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オンライン英会話の学習効果を高める方法・姿勢・考え方

 こんにちは。SOLO(ソロ)ルークです。

緊急事態宣言の影響で自宅待機を余儀なくされている方が、オンライン英会話を始めるケースが増えているそうです。また今後オンライン学習の需要も高まる見込みがあると思うので、今回は「オンライン学習の効果を高める方法・姿勢・考え方」を書きます。

対面レッスンと同じようにオンライン学習をしても、何だか不完全燃焼な「肩透かし感」だけが残るケースも多いです。このNoteを読んでオンライン学習のメリットを理解し、適切に活用できるようになってもらえれば幸いです。

1. オンライン英会話の効果を高める方法

まずオンライン英会話の学習効果を最大限に高める方法は「レッスンを録画する」ことです。つまりレッスン内にで何かを学ぶのではなく、レッスンが終わった後の「振り返り」で自分自身の改善できるポイントを分析することがオンライン環境では重要です。

なぜ振り返りが重要かというと、オンライン授業では「知識の伝達に対して価値を感じにくくなる」からです。

例えば授業中に言葉に詰まった時に、先生から英語表現や語彙を直接教えてもらうことは、Googleで調べても同じことを学べます。しかも無料で。

こう聞くと対面授業でも同じようなことだと考えられそうですが、圧倒的な違いが「勉強してる感」です。決まった時間にスクールに通ってテキストを開いて授業を受けると、単に何かを教えたもらっただけでも達成感を得ることができます。

オンライン授業では、環境が同じままで授業を受けるので上記の「オン・オフの切り替え」に差が生じにくく、結果として先ほど書いた「肩透かし感」を抱いてしまうのです。

そこで重要なのがオンライン授業を「知識を教えてもらう機会」ではなく、「知識を実践し振り返る機会」に変えることです。つまり、事前に自分で学習した知識を実際に使ってみて、その上で改善できるポイントを自分なりに分析することに焦点を当てると良いということです。

これは「反転授業」と近い考え方です。「反転授業」とは、レッスン中に知識を得るのではなく、事前に知識習得をした段階でレッスンでは知識を活用するアウトプットを主流におこなう授業スタイルのことを指します。

前提として、知識を活用できる程度の基礎力は必要になりますが、基礎レベルからさらに上を目指す場合には是非「振り返り」に軸をおいてオンライン授業を受けてみることをオススメします。

2. オンライン英会話を受講するときの姿勢

先ほどの話と繋がりますが、オンライン授業を受ける時は「教えてもらう」のではなく、実践を通して「改善していく」という姿勢をもつことが重要です。

ポイントは自分の英語を「客観的かつ批判的に分析する」ことです。分析は以下の観点を意識すると効果的です:

「振り返り」の時に意識すると良い観点

観点1:
聴き取りやすい発音(イントネーション・リズム)なのか
観点2:理解しやすい主張展開(論理構造)なのか
観点3:理解しやすい文構成(適切な文法・語彙)なのか
観点4:実践の場で同じことを話すとしたら、その時はどうやって話すか
観点5:もし自分が教える立場だったらどんなことをアドバイスするか

間違っても「自分が英語を話している声が気持ち悪いっ!」と思うだけで終わってしまうのはやめましょう。私も録音した自分の声を聞くたびに「なんでこんなに鼻詰まりの声なんだろう」とどんよりしてしまいますが、学習とは別の話です。

自分が一流コンサルタントになったつもりで、課題から原因を分析しましょう。正しく原因がわかることで、自分に本当に必要な勉強が分かるので、無駄な時間を割くことなく効果的に学習内容を定着させることができるようになります。

「次はこうしてみよう」「この表現がダメだったな」と自分なりに課題感をもつ姿勢が、オンライン学習では大切になるということでした。

3. オンライン英会話で学習効果を高める考え方

最後にオンライン学習で学習効果を高める考え方です。今回のNoteのまとめみたいになりますが、オンライン学習は「自習の補助的な役割」として考えると効果的です。

繰り返しになりますが、オンライン学習の圧倒的な価値は「振り返り」「フィードバック」でPDCAを高速で回転させることができる点にあります。知識は自分から獲得する必要があります。

つまり分析した結果わかった改善点を元に自習をして、自習によって改善されたアウトプットを再びオンライン学習で確認する。というサイクルを回し続けることが重要になります。

対面授業では授業前後でもコミュニケーションが発生するので、インプットの総量が多くなります。一方でオンライン学習は限定されたコミュニケーションなので、この限定された期間内にどれだけ自分のためになることをできるかが学習効果を分けます。

番外編. 単なるおしゃべるで終わらないために

英語がある程度できるようになると、オンライン英会話が「単なるおしゃべり」になってしまうケースが多いようです。または先生の一方的な質問に回答するだけ、のようなケースも。

このようなケースを解決する方法は今回説明した通り「自分なりに課題感を持って改善を続ける」ということなのですが、課題がありすぎてどこから手をつければいいか分からないという方も話を聞いていると多いそうです。

そんな時はCEFRという英語指標を元に「英語で出来ること」を一つずつ増やすようにしてみるといいでしょう。CEFRは「外国語をどれくらい運用できるか」をA1~C2までの6段階で表した言語運用能力の指標です。

CEFRを参考にすると、以下の順にできることを増やすと良いです:

1. 日常表現(挨拶など)
2. 自己紹介&他己紹介
3. 限定されたシチュエーションの表現(ホテルやレストランなど)
4. 事実描写
5. 詳細な自己表現(経験、出来事、夢、希望、野心など)
6. 抽象的なトピックの議論
7. 専門性の高いトピックの議論(学術的、ビジネス的な専門性)

かなりざっとまとめたものですが、上から順番にできないことを学習していくことでより幅広いシチュエーションで英語を運用することができるようになります。

オンライン学習を今までの対面授業と同じように受けていても、必ず比較して不満がでるものです。そんな時に大事なのは、本当に同じカテゴリに属しているものなのかを改めて考えてみることだと思います。

オンライン学習を既存の教育形態と切り離して考えることで、今までと同等またはそれ以上の学習効果を得られると私は考えています。そしてそれがこれからの未来を創っていく。

「せっかくの機会だから自己投資を…」と考えている方は、この記事がきっかけでその投資対効果が何倍にも跳ね上がるような学習ができるようになると嬉しい限りです。

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