見出し画像

2020 ACL GL 5secマリノス VS全北現代 プレビュー

勝ち点6を発注したけど、そうは問屋が卸さない。
『競合店さんからも、勝ち点の発注されちゃっているんで、今回は半分って事で』と、まったく申し訳なく思ってもいない顔を、アジアさんにされた気分です。

でも前回のプレビューで、切り替え大事な短期決戦と言っていた事もあり、一晩寝たらスッキリしました。
気分はあらたに、ここから6連勝をしての優勝。それだけです。

さぁ、次の対戦相手は全北現代モータース。前回対戦ではアウェイで2-1勝利。失点は梶川の飛び出しミスからでしたし、内容的には完勝でした。

しかし、今回は引き分けでもGL敗退が決まる全北現代。
韓国王者の誇りをかけて、彼らのサッカーでアグレッシブに来るでしょう。

1,全北現代のスカウティング

まず、全北現代とは何かと聞かれれば、『押し込む』チームと答えます。
あれ、どこかで聞いたフレーズ。そう、川崎フロンターレです。
布陣も同じ4141。
ただし、コンセプトは一緒ですが、基礎が違います。

川崎は、『止める蹴る』という基礎がありますが、全北にはありません。
フィジカルもテクニックもスピードもバランスは良いものの、結局は中央に人を集めて、クロスを狙うチームです。

そこに、バーロウというゴリゴリ系のドリブラーが加わりましたが、ボールサイドのWG&SBの仕事はクロス、逆サイドのWGはクロスターゲットという事に変化はありません。
中央をコンビネーションで崩そうとする時もありますが、ここが川崎との違いで、相手を穿つには威力が不足していますので、得点には結びつき難い印象です。
また、川崎とは異なる理由で、前に人数をかけるチームなので、ネガトラプレスは生命線です。故に、『押し込む』チームになります。

ここまでが前提。

では早速、全北の攻撃は、この様な形で動き回ります。

画像1



これに加えて、押し込んだ際には、前回対戦よりも中盤4枚の流動性が増している印象で、SBの幅取りはフレームとして残し、真ん中は動きます。

画像2

比較的、同一サイドに集まりやすく、サイドチェンジをしたとしても、押し込んだ状態でやるケースが多くなるので、効果は出ていません。

この全北相手には何をするか。押し込まれたら、とにかくクロッサーを押さえる事が大事ですが、クロスされた後のセカンドボールの回収は、より意識を高めて欲しい部分です。マリノスなら、そのままカウンターに移行出来ます。

続いて、全北の守備に対しては、プレスを冷静に躱す事から始まります。
全北のネガトラプレスには、シンプルに裏を狙って良いのですが、ブロック守備からのプレスは、IHの片方が上がって442っぽくなります。

画像3



上海よりも食いついて来てくれるので、もう1人のIHも引きずりだして、CHの脇を突きたいところ。

画像4



ファーストプレスを突破すれば、前線の選手は戻りが遅い事もありスピード勝負です。
押し込んでブロック守備をされたとしても、横幅のコンパクトさ故に逆サイドは空きやすいので、縦に横に揺さぶりを続けたい。上海よりも疲れてくれるはずです。

この様に書いて来ましたが、マリノスのカウンターは刺さるでしょうし、こちらが押し込む事の方が想定されるので、川崎戦の前半で見せた姿を、この試合でこそ結実させたいですね。

一つだけ気を付ける事は、マリノスがボールを握り押し込んだ時のパスミス。
低い位置で相手にボールを奪われると、カウンターで簡単に両WGを使われてしまいます。プレッシャーを怖がらずに、パスの距離感を近く(要は選手の距離感を近く)する事。要は持ち上がる事。
やはり、川崎戦とやる事は一緒。やってやりましょう。

2,試合に向けて

ではスタメン。

画像5

ターンオーバーを行っている場合ではなくなったので、半ターンオーバー制を、トーナメントに先駆けて行いそうな気がするマリノス。
要素としては、小池が戻れれば。オビ以外のGKも使いたい。松田を試す。テルは負荷調整。ナベコーが活きるところで出場させたい。というのがあれば、各ポジションで変化があるでしょう。

全北は中5日なので、上海戦のメンバー構成。勝たなければ終わるので、テンション高く来るでしょう。

という事で、お送りしてきたプレビュー。

敗戦をしても選手はもう前を向いています。ここら辺は、リーグ戦の経験が活きているはず。
もう、負けない。意地でも2連勝して首位通過を狙いましょう。

ここまで読んでいただいた方、読後に何かのアクションを行っていただいた方に感謝いたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?