貸したお金を弁護士の僕ならどうやって返してもらうか－１（「お金を貸す」とは）

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このブログでは、弁護士である僕が、もし仮に自分が紛争・トラブルの「当事者」となった場合に、「自分だったこうするだろうな」ということをお伝えしてしています。

僕自身、これまでの人生で大きな紛争・トラブルの当事者となったことがなく、今この瞬間、紛争・トラブルに直面されている方の苦しみや不安を代弁できるような立場にはないのかもしれません。

ただ、自分が紛争の当事者となった際の対処法を弁護士目線でお伝えできれば、それが、ご覧になった皆様のお役に立てるかもしれないと考えています。

あくまで、「僕だったらこうするだろうな」ということですから、ご覧になっている方々に必ずしも当てはまらないとは思いますが、僕のやり方をヒントに、自分なりに応用していただけたら、とても嬉しいです。

ご覧になっている皆様のお顔も名前も残念ながら知ることができませんが、アクセスしてくださり、ありがとうございます。本当に励みになっています。

【　今日のトピック：貸した金を返してもらう　】

今日からテーマを変えて、「貸したお金を返してもらう」ということについてお話しようと思います。

「貸したお金を返してもらう」という相談は、弁護士として働いていると、何度も何度も経験します。

「貸したお金が返ってこない！」と悩んでいる人が、どれだけ多いのか痛感させられます。おそらく、皆さんが想像するよりかなり多いと思います。

僕も、いざ弁護士になってみると、想像以上に悩んでいる人が多いという印象を抱きました。

まあ、そもそも、貸したお金を返ってこないことで悩んでいる人が世の中にどれくらいいるかなんて考えたことすらありませんでしたが、いざ弁護士になってみると、市役所相談などでは、５～６件の相談のうち、だいたい１件は「貸したお金が返ってこない！」という相談です。

さて、貸したお金を返してもらうのって、当然のことですよね。

１０万円を貸したのであれば、１０万円を借りた側は、当然、耳揃えて１０万円を返さなきゃいけません。

この「当たり前」に、どうして弁護士が関与するのかというと、言うまでもなく、貸したお金が「返ってこない」からです。

本来返ってくるのが当たり前なのに、そのお金が返ってこない。だからこそ、弁護士に相談したり、最終的には弁護士に着手金を払ってでも返してもらおうとするわけです。

さて、そもそもですが、お金を「貸す」というのは、「後で返ってくる」という前提でお金を渡すことです。

返済期限が決まっていても決まっていなくてもいいです。返済期限が決まっていれば、その返済期限までに耳揃えてお金を返す約束でお金を渡すことが、「お金を返す」ということです。

返済期限が決まっていない場合でも、とにかく、「後日返さなきゃいけない」という約束でお金を渡せば、お金を「貸した」ことになります。

返済期限が決まっていないのに、「後日返さなきゃいけない」というのはどういうこと？と思われる人もいるかもしれませんが、返済期限が決まっていないことは結構あります。

というか、特に返済期限も決めずに貸しているからこそ、紛争になってしまう場合が多いです。

返済期限が約束されていなくても、「後日返さなきゃいけない」ということが約束されていれば、それはお金を「貸した」ことになり、そして、この場合の返済期限は、お金を貸した側が「返してよ」と借りた側に伝えた日です。

だから、返済期限が決まっていなくても、「後日返さなきゃいけない」ということが約束されていれば、貸したお金は（法的には）返してもらうことができます。

結局、お金を「貸した」というのは、「後日返さなきゃいけない」という約束がされていたかどうかなんです。

「後日返さなきゃいけない」という約束があったのなら、受け取ったお金は返さなきゃいけません。

なんか、めちゃくちゃ当たり前のことを書いていますが、よくよく考えると、こういうことです。

そうすると、「貸したお金が返ってこない！」と悩んでいる人は、「後日返すという約束だったのに、その約束を守ってくれない！」という理由で怒っているんです。

その怒りは、至極真っ当で、その思いを弁護士はきちんと実現させてあげなきゃいけないように思えます。

今日はこのへんにします。

明日はちょっと、身も蓋もないことを書きますので、貸したお金が返ってこなくて悩んでいる人は読み飛ばすことをオススメします。人によっては大きく傷ついてしまうと思うので（汗）

それではまた明日！・・・↓

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