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『ゴルフ無心論』〜クネクネ帝国の逆襲〜 Episode2-1. 「戦慄!迫り来るクネクネ帝国」前編  

みなさんこんにちは。フロンティアゴルフアカデミーの河野です。

初めてご覧になる方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にフロンティアゴルフアカデミー(以下、FGA)を紹介させて頂きます。

FGAは数年前まで茨城県内に実際に存在したゴルフレッスンアカデミーで、特徴として、いわゆる「フォームレッスン」を一切行わず、TrackManによる弾道矯正とデータに基づくマネジメント矯正によってスコアアップを目指すというものでした。

残念ながら、今回取り上げております「クネクネ帝国」の前にがっぷり四つで敗北し、数年前に解散、最近まで休止状態でした。現在は実態がない状態でネット上だけで(主にYouTubeとnote)運営されております。

その詳しい経緯については、当記事のEpisode0でご覧になれますので、ご一読頂けますと幸いです。

Episode0.「悲劇!灰燼に帰したフロンティアゴルフアカデミー」
https://note.com/lukekouno/n/nb2576bb37a5f


さて、前回のEpisode1では、クネクネ帝国とは一体何か・・・そして、その帝国が持つ思想である「クネクネ思想」とは何かについてお話ししました。

読んでくださった方は、クネクネ思想には麻薬的な魅力があり、多くのゴルファーに「フォームさえ改善できれば必ず技術(スコア)は向上する」というある種の「希望」を与え、それに感化され一人前のクネクネ教徒と化したゴルファーはフォーム改善という「イップスへの片道切符」を手に一生クネクネし続けるという、恐るべき思想であることを既にご存じだと思います。


みなさんご存知の通り、ゴルフは競技人生が長いスポーツです。

もしあなたが健康に、楽しく、長く、しかもいいスコアでラウンドし続けたいのであれば、なるべくクネクネ帝国から逃れ続け、その思想に侵されないように細心の注意をはらうべきです(その方法はまた別のEpisodeで詳しく述べます)。


しかし、ゴルファーの大半が「クネクネ教徒」であることから考えると、クネクネ思想に侵されていない「ゴルフ無心論者(なるべくフォームは考えずに、無心で打った方がいいとする考え方を持っている人)」として、特に日本のゴルフ界に長くとどまることは、実は至難の業と言えます。


初心者から中級者、果てはトッププロにまで、帝国の魔の手は常に迫ります。例を挙げながら、レベル別にそのプロセスをご紹介しますので、ぜひご参考になさってください。


①初心者
ゴルフ経験の乏しい状態は最も洗脳しやすい段階ですので、布教に熱心なクネクネ教徒は常に初心者を狙っています。
初心者が最も餌食になりやすい場所が打ちっぱなし練習場です。いわゆる「教え魔おじさん」の存在はみなさんご存じだと思いますが(最近は「教え魔おばさん(その他)」も数存在するようです)、特に若い女性を狙ったクネクネおじさんが多く、初心者っぽい女性を見つるとおもむろに近づき、自身のフォーム理論を熱心に伝えます。

強気の女性であれば、「余計やお世話だ。気持ち悪いからあっちに行けこのジジイ」くらいの感じで突っぱねると思いますが、大半の心優しい女性は「ああ、親切に教えてくれているんだから、無視したら申し訳ない・・・」と、その教えを受け入れてしまいます。数分後には新クネクネ教徒の誕生です。

練習場教え魔は少々極端で不幸な例ですが、もう少しソフトな例として、知り合いを通してのクネクネマッチングはかなりの量存在します。「うちの課長は90を切るくらいの腕前だから教えてもらいなさいよー」的な勧誘で、初心者がどんどん餌食になっていきます。

さらに、ここ数年で爆発的に増えたのが、都心を中心としたインドアゴルフ練習場です。とある理由から、インドアゴルフ練習場はただ打つだけのプランは少なく、レッスン付プランが主流です。ここで行われるレッスンはほぼ100%がフォームレッスン、つまりクネクネレッスンです。

コンペなどのラウンドを控えた若い初心者ゴルファーは、とりあえず月額いくらのインドアレッスンを受けてからコースに出るのが、ここ数年のデフォルト的な振る舞いになりました。これにより、かなりの割合の初心者ゴルファーが、クネクネ思想にどっぷり浸かった状態でコースに出ることになります。

中級者以上については、後編でお送り致します!

see you, when i see you!

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