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紫陽花を撮りに行こう

紫陽花は、土が酸性かアルカリ性かで、花の色が変わるらしい。

私は紫陽花のおかげで梅雨が好き。
お天気頭痛持ちだから、梅雨はほぼ毎日のように頭が痛くて心も晴れない。じめじめしていて、日は確実に長くなっているはずなのに、この世の終わり感のある梅雨。
雷がゴロゴロと鳴って、土砂降りの雨に打たれて、濡れた服は冷たくなって、むきだしの裸の心はずたぼろになる。

でも紫陽花は、雨が降るから美しい。
灰色の曇り空の下、冷たい雨に濡れる薄い青紫色の紫陽花。

雨の日に沈む心を奮い立たせて、長靴を履いてお気に入りの傘を差して出かけたけれど、傘と長靴の隙間から入ってくる水に気分を悪くし、髪と化粧は崩れて、その上生理中だったり上手くいかないことがあったりすると、本当に落ち込む。

そんなときに、道端で、知らないおうちの塀で、可憐に咲いている紫陽花を見るのが好きだ。

大変だった今日も、悪くないよ。

露をつけた柔らかそうな青紫の花が、そう言っている。

「紫陽花 写真スポット」で調べてみる。
もう、咲いているみたいだ。
明日撮りに行こうかな、カメラを持って、お気に入りの傘と、長靴で。

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