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過払金を弁護士の僕ならどうするか-2(借金した経緯)

【 自己紹介 】

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:過払金 】

昨日から過払金についてお話しています。

過払金は、本来払わなくてよい「違法な利息」も含めて返済したことを理由に、いったん支払ってしまった利息を返してもらうことです。

だから、昨日から、僕が借金してしまった経緯にさかのぼってお話しています。

僕は、1956年生まれで、現在65歳です(あくまで設定上の話です!)。

田舎を離れて東京の大学に入学し、大学卒業後、東京都職員として働き始めました。

働き始めて2年後、父親の病状が悪くなり、急遽飛行機で実家まで帰ることになりました。その飛行機代を工面するため、アコムから10万円を借りました。

これが、僕にとって初めての借金でした。

貯蓄がなかったのでお金を借りたわけですが、飛行機代くらい母親から工面してもらえばよかったのかもしれませんが、当時24歳でまだ若かったとはいえ、僕は既に社会人として独立していましたし、父親の治療費の負担が大きいという話は母親から聞いていましたから、母親に無心するわけにはいきませんでした。

正直なところ、東京都職員として働いていたことは当然母親も知っていましたから、毎月きちんと給料を受け取っているにもかかわらず、全く貯蓄ができていないなんてことを、病気の父を支える母親に白状することが恥ずかしかったのです。

さて、父親は僕が実家に戻って数日後に亡くなってしまいました。そのまま通夜と葬式も執り行われ、1週間後、東京に戻りました。

借りた10万円は、毎月1万円ずつアコムに返済していく契約になっていました。

毎月1万円なら、なんとか返済を続けられると思ってそうしたんですが、しかしながら、毎月1万円ずつ払っても、全然元本が減りません。

というのも、この当時、アコムなどのサラ金は、利息制限法の上限(10万円までの借金ならば年利20%)を超えて、年利29.2%の利息をとっていたのです。

(利息制限法の上限を超えて貸付けができていたことについても、おいおい説明します。)

僕はそんなことなんて全然知らず、アコムに督促されるがまま、毎月1万円を返済していました。当時は、アコム店舗に現金を毎月持参して返済していました。

毎月の少ない給料から、一生懸命1万円を捻出していたんですが、それでも全然借金が減らないので、ボーナスで一括返済しようと思い、ボーナスを原資に、利息も元本も全部返済しました。

10万円を借りたはずなのに、結局20万円近くをアコムに支払っていました。

この一件で、借金というのは、返済の総額が借りた元本の額を大きく上回ってしまうことを思い知りました。

ここで、借金はやめようと決意しなきゃいけなかったのですが、ボーナスで全額返済できたこともあって、「借りてもボーナスで返済しちゃえばいい」と思ってしまいました。

そこで、これ以降も、お金が足りないときは、「ボーナスがあるから」と思って、たびたび借金を繰り返すようになりました。

買いたいものがあれば、アコムでお金を借り、毎月少しずつ返済して、ボーナスを受け取ったらまとめて一括返済する。

そんなことを繰り返していました。

僕も、最初に借りたときに「返済額が元本を大きく上回ってしまう」ことは思い知らされたので、借金するはいいけれども、とにかく、ボーナスで一括返済しなきゃいけないと考えていました。

借金の怖さも知っていましたが、それと同時に、お金がないときに気軽にお金を用立てできて、しかも、ボーナスで返済してしまえば、それほど痛手も負わないからと、借金の便利さ・うまい使い方も知っていたので、アコムなどのサラ金から借金する生活は続けていました。

こんな生活でしたから、結婚した後も、家をローンで買うこともありませんでした。

僕の世代は、住宅ローンを組んでマンションなり一軒家を買うことが一般的になっていましたが、僕は、それまでの借金経験を踏まえ、借金の怖さを知り尽くしていたので、住宅を買えるだけの高額な借金をして、あれだけ長期間にわたって返済するのは恐ろしくて仕方なかたので、住宅ローンを組むことはありませんでした。

妻からは、「家買わない?」と提案されたこともありましたが、僕があまり乗り気ではなかったので、それ以上妻から強く言われることもありませんでした。

正直なところ、東京都職員の給料で買えるマンションや一軒家はたかが知れていて、もし買うとなると、都庁からかなり離れた場所に住むことになり、通勤に時間がかかってしまいます。

妻も働いていたので、都心から離れてしまうデメリットが大きく、結局家を買わずに、ずっと賃貸で暮らしてきました。

ただ、ちょくちょく借金して、それをボーナスで一括返済するという生活は続けていました。

家計は妻が管理していましたが、小遣い制ではなく、毎月僕が20万円を渡して、その中で生活費をやりくりしてくれていたので、自由に使えるお金も結構あったのです。

そんな感じで、結婚した後も、妻にナイショで、お金が足りないときに借金して、返済するというのを繰り返してきました。

そんな生活がずっと続いてきたんですが、今年、都庁を退職することになりました。

退職するとボーナスもなくなり、ボーナスで一括返済することもできません。

そのため、僕は借金から足を洗うことにしました。退職金で残っていた借金をすべて返済し、これからは、毎月の年金と、退職金を取り崩して生きていこうと決意したのです。

設定の説明はこれくらいにしておきます。

なんか、設定にかなりムリがありますけど、そのことも明日説明します。

それではまた明日!・・・↓

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