見出し画像

【男の育休物語#04】男が世界平和のためにやるべき名もなき家事100選

← 前の記事 | 目次次の記事 →

派手家事【 はで・かじ 】
[名]はで・かじ《「破手(はで)家事」から転じた語とも 》
1 頻度が高く、負担感の認知度も高いために、人々の注目を集める家庭内のいろいろな仕事。
 第三次産業化および機械化の進んだものが多い。夏休み中のお手伝い項目として挙げられるような有名な家事。(ごはん作り・風呂洗い・洗濯など)
地味家事【 じみ・かじ 】
[名]じみ・かじ《「ぢみ・かじ」とも 》
 内容にはなやかさがなく、目立たない家庭内のいろいろな仕事。
 頻度が低く、負担感も低いためにパートナーに頼むまでもないと思える家事。というか、家事と認識されていないような名もなき家事


「世界平和のために我々は何をしたらいいですか?」

インタビュアーにそう尋ねられたとき、マザー・テレサが返した言葉はあまりにも有名だ。

Go home and love your family.家に帰って家族を愛してあげてください


さて、マザーの言葉を頼りに、話をより現実的かつ具体的にしよう。
ぼくは仕事も育休も両方経験してみて、育休中の女性は派手家事でマジ大変だ!ってことが身に染みて分かった。だから、男も仕事でけっこう大変かも知れないし、今ももう十分やってるかも知れないけど、あとちょっとだけ家事をサポートできれば世界はきっと平和になる(はず)。

以下にぼくが育休中に感じた『 男がやるべき地味な家事100選  』を書き記しておく。世の中の同志たちよ、一緒に世界平和の為に頑張ろうではないか!えいえいおー!
(注・以下「子ども」とは、0歳〜6歳を想定している。)


001 トイレットペーパーを補充する

ペーパー使い切ったら交換するのは初歩中の初歩。むしろ、トイレ内ストックが減ってきたら補充しておくくらいはやりたい。

002 洗濯機のホコリ取りをキレイにする

洗濯機のホコリ取りは1回の洗濯で驚くほどに溜まる。ホコリ取りのホコリを取り除き、キレイにしておこう。

003 幼稚園用フォークの消えた名前を書く

子どもが幼稚園で使うものには全て記名する。フォークやスプーンは名前が消えやすい。油性ペンでしっかり書き直しておこう。

004 少なくなった麦茶を補充する

麦茶は色がしっかり出るまでに1時間はかかる。この程度のことは育休中のパートナーにやらせてはいけない。

005 ウラ返った服をなおす

洗濯物を裏返して入れるなんて言語道断。干したり畳んだりする時にクソ面倒。とはいえ、子どもは脱いだまま放り込みがち。裏返っていたらなおしておこう。

006 洗面所のコップを磨く

洗面所のコップは食器洗いの仲間に入れてもらえないことが多い。水垢がついていたら磨いとく。

007 シャンプー類を詰め替える

詰め替え系は早め早めが鉄則。シャンプー、コンディショナー、各種洗剤、ハンドソープ等々、日頃から残量に気を配ろう。

008 排水口のお毛々やゴミを取る

風呂場の排水溝なんて5日もすれば毛がたまる。シンクの排水溝は(理想は)毎日掃除すべきだ。さりげなくゴミを取っておこう。

009 シーツ類を洗濯する

布団のシーツ、枕カバー、バスマット等は少なくとも月1で洗濯し、しっかり元通りに被せるところまでやっておこう。

010 フィルター類を交換する

換気扇フィルター、掃除機フィルター等々、さりげなくチェックして交換しとくべし。

011 ズレた時計をピッタリ合わす

5分以上ズレたらなおす。(意図的にズラしてある場合を除く)

012 なわとび代をおつり無く用意する

子どもの突発的な料金徴収はおつり無しが原則。男たるもの普段から小銭を用意しておく。

013 子どものおもちゃ(ゴミ)を捨てる

子どものおもちゃはどんどん壊れていく。子どもと相談しつつ、どれとお別れするのか決めていこう。

014 子どもの髪を結ぶ

三つ編みくらいサッとしてあげよう。

015 ボロタオルを交換する

まだ使えるまだ使えると思いがちだが、様子を見て交換しよう。ボロタオルは切って縫って雑巾にすべし。

016 水筒のパッキンを消毒する

これ、結構大切。3日放置すれば余裕でカビる。消毒しとく。

017 子どもの服を買いに行く

洋服はママとではなく、パパと一緒に買いに行けばいい。

018 燃えるゴミの袋に名前を書く

うちの地区は燃えるゴミの袋に名前を書く。油性ペンでしっかり書いて、すぐに取り出しやすいようにしまっておく。

019 ゴミ捨ての日を気にする

燃えるゴミの日は結構覚えているが、地味に忘れやすいのが資源ごみ(ビン・カン)の日。敏感に覚えておき、その日に備えよう。

020 床の水滴をキレイに拭く

こういうことに気付く男は、他のことにも気付ける(はず)。

021 学校だよりに目を通す

学校での様子、イベントにちゃんと目を通しておく。子ども任せ、パートナー任せにせずに興味を持つ。

022 外出時に子どもの持ち物を気にする

水筒、帽子、ハンカチは外出三種の神器。子どもが小さいのなら尚更マストで持って出るようにする。

023 子どもの鼻水を気にする

鼻が出たら小まめににかんであげよう。

024 子どもの出発時間を気にする

まだまだ時間管理ができないお年頃。急かす必要はないが、気にかけることは必要。

025 子どもの水筒のヒモを探す

子どもはよくものを無くす。うちではよく水筒のヒモが無くなる。一緒に探してあげよう。

026 オムツの残り枚数を気にする

ストック系の管理は地味に面倒。男もちゃんと気にするべし。

027 寝ている時に子どもが寒くないか見る

子どもはなぜかよく布団を蹴る。夜中に寒くないか気にしとこう。

028 マヨネーズの残りを気にする

「あ、マヨネーズ残り少なかったよ」この言葉を買い物中に言えるかどうか。これが重要である。

029 使い終えたソースのボトルを洗う

使い終わった調味料は洗って分別する。基本。

030 子どものちょい残しを食べる

子どもはご飯粒とか麺2本とか、いつもほんの少し残す。そのほんの少しを食べとく、もしくは食べさす。もったいないしね。(感染対策として捨てる場合を除く)

031 子どもが泣いたらすぐに近寄る

泣いた瞬間の反応速度、初動が大切。パートナーより早く動くべし。

032 子どもの爪の長さを気にする

自分の爪を切ったときに子どもの爪もついでに気にしよう。

033 座布団を干す

休日は座布団を干す。平日に気分がイイから。

034 掃除機のブラシを掃除する

掃除機のブラシは結構汚れる。月1くらいで掃除しとこう。

035 家のゴミを1箇所に集める

家のゴミを1箇所に集めよう。もちろんゴミ箱のゴミ袋を新しいものにするのも忘れずにやる。

036 ティッシュの残量を確認する

無くなったら替えるでもいいけれど、残りちょっとなら新しい箱に詰め替えてちゃうのもいい。

037 床にある踏みそうなものを除ける

家族の誰かが痛い思いをしませんように。

038 窓枠のホコリを取る

姑に人差し指でスーってやられないように。

039 買い物時にエコバックを余分に持つ

買い物の時は男もエコバックを余計に持っとこう。いざというときに使える。

040 子どもの肌環境を気にする

保湿クリーム、UVクリーム、虫除けスプレー等々、子どもの肌に何が必要か考え臨機応変に対応すべし。

041 扇風機の手入れをする

季節ものはちゃんと手入れしてから仕舞う。そうすると来年困らない。

042 子どもの体操服に名前を縫う

男こそ裁縫した方が良い。家庭科で習ったはず。

043 衣服の防かび剤を確認する

防かび剤は置いたらそのままで忘れがち。確認しよう。

044 歯磨き粉の出し口を拭く

歯磨き粉の出し口は結構汚れる。ティッシュで拭いてキレイにしとくと、使うときに気持ちがいい。

045 車の掃除をする

車は子どもが持ち込んだ砂、泥、菓子クズですぐに汚れる。スキを見て室内をキレイにしとこう。

046 本の返却期限を覚えておく

図書館で借りた本、レンタルしたDVDなど、いつまでに返すか覚えておく。スマホカレンダーに入れたっていい。

047 家に花を飾る

ちょっとした花があると、心が華やぐ。

048 子どもの耳掃除をする

風呂上がりに時々やってあげよう。

049 風邪薬の確認をする

咳止め、解熱剤、冷えピタくらいは最低でも欲しい。確認すべし。

050 TVウラのホコリを取る

知らん間に汚れるランキングトップ3には入るTVウラ。気付いたらキレイにしとこう。

051 電池を用意しておく

リモコン、体温計、体重計など、電池を利用しているものはまだ意外に沢山ある。ストックを確認する。

052 コンロまわりを掃除する

よっぽどの料理好きでもない限り、料理以外はキッチンには立ちたくない。だからこそ、コンロ周りの掃除は率先してやる。

053 子どもの口まわりを拭く

子どもの口まわりはよく汚れる。5歳児でもよく汚れる。拭くべし。

054 家族の思い出写真を撮る

いつしかあんまり撮らなくなっていく写真。本当は1日1写真撮ったっていい。

055 いらない紙資料を捨てる

必要かどうか悩むものは写真を撮って捨てる。

056 電子レンジの中を拭く

電子レンジは知らず知らずに汚れる。使ったら軽く拭く癖をつける。

057 牛乳パックを開いて捨てる

ハサミで切って開いて捨てる。

058 段ボールを束ねる

とにかく束ねる。

059 製氷機に水を入れる

冷蔵庫内の製氷機用の水の残量をチェックしよう。少なかったら足す。

060 洗濯槽を掃除する

洗濯機の洗濯槽も月1くらいで掃除しとく。

061 洗濯機ウラのホコリを取る

家庭内三大汚れる場所のうちの一つ。

062 風呂場のドアを掃除する

ドアの上と下が汚れやすい。

063 風呂場の桶をキレイにする

風呂に入ったら一緒にキレイにしとく。

064 琺瑯鍋の汚れを取る

次亜塩素酸を含む漂白系の洗剤を使うとピカピカになる。

065 サランラップの残量を気にする

「あ、サランラップ残り少なかったよ」これを買い物の時に言う。

066 変則的な日を覚えておく

給食がない日、午前中で幼稚園が終わる日、そういう日を覚えておく。

067 午後の天気の急変を気にかける

「今日、午後に雨降るらしいよ」この一言で救われることは結構多い。

068 お付き合いを記録する

誰から何をもらったのかとか、そういう近所付き合い、友達付き合いを記録しとく。失礼のないように。

069 おやつを用意する

パートナーには紅茶・コーヒーに合うものを。子どもには牛乳に合うものを用意する。いつも持ち歩いとくと、いざという時に役立つ。

070 玄関に季節ものを置く

季節感て大切。雛人形、五月人形、風鈴、ハロウィン、クリスマス、鏡餅など、玄関に置くとなんかいい。

071 生ゴミを片付ける

生ゴミは毎日捨てるとイイ。じゃないと匂うし虫がつく。

072 イス脚のホコリを取る

椅子の脚はホコリがたまる。取る。

073 セーターの毛玉を取る

毛玉取り機またはブラシで取る。ダイソーにブラシは売ってる。

074 ソファ座面の手入れをする

革製品は手入れが重要。長く使うならオイルで拭くべし。

075 洗濯物のポケットに爆発物ティッシュがないか調べる

家庭内三大ガッカリのうちの一つを未然に防ぐ。

076 ベッド下の掃除をする

知らん間にかなり汚れる。床ワイパー的なので拭くとキレイになるよ。

077 子どもエチケットセットを確認する

オムツ、お尻拭き、ビニール袋、除菌シート、絆創膏。これを袋に入れて常に持ち歩く。女子力?知らん。男がやる。

078 机の上のものを片付ける

忙しい時ほど机の上を片付けられない。キレイにしとく。

079 トイレのタオルを交換する

来客が唯一触れるタオルだからこそ、キレイにしとく。男は平気でトイレ後に手を洗わないから、特に気をつける。

080 エアコンの設定温度に気を配る

子どもとパートナーの快適を優先する。

081 テレビの録画予約を気にかける

パートナーを最優先する。

082 ビーズクッションのビーズを足す

半年くらいでへたる。Amazonやホームセンターで買える。

083 給食の献立表に目を通す

夕食と給食のメニューが被らないように、やんわり気を遣う。

084 トイレのフタを軽く拭く

使ったらついでに時々拭く。

085 記念日を意識する

忘れては行けない記念日は3つ。誕生日、結婚記念日、付き合いはじめた記念日。特に一番最後のは、いつまで経っても疎かにしない方が良いはず。

086 母子手帳を読みこむ

めっちゃ為になることが書いてある。熟読すべし。

087 ふろ自動のボタンを押す

誰がやってもいいような事を率先してやる。

088 インターホン録画を確認する

誰がやってもいいような事を率先してやる(2度目)。

089 本棚のホコリを払う

払うだけでいい。

090 祝儀袋不祝儀袋を確認する

もしものことは、平時にやっておく。

091 引き出しの中のペンを整理する

ついついたまりがちな引き出しの中のペン。整理しとく。

092 子どもの歯ブラシを交換する

月1で交換しよう。自分の歯ブラシばかりに気を取られてはいけない。

093 灯油の残りを確認する

ストック系は抜かりなくやろう。

094 余ったご飯を冷凍する

ラップで1人前ごとに包んで冷凍しとくと、次に使いやすい。

095 蛇口の水垢を取る

蛇口ってけっこう汚れる。ピカピカにしとこう。使う時に気持ちイイ。

096 揚げ油の色を確認する

古くなってたら油吸収紙に吸わせて捨てる。

097 玄関先を軽く掃く

いつも使う玄関だからキレイな方が気持ちいい。

098 子どもの髪を乾かす

自分でできるようにやり方を教えながら乾かす。

099 敷布団の毛をコロコロする

結構毛が取れる。コロコロしとく。

100 姑の話し相手になる

パートナーに取っての義母ね。これは家事なのか?パートナーからしたら家事かもしれません。話を聞くだけでいい。意見やアドバイスをする必要はない。


地味家事の注意点

口うるさいかも知れないけど、これらの地味家事を男がする上で、必ず気をつけるべきことを3つ挙げておく。

その1 派手家事優先の原則
これらの地味家事の優先度は派手家事に比べたら限りなく低い。男もまずは派手家事をやるべきである。まして、パートナーが育児・炊事・洗濯・掃除等の超メジャー級派手家事をしている時は、そちらを率先して手伝うのが大原則である。間違っても、パートナーそっちのけで地味家事を優先してはならない。きっと炎上する。

その2 これ見よがしの禁止
地味家事は隠密に行うのが良い。そして、それをやったからといってパートナーにいちいち報告する必要もない。「あ。おれ、トイレットペーパー替えておいたから」なんて言うのは完全に蛇足、勘違い野郎であると心得るべし。

その3 リスペクトの推奨
ここに書いた100個は、世界に数十万あると言われる地味家事のほんの一部である。驚くべきことに、日本の女性の多くはこれらの家事を家事とも思わず平然とこなしつつ、メジャー級家事もやってのけている。夫婦関係において大切なのは、相手への尊敬リスペクトだと思う。相手への心からの尊敬があれば、世界はきっと平和になる。

#05「育休だからこそ学べたこと編」へつづく。


← 前の記事 | 目次次の記事 →

100円→今日のコーヒーを買う。 500円→1時間仕事を休んで何か書く。 1,000円→もの書きへの転職をマジで考える。