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貸したお金を弁護士の僕ならどうやって返してもらうか-10(話して約束を取り付ける)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:貸した金を返してもらう 】

今日も引き続き「貸したお金を返してもらう」についてお話していきます。

さて、昨日の僕は、準消費貸借を成立させるためにLINEを送りましたが、結局、デートの約束を取り付けただけで、LINE上で「準消費貸借」が成立することはありませんでした。

というか、そもそも成立させようとしていませんでした。

返済額の残金や、返済期限について切り出すと警戒されてしまうと思って、切り出さないまま、直接合う約束だけを取り付けました。

さて、いよいよ勝負のデート当日です。

そもそも、「どうやって返済の約束を取り付けるか」なんて弁護士がエラそうに説明できるもんじゃないとは思いますが、あくまで、「僕だったら」ということですから、温かい目でご覧くださると幸いです。

デート当日は、意図的に世間話から始めました。

いきなりお金の話は、お互いにしづらいですからね。

このデートは、キャバ嬢側から見れば、現金20万円を受け取るためのデートです。僕としても、キャバ嬢に現金20万円を渡すことは間違いないので、「20万円の授受」については、両者の意向は一致しています。

ただ、僕としては、あくまで、「20万円の授受」は、主目的を隠すための、いわば「ウラの」目的です。

主目的は、残金400万円の返済約束を取り付けることです。

この主目的のために、わざわざ現金20万円を渡してまで、直接会う約束を取り付けたわけですから、なんとしても、返済の約束は達成しなきゃいけません。

さて、デートのシーンに入ります。

この日は、2人でよく行っている焼肉屋で食事をしました。

ひと通り食べて飲み、食事会も佳境です。僕からお金の話を切り出しました。

「あ、それで、現金20万円なんだけど、今渡すでいいかな?」

「あ、うん。ありがとう。本当に助かります。」

「いつも、返してくれる約束で渡していたけど、この20万円はいつ頃返済できそうかな?」

「うーん、なかなかいつっていうのは言いにくいんだよなー」

「僕もさ、○○ちゃんの事情を知っているから、返済を催促しているわけじゃないんだけど、返済してもらうという約束だったのに、まだ返してもらっていない金額が結構あって」

「まあ、そのうち返すよ」

「返すよと言ってもさ、残金がどれくらいか知ってる?」

「えー知らない。どれくらいなの?」

「計算したら、あと400万円は残っているんだけど」

「そんなにあるの!そんなに借りた覚えないんだけど。本当にそうなの?」

「いや、そうだよ。細かく説明してもいいけど、全部は聞いてられないでしょ?というか、僕のことが信じられないの?」

「いや、信じられないというか、私が思っていた金額よりもだいぶ多いなと思って」

「これくらいたまっているよ。いつどうやって返すとか、そういった話が全然できてないから、きちんと話しておこうと思って」

「ぜんぶいっぺんに返すのは無理だよ」

「僕も、ぜんぶすぐに返済してほしいとは思っていないよ。ただ、いつまでにいくら返すとか、そういうことは決めておいたほうがいいと思う」

「今はとにかく余裕がないから、無理」

「いつから返済できる?」

「3ヶ月くらい経てば落ち着くと思う」

「3ヶ月?それは遅すぎない?逆の立場なら、3ヶ月待つ?」

「・・・・」

「でも、今月からだと早すぎるから、来月からでどう?来月から20万円ずつ返すということで」

「これさ、返済し終わるまでもう貸してくれないんだよね」

「いや、そうじゃないよ。これからも困ったら頼ってほしいし。でも、毎月の20万円はきちんと返済してほしい。それがきちんと返済されていれば、これまでどおり貸せるよ」

「毎月20万円は多くない?」

「でも、400万円残ってるから、毎月10万だと3年以上かかるんだけど」

「わかった。じゃあ、毎月20万円を返済すればいいのね。でも、400万円も残っていることが納得できないんだけど」

「きちんと数えたんだけどな。じゃあ、きちんと返済してくれたら、少し減額するでどう?例えば、毎月20万円をきちんと返済して、300万円を返済くれたら、残りの100万円は返済しなくていいとか」

「うーん、わかったよ。でも、金額が400万円から増えたらどうするの?」

「400万円以上に増えたら、増えた分もきちんと返済しよ。例えば、今日の分も含めると、総額420万円になるけど、320万円をきちんと返済してくれたら、残りの100万円は返済しなくていい、ていう感じで」

「わかったよ。じゃあ、そうしよう。来月から20万円返済すればいいのね?」

「ごめん、よろしく。」

「それでさ、この約束をLINEに残しておいていい?」

「え、なんで?そんなことしなくてよくない?」

「いや、毎月20万円の返済で、きちんと返済してくれたら最後の100万円は返済しなくていい、ていうのはちょっと複雑だから、きちんと記録しといたほうがいいかなと思って」

「わかったよ。好きにすれば」

うーん、これだと、なんとか約束できたことになると思います。

もちろん、こっそりICレコーダーは回しています。スマホの録音機能を使うとバレる可能性があるので。

今日はこの辺にします。

それではまた明日!・・・↓

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