玉焼きやツナマヨのおにぎりなど、どうやらわたしはマヨネーズや卵が使われている料理や食べ物に対して、食わず嫌いをしていた。どういうわけか、最近これらがおいしい。食べたくなる。ジャンキーなものを食べられるくらい、元気がある、ということかもしれない。

それから最近ハマっているジャニーズWESTのDVDを見た。彼らの努力が満ち満ちていて、それでいて若々しくて、とてもよかった。若い時分の彼らを見れば見るほど、今のパフォーマンスを見たいなあと思う。成長というか成熟というか、年月を重ねて自由になっていくアイドルってとてもいいなあと思う。どうしてもアイドルは若さとか、年齢の美しさ、またその稚拙さ・幼稚さがもてはやされてしまう気がしている。誰だって、アイドルも例にもれず年を嫌でも取るのだから、そればっかりだと息苦しい。

年を重ねるほど輝くアイドルだって、いてもいいと思う。

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