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期待しない人がうまくいきやすいけど、期待しない人にはやる気がない
【 自己紹介 】
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このブログでは、2019年7月にうつ病を発症し、それをきっかけに同年12月からブログを始めて、それ以降、600日以上毎日ブログ更新してきた、しがないサラリーマン弁護士である僕が、日々考えていることを綴っています。
毎日ご覧くださってありがとうございます。本当に励みになっています。
法律に関する記事は既にたくさん書いていますので、興味のある方は、こちらにテーマ別で整理していますので、興味のあるテーマを選んでご覧ください。
【 今日のトピック:うまくいくマインド 】
僕は、現代人よろしく、毎晩YouTubeを見ています。
その中で、おすすめに出てきたことがきっかけで、ひろゆきの切り抜き動画を見るようになりました。
わざわざ検索してまでひろゆきの切り抜き動画を見ることはありませんが、なんとなく見ていると、マインドが乗り移ってきてしまいます。
ひろゆきって、とにかく期待しないんです。
なにかに期待することはない。そのほうが、期待に裏切られることがないからです。
僕も、ここは非常に共感できます。ただ、「期待しない」というと、かなりネガティブに見えちゃいますが、僕は、もう少しポジティブに捉えているつもりです。
「期待しない」というのは、僕にとっては、「事前には予測できないことが起きるよね」ということです。
「期待」というのは、事前に将来の出来事を予測し、その予測した出来事に対して良いイメージを抱くことです。
ただ、予測した出来事が、予測のとおりに起きないことは、往々にしてあります。
期待が高ければ高いほど、予測への過信が大きかったり、予測した出来事に対して良いイメージを抱きすぎていたりします。
でも、残念ながら、実際に足を踏み入れてみないとわからないことが多く、事前に抱いていたイメージが根本から崩れることもあります。
「事前のイメージが根本から崩れるかもしれないよね」というマインドで最初から足を踏み入れればいいんですが、そうであれば、最初から足を踏み入れなきゃいいいだけの話です。
事前の予測イメージが根本から崩れるリスクを抱いておきながら、それでもなお足を踏み入れるなんて、よっぽど必要性が高いのか、そうでなければ、よっぽどの物好きということになってしまいます。
なんか、抽象的な話が続きましたが、具体例を持ち出すと、「里親」です。
僕は今、児童相談所で働いていますが、児童相談所では、親に養育させるのが適切でない子どもの処遇について日々考えていて、そんな子どもたちは、施設に入所させることも多いんですが、国をあげて「施設よりも里親!」という方針を推し進めています。
というのも、施設の集団生活よりも、里親のほうが家庭養育に近いからです。
しかし、誰でも里親になれるのではなく、子どもを預かる前に、里親に登録する必要があります。
で、「登録」にもいろいろと研修が必要で、里親になるまで、それなりに高いハードルがあります。
あんまりハードルを高くしすぎると、里親のなり手がいなくなってしまいますが、とはいえ、児相が行政処分として里親委託するわけですから、里親は誰でもいいわけじゃありません。
(ちなみに、里親に預けた後しばらくして実親宅に家庭復帰させることも多いです。里親への委託は「生き別れ」を意味しません。実親の家庭環境が整うまで、暫定的に子育てをしてもらっているのが「里親(養育里親)」で、施設よりも里親のほうが、一般的には子どもにとってプラスなので、里親に委託するのです)
こういった里親の仕組みって、構造的な難しさを抱えているなと僕は思いました。
誰しも里親登録する必要があるわけではなく、里親登録するのは、みなさんそれぞれ理由があります。
ただ、登録しなくてもいいのに登録してくださっているのは皆さん共通で、そうすると、皆さん、何かしら里親に対して期待していることになってしまうと僕は思います。
何の期待もしていないのであれば、必要もないのに里親に登録しません。
だから皆さん、里親登録したそれぞれの理由に応じて、里親に対して何かしら期待を抱いてらっしゃるのです。
でも、里親として子どもを預かるのって、やってみなければわからないことが必ずあります。
もちろん、実際に里親委託するのに先立って、「マッチング」を行います。
顔合わせをしたり、一緒に外出してみたり、施設内の宿泊施設で宿泊してみたり、里親宅での外泊を繰り返したり・・・・。
マッチングを進める中で不協和音が起きてしまえば、もちろん、それ以上は進めず、その里親さんへの委託は断念します。
誰にでも里親委託すればいいわけではありません。不協和音を奏で合う同士が同じ屋根の下で暮らすのは悲劇ですから。
うまくいくかどうか、児相の職員などの里親委託のプロが見定めた上で、最終的な里親委託を決定します。
本当に難しい判断です。難しいですが、「いざ同居してみないとわからない」と思っていては、誰にも里親委託できません。
うまくいきそうであれば、決断して委託する必要があります。躊躇しすぎると、せっかくの里親制度が絵に描いた餅となり、子どもにとってもよくありません。
ただ、最初の話に戻りますが、里親として子どもを預かると、思ってもみないことが起きます。きっとそうです。
だから、事前にあまり予測しないほうがうまくいきます。
でも、里親登録する方々は、何かしらのやる気があるからこそ、研修などのハードルを乗り越え、登録してくださっています。
「やる気」は「期待」です。予測した将来に対して良いイメージがあるからこそ、「やる気」を抱いて登録されています。
だから、どうしても、事前に予測してしまいます。というか、事前の予測なしに里親登録する人は皆無でしょう。
その結果、予測と現実(理想と現実)のギャップがどうしても出てきてしまいます。
児相で働く立場としては、里親の方々の協力は不可欠で、里親の皆さんにはいつも本当にお世話になっております。
ただ、僕らは、何よりも子どもを守る立場です。里親に委託した後に、マッチング段階では現れなかった不協和音が起きてしまうと、子どもにとって非常に大きな傷つきとなります。
それによって、里親さんにも大きなキズを与えてしまいます。そうすると、傷ついたその里親さんが登録を取り消してしまったり、噂が広まって里親に対する悪いイメージがついてしまう可能性もあります。
「やる気」や「期待」を抱く必要がないとまでは僕も思っていません。情熱を持って養育に取り組んでもらうほうが、子どもにとってもプラスだと思います。
ただ、情熱だけでは乗り越えられないほどの出来事がきっと起きるはずで、そういった「予測不能」が起きるものと最初から思っていたほうが、精神的にラクだと思います。
「予測不能が起きるでしょ」という気持ちと「情熱」って、なかなか両立が難しいと思いますが、なんとか両立してほしいです。
里親には、きっと大きな喜びがあるはずです。預かった子が心を開いて安心してくれたら、きっと、大きな幸せが訪れるでしょう。
なるべく頑張らず、積極的に児相を頼ってほしいです。
予測不能に対する適切な対処法は、プロ(児相)に相談することです。予測不能と思っているのは自分だけで、プロは経験しているかもしれません。
ただ、里親はプロになる必要はありません。プロ(施設)の養育よりも、里親(素人)の養育が重視されていることに思い至ってください。
・予測不能なことはきっと起きるけれども、それはプロに相談できる
・里親にも里親としての喜びがきっとある
こういうマインドが、里親がうまくいく考え方なのかもしれません。
それではまた明日!・・・↓
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