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飲食体験の価値を高めないとこれから先はますます厳しくなるよね

こんばんは。
毎日更新39日目。
昼の空き時間に書こうと思ってnoteの下書きを開いたんですが、
あまりにも強烈な眠気が襲ってきて、気がつけば何も書くことができなかった僕です。多分今日は書けない日だろうな。頭が回りません。

飲食体験を価値あるものに

僕は今飲食店の二代目として現場に立っています。これまでもずっと思ってはいたことですが、飲食業が提供する換金物である「食事の価値」は下がり続けているなと、現場でお客さんと直接対峙していて強く感じます。

基本的に誰もが、適度な金額でサービスを受けることができる世の中です。
食べたければ食べるし、別に食べなくてもなんら問題ない。
「あのラーメン食べたい」けど食べれなくても「まあいっか、またこんど」で済ませることはできます。食べたら食べたで「確かに美味しい」でも以前ほどの感動は生まれてないような気がしています。(もう随分前から言われていたことだけど)

何かを食べて感動することは“ない”と考える

世の中には食べ物が溢れかえって、その上どれもちゃんと「美味しい」と言えるレベルにまで成熟しきっています。それは、インターネットがとんでもないスピードで全ての情報を吸収し、誰もが受け取れる状態になったことで起きたイノベーションです。
これから10年、20年の顧客層はあらゆる情報にアクセスする能力を備えています。まだ食べたことのない料理でさえ、その店のレビューや誰かが書いた情報に触れて、イメージすることができてしまいます。
これから先「何かを食べて感動することはない」と思ってサービスを考えた方がいいと思っています。(美味しくて誠実なことは基本として)

どんな体験に人の心が動くのか

これは一概に「こうだ!」と言い切れないところが僕の勉強不足なところですが、なんとなくいくつかの要素があって、それを取り入れていくことで「食事体験」に新しい価値をつけていくことができるんじゃないかと考えています。

空間(世界観)ー当たり前ですが実店舗である以上、空間のデザインは体験価値の上位にあると思います。「おしゃれ」「いま風」という表面的なものではなく、その店のコンセプト・世界観を表すものであるべきです。

娯楽性(エンタメ)ーただ単に「飯を食う場を提供する」のでは価値を生みづらいので、何らかのエンタメ的要素を持たせるべきだと思います。簡単に言うと、スタッフは役者であり、店は劇場であり舞台である。くらいの感覚。
料理一つ提供するにも、注文を取る際のやりとりにも小さな工夫をこらして、お客さんを楽しませる仕掛けがあるといい。業態によってバランス感覚が難しいかもしれません。

人間味(キャラクター)ーどこで何を買っても、何を食べても本当に差が無くなってきました。そうなってくると「誰を応援するか」「誰にお金を使うか」と考えるのは自然な流れでしょう。僕も天神で飲みにいこうかとなった場合、「どうせいくなら彼の店で」と一番に考えるし、こんな時期だからこそ「知り合いの店にはたくさんお金を落とそう」と考えます。(感染防止対策は万全にした上で)応援されるキャラクターを身につければ「食事=支援」になって新しい価値をつけることができそうです。

コロナ禍で外食を控えている人もたくさん居ます。
そんな人たちにとっては、「お店で食べたい!」という欲求は日増しに高まっているかも知れません。そんな人たちが、コロナ後に待ち焦がれた「食事体験」でがっかりしてしまうことのないように備える必要もあります。

また明日からも、「食事体験」の価値を高める方法はないか考え続けます。

今日も一日お疲れ様でした。
明日もいい1日にしましょう。

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