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美術館に行きたい

美術館に、行きたい。

3/27、ちょうどお休みで、かねてから気になっていた東京国立近代美術館の「あやしい絵展」に行った。

どちらかというと美術館は好きで、学生のころはよく行っていた。けれども現代アートを観に行くことが多くて、今回のような日本画が中心の展覧会、しかも浮世絵などの江戸絵画ではなく、そののちの時代、大正や昭和の絵画展はほぼはじめてだった。

それでも幽霊画や、ファムファタール・怪しげな女性の絵は好きで(橘小夢など)展示があるとのことで観に行った。

大変よかった。人の入りは思ったより多くて、予約していったのですんなり入れたが、多くの人が列をなして待っていた。ガラス越しに見る六条御息所を描いた上村松園の『焔』(タイトルが安直でないあたりもなおのことよい)や甲斐庄楠音の『畜生塚』など鬼気迫るものがあったし、鏑木清方の『妖魚』などなまめかしくてよかった。

美術館に行って、芸術に触れることは、その時代・その筆者が何を感じ、どういう考えをしていたか触れることであると思う。その当時の女性への視線・まなざしなど、大変楽しく見られた。

また多くの人が、芸術を、美しいものに触れることを、心動かされることを、切望していたんだなあと、たくさんの並んでる人を見て思った。

また行こう、今度は空いている平日の夜に行こう、と決めて、展覧会を後にしたのが、3月の末。

それからあれよあれよと、件の緊急事態宣言が発令され、美術館は軒並み休館となってしまった。うわー、いけないじゃん…とへこむ事態になってしまった。

行きたいと思った時にいかないと、なんでもだめだなあ、と思った。

ふと、やりたいと思ったこと、できてる?と自問した。わたしはできたら文章を書くことで、評価されたいと思っている。であれば、書かなければいけない。書いて書いて、発信し続けなければ、まず始まらない。

怠惰な性格なので、なんだかんだ理由をつけて、あんまり書かなかった。仕事が忙しいから、平日は疲れてるから、パソコンの立ち上がりが遅いから、あげればきりがない。しまったなあ、言い訳ばっかじゃだめだよなあ、と思い立ち、この文章を書いている。

毎日ちょっとでもいいから書こう。評価されたいとか、書いたけど、自分のために、まずは書こうと思う。

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