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文化芸術ってそんなに大事なこと?〜ARTLOGUE ManiA 関連イベントに参加しました〜

こんにちは♪
占い師のルーシー・グリーンです♪

先月6月の終わりに、京都芸術センターで行われた、文化芸術と政治についてのトークイベントを観覧してきました。

このイベントはルーシーも仲良くしてもらっている鈴木大輔さんが代表を務めるアート関連メディアの「ARTLOGUE」(アートログ)が最近始められた「ManiA」(マニア)という「選挙候補者に芸術・文化に関するマニフェストを聞こう!」って取り組みの一環で行われたもの。
(‘マニフェスト’フォー、‘アートs’で「マニ、ア」。)

「あなたは当選後、どのような文化芸術の取り組みを行いますか?」ってARTLOGUEが質問して各候補者からの回答をホームページにまとめてくれるの。
(2019年7/21投票日の参議院選の質問回答公開は7/12から予定)

すでに行われた大阪府知事・大阪市長選挙でのARTLOGUEの取組みをfacebookでリアルタイムに見ていたんだけど、片方の政党からはちゃんと期日中に回答があって、もう片方からは回答がなかったのね。(後に投票前までに提出されました。)

それを見ていて、

①今、公約に掲げるべきことは貧困や憲法や原発やTPPや…たくさんあって、芸術・文化に関することが優先順位低くても別にいいんじゃないの?

②たとえば資金力のない政党や候補者もいるし、取材は多いだろうから手が回らなかったり、テキストとしてよい回答をつくれない可能性もあるのでは?

この2つの理由から「芸術・文化についてのマニフェストを」という質問への回答を投票の参考にするのは公平ではないんじゃない??
ってわたしは思ってた。

だからトークイベントの質問タイムで「この取り組みはどうでしょうね〜?」ってがっつり聞いてやろう!!と思って参加したのでした。

でも、参加して思ったのは、
「私が浅はかだった!」ってこと。

少なくとも、私こそがどの選挙候補者よりも芸術・文化を軽視していた。
文化芸術の持つ効用に気づいていなかった。
そのことに気付かされたトークイベントでした。

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文化芸術の効用。
あなたはなんだと思う?
私はもともとアートが好きで美術館やギャラリーへよく出かけていく方だと思う。
それでもこの国で政治が大切にすべき優先順位は低いと思っていた。
アートは個人的なたのしみであって、今の社会が率先してまで支えなくていいものだと思っていたから。

私はツイッターをしている。
日に日になにかへの批判ツイートはたくさん流れるようになっている。
TLの外へ探しにいけばびっくりするような汚い言葉の応酬も繰り広げられトレンド入りしている。
あなたも目にしたことがあるかもしれない。

誰かと違う考えを表明したり、何かに対して怒りを持つのは別に悪いことじゃないと私は思っているのだけれど、中には「ただの八つ当たりなのでは?」と思うツイートも少なくない。

どうしてこんなことになっているのか。
今、日本にいる多くの人が疲弊していて、
我慢していて、
人に優しくできるほど余裕がない。
そう思う。

文化芸術の効用。
「文化芸術は人の心にゆたかさをもたらしてくれる」。
それは分かっていたつもりだったけど、日本に蔓延する閉塞感を打破するための心への働きかけが文化芸術にはできる。
そのことがこのトークイベントでは話されていた。
だから候補者に文化芸術を問うことは意味があると。

この日のトークには3名のスピーカーの方が登壇されていました。

茂山あきら 氏(大蔵流狂言師)
金光正年 氏(クラブ NOON 元経営者)
北林功 氏(COS KYOTO 代表/Design Week Kyoto実行委員会 代表理事)

お三人、それぞれお話、めちゃくちゃおもしろい…!!

ARTLOGUE facebookページより当日風景

ここで全部くわしくお伝えする話術が私にはないから…割愛するけれどご興味あればされている活動を見に行ってみてほしい。とてもエネルギッシュでやさしくて魅力的な方たちだったから。

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この辺りまで書いて止まっていたんだけど、昨夜京都アニメーションでの放火事件の報を見た。

大きな事件の多くには貧困と鬱屈した人の気持ちが潜んでいる。
これまで長い間、人の心や命の尊さを「自己責任」「がんばらないやつが悪い」と、社会的に「生産性があるかないか」で重さを計ってきたからじゃないかと思う。
だからわたしは貧困や経済の循環、福祉を充実させるのは大切なことだと考えている。

そして同時に、「生産性があるかないかで人の尊厳をはかる」これまでの風潮を変えられるのは「文化芸術」だと今は思っている。

星占いの話になるけれど、アーティストも占い師も12ハウスというワードでくくられる。(アーティストは5ハウスも。)
ハウスがなんなのか詳しくはいいのだけど、「弱者」「犠牲者」の枠になる。そしてこれは「神の領域」の枠でもある。

トークイベントの中で狂言師の茂山あきらさんが「芸事は神さんに捧げるもの」とおっしゃっていた。それを聞いてちょっと泣いてしまった。

文化や芸術はすぐに結果を出さないし、アーティストはかならずしも人間的に優れている人ばかりではないし、神話の神々はどこの国でもいつもめちゃくちゃだ。

でもそこには人情があって、弱い者や強くなれない者も受け入れる寛容さがある。弱さが社会のすべてにならなくてもいい。でも弱さも置いておける社会になるのはどうだろう。

今週日曜日には参議院選挙だ。
今はまだ最初にわたしが感じたように、資金が足りなかったり今回の争点ではないと回答しない・できない政党や候補者もいるかもしれないと、わたしは思う。
でも、いつまでも後回しにはできないほど文化芸術は今必要なもの。
有権者側が変われば、政党・候補者も変わっていく。
ふたつは離れていない。
ぜひ、ご参考に。

文化芸術マニフェストを問う maniA 
https://www.artlogue.org/mania/

ルーシー・グリーン
占い師。主な占術は星占いとタロットカード。
インターネット界を中心にファッション誌など各種メディアでの運勢ページを担当。占いを通して自分自身を肯定し、豊かな人生を創る素晴らしさを伝える。ノリのよさと、ほとばしる愛の言葉で迷える子羊たちを絶賛導き中!!
https://www.lucygreen.jp/

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