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「AIきりたん」の使い方①~データ準備編~

はじめに

NEUTRINOの「AIきりたん」発表から早1年が過ぎました。発表当時の衝撃は、とてつもなかったと記憶しています。

さて今回は、「AIきりたん」を使ったクリエイターが増えてほしいなという願いから、歌唱データを作成する方法をまとめていきます。

その中でも、作業効率を最大にする方法について書いていきます。

参考例として、2~3個動画を貼っておきます。

必要な物

・スコアメーカー Platinum

このソフトが鍵になります。スコアメーカーの最大の特徴は、

「楽譜を読み込むだけで、電子譜面が自動生成される」ことです。他にも、MIDIデータを同様に読み込ませることもできます。音楽が全く分からない人にとっては、ありがたいソフトです。(ちなみに、私は全くわかりません)

さらに、デフォルトの楽器が膨大にあるので、読み込んだ曲を「三味線バージョン」などでアレンジすることもできるので、おすすめです。かなり楽しいです。テンション上がります。

お試し版もあるので、気になった方は是非。今まで2時間かかっていた作業が30分程度まで効率化できるソフトは他にないと思います。

・Muse Score3(無料)


(Muse Score サイト)https://musescore.org/ja/download

スコアメーカーでエクスポートしたxmlファイルをmxmlファイルに変換するために使います。

・MIDIデータ もしくは 楽譜データ
「AIきりたん」に歌唱させたい曲を用意します。(著作権には注意してください)

余談:Yamaha Music Stationで購入した各種データは、Youtubeや、ニコニコ動画などのサイトで、利用することができるので参考までに。

( Yamaha Music Station サイト)  :https://yamahamusicdata.jp/

・根気
歌詞を打ち込む作業が終われば、AIのすごさを垣間見られます。Just do it !!

工程

さて、ここからが作業についてです。今回は、Twitterにて楽譜を公開しているスクウェア・エニックス社の FINAL FANTASY から、「チョコボのテーマ」の楽譜をもとに解説していきます。


①スコアメーカーを立ち上げて、「ファイル→楽譜認識」 をクリック

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②ポップアップしたウィンドウに、楽譜をD&Dします。次に、認識実行をクリック

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③楽譜から、編集可能な電子楽譜へ変化しました!! 続いて、テンポを指定します。上から2段目のタブから、1分間にどれだけの音符をやるのかを指定する記号(名前わからん)を選択し、空いてる楽譜に、記号を置きましょう。

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④ デフォルトでは、テンポが120になっているため、これを変化させます。「120」と書かれた数字を 右クリック→プロパティ を開きます。続いて、120から、170へ数値を変えましょう。

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⑤ これで、メロディーの完成です。左下の三角ボタンを押すと、コンピューターが楽譜を弾いてくれます(すごい)。満足したら、次は「歌詞」を打ち込んでいきます。上から4つ目のタブから、歌詞入力を選択してください。

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⑥ 歌詞を打ち込んでいきます。最初の音符の真下をクリックしてください。歌詞を打ち込める状態になるので、打ち込んでください。

今回扱う、「チョコボのテーマ」では、歌詞がないため、全て「て」を歌詞として入力しました。ここを乗り越えたら、もうすぐです。

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⑦ 完成したデータを、エクスポートします。 ファイル→エクスポート→MusicXML で書き出してください。 

以上で、スコアメーカーでの作業は終了です。おそらく5分~10分程度でここまで行けると思います。他のツールだと、この数倍はかかるはずです。

⑧ Muse Score3 を立ち上げます。立ち上げたら、さきぼど、エクスポートしたMusicXMLファイルをD&Dします。楽譜が表示されたら、ファイル→エクスポート から、拡張子「.musicxml 」を選択します。

書き出しができたら完成です。お疲れ様でした!!

以上が、「AIきりたん」に歌唱させるためのデータづくりです。

おわりに

次回は、いよいよ、AIに歌唱してもらう作業をします。

安心してください。特に難しいことはしません。

ちなみに、今回 準備した楽譜を「AIきりたん」に歌唱してもらうとこんな風になります。

では、また次回。






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