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わたしたちの仕事

お盆の連休ですが、皆様いかがお過ごしですか?
ちょっとだけ薬剤師や薬局のお話をしたいなと思います。

健康な人にとっては薬局って風邪ひいたり、続けなきゃいけない薬がない限りそんなにしょっちゅう行くところじゃないですよね。
だいたいよく来局されるのは定期的な受診が必要な中高年以上の方としょっちゅう風邪をひく小児が多いかなという印象。
特に学生や若手世代はあんまり見かけない。

実際、自分自身が病院や薬局に行く機会があるかと言われたらそりゃあないよなって思う。
そもそも薬局も病院も仕事終わったら開いてないし…なんて思う。
そんな感じだけれど、薬局や薬剤師がどんな仕事をしているのか少し知ってもらえたら嬉しいので下手なりに書いてみる。

「調剤薬局は病院で出た処方箋を持って行って薬をもらう場所」

確かにそれは正解だし間違ってはいない。
だけど、本当はそれだけじゃない。
前回少し書いたように、薬剤師は人々の健康と生活を守るために日々勉強している。
処方箋なしに相談を受けてもしっかりと答えられるように。

つまり処方箋がなくても立ち寄っていいし、電話してもいい。
病院行くほどじゃないけど、ちょっと聞きたいなって思うことは聞いていい。
薬局はそういう場所なのだと今後認識してもらえたら嬉しい。

ドラッグストア併設店になると調剤単独の薬局よりは少し立ち寄りやすいのかもしれない。
そういった店舗で勤務しているとお薬手帳持ってきて、市販薬どれなら飲めるのかとか、普段使ってるサプリについての相談とか、病院行けないからそれまでの繋ぎで何か薬ないのかとか、そういったものはよくある。

薬剤師と医師はこういうものだよと、新人時代に教えられてきた言葉がある。

医師は病気のプロであるが薬のプロではない。
薬剤師は薬のプロであるが病気のプロではない。

だから医薬分業になったのである。

実際、処方箋が出た際にお薬手帳を医師に見せたか聞いてみると、見せた。という答えが返ってくるにも関わらず、併用禁忌だったり重複投与だったりがある。
疑義照会を行うと、
「そうなの?じゃあこっちで。」
とか、
「それダメなら他なんかある?」
みたいなことはしょっちゅう。

薬剤師は薬剤師で投薬口で患者から、これこれこんな病名言われたのよ!って言われてもさっぱりわからなくてあとからめちゃくちゃ調べることも日常。
適応載ってない!これなに!みたいなこともよくあるけど、調べていくとああなるほどねってなることもよくある。

医師がえらい、薬剤師がえらいとかいう話ではなく、そもそも専門領域が医学と薬学なのだからお互いわからないことがあって当然だということ。

調剤薬局の薬剤師の仕事は処方箋のお薬を渡すだけじゃない。
安全かつ安心して服薬できるようにお薬手帳や過去の履歴を確認し、間違った飲み方をしないように、勘違いしないように言葉を選びながら患者と向き合っている。

病院に行くほどじゃないけど、誰かに相談したいなと思ったとき、いつも処方箋を持っていく薬局の薬剤師の顔が浮かんでくれたら嬉しいなぁ…

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