ユゴー「こうして季節が暮れて……」(フランス詩を訳してみる 12) 15 ひよこのるる 2019年9月17日 19:24 Victor Hugo (1861)こうして季節が暮れて影が伸び 青空が縮んでいく。丘には冷たい風が吹いて鳥がふるえ 草もかじかむ。八月と九月がせり合っている。海からは海鳥が姿を消した。日ごと 昼は一分ずつ失い日ごと 暁は光の涙をこぼす。一匹の蝿が 罠にかかったように部屋の天井にとまっている。白い雪の結晶のように少しずつ 夏がとけていく。Voici que la saison décline,L’ombre grandit, l’azur décroît,Le vent fraîchit sur la colline,L’oiseau frissonne, l’herbe a froid.Août contre septembre lutte ;L’océan n’a plus d’alcyon ;Chaque jour perd une minute,Chaque aurore pleure un rayon.La mouche, comme prise au piège,Est immobile à mon plafond ;Et comme un blanc flocon de neige,Petit à petit, l’été fond.先日のランキングで35位になっていたヴィクトル・ユゴー(1802-1885)の秋の詩を訳してみました。1902年になって出版された遺作です。 ダウンロード copy #翻訳 #フランス語 #ユゴー 15 他の記事も読んでみていただけるとうれしいです! 訳詩目録 https://note.com/lulu_hiyokono/n/n448d96b9ac9c つながる英単語ノート 目次 https://note.com/lulu_hiyokono/n/nf79e157224a5 サポート