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団塊の世代・団塊ジュニアを支えたあと、年下から支えてもらう。

【 自己紹介 】

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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、900日以上(ほぼ)毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。

(ほぼ)毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。

【 今日のトピック:年上に尽くし、年下に尽くされる 】

団塊の世代が高齢者になると、社会保障費が逼迫すると言われて久しいですが、団塊の世代が高齢になるのは避けられない未来です。

長引く戦闘状態と敗戦を体験した人たちは、その経験のせいで早死するケースも多かったでしょうが、戦後生まれの団塊の世代は、戦争も体験せず、幼少期の衛生状態も格段によくなっていたでしょうから、80歳そこらで死ぬはずもなく、おそらく、かなりの割合で90歳を迎えるでしょう。

100歳になる人たちも、それはそれはたくさんいらっしゃるでしょう。

100歳にもなってしまえば、生活費を自立するのは非常に難しく(自立できる人もいなくはないでしょうが、かなり限られると思います)、税金に頼って生きていかなければなりません。

なおかつ、高齢になると、体調を崩すことも増えます(まあ、お迎えが近くなるので、体調が悪くなるのは致し方ないと思います)。だから、必要な生活費は、若い頃より高額になります。

生活費を自分で稼げなくなるのに、必要な生活費は高額になる。このジレンマを高齢者は抱えていますが、このジレンマは税金で解決するのが、日本を含めた、現代の福祉国家の大原則です。

お金がない人も、生きていていい。だからこそ、生活費は、税金で賄ってあげるのです。

僕だって、うつ病で休職していた頃は、税金で生活費を賄ってもらっていたので、「福祉国家」の理念には頭が上がりません。「お金がない人も生きていていい」という思想が共有されているからこそ、大の大人であった僕も、生活費を自分で稼ぐことなく、生きることができていました。

しかし、税金は空から降ってくるものではありません。

税金や社会保険料を、国民や会社が納めているからこそ、それを原資として、国民に配ることができます。

わざわざ僕が言うことでもありませんが、入ってくるお金がなければ、支払うお金もありません。

で、団塊の世代が高齢になるにつれて、支払うお金はどんどんどんどん増えていきます。

じゃあ、団塊の世代が死んでしまえば、解決かというと、そうじゃないとも僕は思っています。

団塊の世代が死んでも、その後に、団塊ジュニアが待ち受けています。

団塊ジュニアは、本当に不遇の世代です。団塊ジュニアの新卒当時、日本は平成不況に突入しており、就職氷河期でした。

というか、平成不況のさなかでも、団塊の世代の雇用を守るために、新卒採用を絞ったのです。その結果、人口が多いにもかかわらず、採用が少ないせいで、就職できない団塊ジュニアがあふれました。

その後、人材不足となったので、人材派遣などを解禁し、非正規雇用が広まりました。新卒採用にあぶれた団塊ジュニアは、非正規雇用の拡大によって、職にありつけたのかもしれませんが、非正規雇用は、正社員と違って雇い止めや解雇があり得るので、非常に不安定です。

何よりも、正社員/非正規という、身分制度の壁にぶち当たります。そんな身分制度の「下位カースト」に押しやられながら働き続けるのは、それはそれは苦しいと思います。

ボーナスがなかったり、有給がなかったり、何より、非正規雇用というだけで毎月の給料が安ったり。毎月の給料日と、正社員たちにボーナスが支給される日がやってくると、日頃一緒に働いている正社員の人たちとの「身分格差」に直面し、プライドはズタズタに切り裂かれます。

団塊ジュニアではない僕は、想像することしかできませんが、想像するだけで本当につらそうです。

こういった時代のせいで、団塊ジュニアは、定職につくことができなかった人がとても多いです。

もちろん、きちんと定職についた人たちもたくさんいます。団塊ジュニアは、今ちょうど50歳くらいで、管理職の世代です。

社会的な地位を築けた人たちがたくさんいる影で、とても多くの団塊ジュニアが、定職にすらつけなかったり、ひきこもったりしています。

僕は平成2年生まれですが、平成2年生まれは、今年32歳となり、今まさに、団塊の世代の社会保障費を納めていて、これからも納め続けます。

それに加えて、次は団塊ジュニアが高齢となった際の社会保障費も重くのしかかります。

就職氷河期のせいで、定職につけなかった人たちがたくさんいることを考えると、団塊ジュニアの社会保障費もバカにならないと思います。

団塊ジュニアは、平成2年生まれよりも、15歳~20歳くらい年上です。団塊ジュニアが75歳に突入する頃、僕らは55歳~60歳くらいです。

平成2年生まれが55歳になる頃は、おそらく、75歳まで働き続けるのが当たり前になっているでしょうが、とはいえ、着実に団塊ジュニアは年をとります。

団塊ジュニアが90歳になる頃、平成2年生まれは、70歳~75歳ですが、90歳ともなれば、団塊ジュニアも半分ほどはいなくなっているでしょう。

最終的に団塊ジュニアがほぼほぼいなくなるのは、僕が80歳くらいになった頃でしょうか。

そうすると、平成2年生まれ~平成20年生まれくらいまでは、団塊ジュニアを支えながら生きるのです。

というか、令和2年生まれくらいも、社会人になったら、団塊ジュニアを支えます。令和2年生まれが社会人になるのは、2043年頃ですが、この頃、団塊ジュニアはまだ70代です。

令和20年(2038年)生まれが社会人になる2060年頃は、団塊ジュニアも90歳くらいになるので、だいぶ死んでいます。

令和30年(2058年)生まれは、最後まで生き残った団塊ジュニアを10年くらい支えます。

おそらく、僕の孫世代になってやっと、人口ボーナス期の負の遺産が片付きそうです。

まあ、このままの勢いだと、さらに少子化が進んで、僕の孫世代は、平成2生まれも「負の遺産」と呼んでいるかもしれません。

平成2年の出生数は、約122万人でしたが、令和元年時点での出生数は約86万人まで減少しています。

国立社会保障・人口問題研究所の公式予測でも、2058年には、出生数が60万人を下回ると予想されています。

団塊の世代も、ピーク時の昭和24年時点で、出生数は約269万人です。平成2年生まれとは、栄養状態や衛生状態に大きく差があるでしょうから、だいたい、平成2年生まれの約2倍の人たちが生まれたと考えていいでしょう。

平成2年生まれを支えるであろう、将来世代は、その将来世代から見たら、平成2年生まれすら「団塊の世代」に見えるかもしれません。

どうも、国立社会保障・人口問題研究所の公式予測は、人口減少に対する予測が甘いらしく、公式予測よりもかなり早いスピードで出生数が減少しているらしいです。

そうなると、例えば、2040年生まれ(平成2年生まれの50歳下)の出生数が60万人となった場合、ちょうど、その人たちから見たら、僕らの出生数は2倍で、僕らから見た「団塊の世代」と全く同じになります。

より少ない若者で、より多くの高齢者を支えるという構図は、僕らが高齢者側になっても同じようです。

だったら、僕らだって、高齢者を支えてあげなきゃいけないような気がしてきました。

一生懸命働きます。

ただ、お願いだから、金持ちを叩くのだけはやめてほしいです。誰よりも金持ちが、納税しています。金持ちがたくさん納税しているおかげで、社会保障費が支払われています。

金持ちを叩いてしまうと、金持ちが日本から出ていってしまいます。居心地が悪くなると、金持ちは、そのお金に物を言わせて、いくらでも外国へ住めてしまうのです。

そもそも、金持ちって、悪巧みしていません。誠実で真面目で愛嬌があるからこそ、金持ちになれたのです。

金持ちの家に生まれて、生まれた瞬間から金持ちの人たちは、悪くなりようがありません。その資産を後世に残すためには、誠実で賢くあらねばならないことを徹底的に叩き込まれるからです。

金持ちは、誠実です。世のため人のためにお金を使おうという心持ちでいます。死ぬまで毎日寿司とステーキを食べても使い切れないほどのお金を持っているわけですから、自分のために使い切るのは物理的に不可能です。

そんな、誠実で賢い金持ちたちが、居心地よく過ごせる環境を保障してあげなきゃいけないと僕は思います。

僕だって、いつかは、生活費を税金からもらわなければいけなくなります。それがわかっているからこそ、自分を支えてくれる、年下の金持ちには心地よく過ごしてほしいです。

金持ちには、どんどん金持ちになってほしいです。で、金持ちたちがたくさん来てくれるように、所得税や相続税も廃止すればいいと思います。

その代わり、たくさんたくさん消費して、売り上げて、雇用を生み出してほしいです。

なんか、最後には金持ちを礼賛して、変な終わり方になってしまいましたが、将来世代から見たら、自分たちだって「団塊の世代」に見えかねないので、僕らも、「団塊の世代」と「団塊ジュニア」を支えていきたいなと思いました。

それではまた明日!・・・↓

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