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「ありがとう、逆さぶら下がり健康器」

今では滅多に見ることがなくなったぶら下がり健康器具。わたしが幼少の頃、大ヒットしました。

背筋を伸ばすことで、健康になるという名目と「背が伸びる」というセールスアピールにひかれて、我が家も購入しました。

購入直後は毎日「ぶら下がった」ものです。とても気持ち良かったです。

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でもいつしかぶら下がることがなくなりました。理由は若いので、特に体の不調を感じなかったからです。

それと、背が低かったわたしにとって、大きな効果が得られなかったからです。もちろん、何年も継続すれば背が伸びていたのかもしれません。

たぶん、いやほぼ確実に、全国のご家庭を席巻したぶら下がり健康器具の末路は衣服をかけるハンガーになっていったことでしょう。

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我が家もそうでしたし、大学生になって引っ越しのアルバイトをしている時に目にしたご家庭の多くにその光景を目撃しました。

「人を健康にする」ことを目的とする、偉大なるぶら下がり健康器具にとっては望まない「惨状」か、それとも新しい「生き残り」を見つけてホッとしているかは聞いても答えがありません。

さて、わたしは「逆さぶら下がり健康器具」を持っています。腕でぶら下がるのではなく、足を固定して逆さまになるのです。

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つまりコウモリ状態になるのです。結構大きいのです。空いている6畳の部屋に置いています。

部屋のど真ん中に置いています。部屋がいっぱいになります。他の家具は隅っこへ追いやられます。ど真ん中に陣取っているので、威張って見えます。

でも、この健康器具はわたしになくてはならない存在なのです。肩こり、腰痛改善の効果が抜群なのです。

外出する際はリュックを背負いますが、長時間となると肩や背中が痛くなってきます。痛くなってくると「早く帰りたい」と思い、仕事を切り上げます。

帰りたい理由は「ぶら下がることが楽しみ」になっているのです。

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大体、15分くらいぶら下がっています。本当にコウモリになるのです。頭に血が上る(回る)ってきます。

何も考えず目を閉じていることもありますし、あれこれ考えることもあります。

でも歌だけは歌わないようにしています。以前、コウモリ状態で激しい歌を熱唱しましたら、頭の血管が切れるような危機感に遭いました。やばかったです。

さて、わたしは今までたくさんの健康器具を使ってきました。大抵は三日坊主の結果となっています(足ツボマットは30分で終わりました)

でもこの逆さぶら下がり健康器具だけは3年間使い続けています。体に合っていると思います。

ぎっくり腰予防にもなっている気がします。和室いっぱいに広がっていることで、良いこともあります。

これ以上、部屋を狭くしたくないと思い、新しい“モノ”を買わなくなったのです。このSDGs時代にとってはとても良いことだと思っています。

「ありがとう、逆さぶら下がり健康器」

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